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夏の日、増毛に行った。増毛駅のそば屋でーす。　
やはり　切符売場が　そば屋になっている
列車の乗降確認は　車内で行なうから　売り場は不要になったようだ。
そば屋の奥で　一人ごそごそ　動いている　そば屋の主人だ
店名も　ほら　「そば処：増毛駅」　だあ。

この駅舎　高倉健、倍賞千恵子主演の「駅ステーション」のロケ地だった。風待食堂もある。なつかしい風景。

　もりそば　４５０円　しかも手打ちの十割だ　安い！　
　　だが、うまいか？
　　おやじさん　もり一つ　お願い！
　　へい　お待ちを！　とタイミングよく　出てきたのが　これ！


　そっけない器に盛られた　十割手打ちそば　だが食してみると
美味いのです　適度な固さと食感　ツユの味　喉越し　
もう一皿というところ　ダイエット中の身の上
ぐっと我慢して　店主と　そば談議に　及ぶ。
折よく日に数回しか来ない
電車が到着して　降りてきた人に頼んで　パチリ

　そば屋の御主人は　もと建設業で　趣味の蕎麦打ちが
高じて　不定期だが　空き店舗（切符売場）を活用して
営業ということになったそうな
つなぎは　一切使わず　ひたすら２０分以上捏ねるそうだ
回数は　不明とのこと　　小生は１００回と決めて　二八を
打っている　考え直すことにした
　　
　そば粉は　増毛産だ　蕎麦打ちは　幌加内のそば職人から
徹底して伝授されたというから、すごい！　
幌加内の蕎麦は　有名だが　在庫が不足する時は
増毛や　風連などの　そば粉も、　幌加内で加工するそうだ。
地産地消の連携プレイか？
 
それよりも　幌加内の先輩そば職人が
ここにきて　ワタシの蕎麦を食して
美味いといって　くれるのが　うれしい
という。
暗に　自分の蕎麦が　最高だと　伝えているのだと　推察。
 それでいいのだ。
蕎麦打ちは　自分で打った蕎麦が　一番美味いと
思うことが　大事だと思う。
それが　豊かなそばの味につながるはずだから。
安くて美味い手打ちそばを食した。
だが　ここまで来るのには　かなりの　時間と費用が嵩む

小生は