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2012年03月12日 イイね!

東野圭吾 「白夜行」

東野圭吾 「白夜行」東野圭吾 「白夜行」

感想:超おもしろかった。

読んだのはかな~り昔。
それからドラマ化され、映画化され。

でも、この作品は小説ならではの魅力に満ちている。


主人公の二人(亮司と雪穂)は小説の中ではただの一度も出会わない。
話すことはおろか、顔を合わせることもない。
なのに読者には繋がりが見える。

主人公の二人の心理描写は一切行われない。
なのに読者は読み取ることが出来る。

さまざまな人の視点で物語は進んでいく。
語り部の人生に主人公の二人のどちらかが絡んでくる。
亮司に関わった人間は犯罪に巻き込まれていき
雪穂に関わった人間はことごとく不幸に見舞われる。
雪穂の成功の裏には亮司が暗躍している。

二人のつながりに気が付く刑事。
ふたりを繋ぐ糸はいったい何なのか。

この作品は20年にも及ぶ長い物語で、時系列に沿っていろんな流行り物が登場する。
ファミコンソフトだったり、クレジットカードだったり。
その辺をリアルタイムで生きてきた人はよりいっそう面白いとおもう。



Posted at 2012/03/12 17:05:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書感想文 | 趣味
2011年09月26日 イイね!

東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで」

東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで」
★★★★☆

この秋ドラマ化されるということで
映像化される前に原作読んでおきました。


一話完結の連作短編ミステリーです。
超金持ちの令嬢でありながら刑事の宝生麗子が
変な上司と捜査を進めるうちに
壁に突き当たってしまった事件を、
執事影山が話を聞いただけでさらりと解決してしまうという毎回のパターン。
形式が固まっているのでとても読みやすいですね。

かなりコミカルな作風ですがミステリーとしての、
Who done it? Why done it? How done it?もしっかりしていて
伏線もちゃんと張ってあるので
、面白かったです。

金持ち令嬢の刑事役といえば、ふかきょんのドラマ版 富豪刑事を思い出しますね。
ただあちらは金に物を言わせて、あり得ない捜査で真相を導く過程を楽しむもの
この「謎解きはディナーのあとで」はホームズ役の執事が現場に行くことなく話を聞いただけで
鮮やかに真相を暴いて見せるというスマートさが味です。
丁寧な口調で無礼なことを言う執事の毒舌ぶりも読みどころでしょう。
そこに上司としてこれまた嫌味なボンボン御曹司刑事が登場したり、キャラが濃いです。

個人的好みで言えば地の文がもうちょっと冷静な雰囲気だともっと良かったのですが
これも作家の個性なので、人それぞれの好みでしょう。

なるほど、確かにこれは連続ドラマ向けです。
ドラマも面白そうですね。北川景子はなかなか原作のイメージ通りかも。
(でも出来ればフジテレビじゃなくてテレビ朝日で制作してほしかった。)
Posted at 2011/09/27 00:49:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書感想文 | 趣味
2011年09月13日 イイね!

東野圭吾 「白銀ジャック」

東野圭吾 「白銀ジャック」東野圭吾 「白銀ジャック」

★★☆☆☆

舞台は今や斜陽産業であるスキー場。
営業中のゲレンデに爆弾を埋めた。
爆破させたくなかったら金を出せ、という脅迫状が届くところから物語が始まる。
犯人は誰でその目的はなんなのか。

タイトルから想像できる通り、スキー場脅迫モノです。
真相を知って動機やつじつまは合うけど、
ちょっとご都合主義が過ぎないか?と思ったので★二つ。

雪山が舞台の小説と言えば真っ先に思い浮かぶのが真保 裕一の「ホワイトアウト」。
手に汗握る冒険活劇のホワイトアウトに比べればこの白銀ジャックはテイストがかなり軽め。
それが悪いわけじゃないですが、自分の期待してたのと違いました。
もっとギリギリの緊迫感が欲しかった。

でもストーリーがつまらないわけじゃないですし
登場人物は生き生きしているし、主人公達の雪山にかける思いとか
ウィンタースポーツ界の現状を踏まえての動機だったりとか
単純にスキー、スノーボードの疾走感だとか、読みどころは十分にある作品だと思います。


スノーボード、長いこと行ってないなぁ。
学生の頃はよく白鳥や鷲ヶ岳なんかに行っていました。
作品の中にも新雪を求めてコース外へ出てしまうボーダーが出てきますが
気持ちはとてもよく分かりますね。
まだ誰も滑ってないサラサラの雪に自分のボードの跡をつけるのって格別の気持ち良さがある。
少々無理して跳んだりして転んでもふかふかなのでさほど痛くないし。
ただ埋まると暫く出てこれないけど(笑)

・・・なんだかちょっと滑りたくなってきたな。
子どもが大きくなったら連れて行ってやろうかな~、と思ったのでした。
Posted at 2011/09/13 01:26:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | 読書感想文 | 趣味
2011年08月19日 イイね!

雫井脩介 「犯罪小説家」

雫井脩介 「犯罪小説家」雫井脩介 「犯罪小説家」

★★★★☆

序盤はゆっくりとしたペースで話が進み、だんだんと不穏な空気に包まれていき・・・。
いやぁ、ラスト、ドキドキしましたよ。
だんだん恐怖があおられていく感じは「火の粉」にも通ずるものが。
この作家さんはハラハラドキドキな展開に持っていくのが非常にうまいですね。
推理小説ではなくあくまでエンターテインメント小説なので
純粋にドキドキしながら読むのが良いでしょう。
最後の最後、物語の締めくくり方がとてもカッコよかったですし
もう一回、結末を知ったうえで読んでみようと思いました。


内容は、作家 待居涼司の出世作「凍て鶴」を人気脚本家 小野川充(オノミツ)が映画化しようとするところから始まる。鬼才小野川はかつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を映画に絡めようと、強引に原作者である待居に持ちかけるが待居は良い顔をしない。オノミツは傍から見れば一見全く関連性のない、小説と自殺系サイトを無理やりに絡めようとしているように見えなくもないが、その真意は何なのか。



あのー、この小野川充ってクドカンですよね、モデル。
若い人気脚本家で舞台俳優でもあり、オノミツなんて略称で呼ばれてるんだもん(笑)
Posted at 2011/08/19 15:31:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書感想文 | 趣味
2011年04月29日 イイね!

東野圭吾 「流星の絆」

東野圭吾 「流星の絆」東野圭吾 「流星の絆」 講談社文庫

★★★★☆

やっと文庫になったので読むことができました。

事件は14年前、主人公の3兄弟の親が営む小さな洋食屋「アリアケ」で起こった。
ペルセウス座流星群を見に家を抜けだしている隙に両親を惨殺された3兄弟。
事件は親殺しの犯人が捕まらないまま時効を迎えようとしていた。
身よりもなく施設で育った3兄弟は大人になると、人をだまして生計を立てるプロの詐欺師集団となっていた。
詐欺のターゲットとして人気洋食店「トガミ亭」の御曹司に狙いをつけた3人。
結婚詐欺をしかける為、妹のシズナは御曹司ユキナリに近づく。
そのさなかに「トガミ亭」で出されたハヤシライスは、殺された父のハヤシライスと全く同じ味だった。
こんな偶然はありえない、
親を殺してレシピを盗んだのはトガミ亭の創設者、つまりユキナリの父ではないだろうか。
そう睨んだ兄弟は真相を暴くためさまざまな罠を仕掛け、警察の目をトガミに向けさせる。
しかし最大の誤算が起こった。
シズナが仇の息子であるはずのユキナリに本気で惚れてしまったのだ・・・。
計画の行方は。事件の真相は。



なんとなく引っかかっていたことが読み進めるうちに、
あ、ここに繋がるのか!っていう気持ちのいい伏線の張り方はさすがに東野圭吾。
鮮やかな詐欺の手口は犯罪小説としてもなかなかに楽しいです。
それなりに長い小説ですが、続きが気になってさくさくと読み進められます。
そして何より、アリアケのハヤシライス、食べてみたい!(^^)

惜しむらくはこれ、ドラマ化されてTVでやってた時、最終回だけ見ちゃったんだなぁ。 タブーを犯したわけです。
そのせいで、「ラスト驚愕の結末!」となる所が楽しめなかった(; ;)
 あと、映像化されたものを先に見てしまうと俳優のイメージが付いちゃって
だめですわ・・・。

でも話は面白いしもう一度読み返すつもり。
Posted at 2011/04/29 13:36:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書感想文 | 趣味

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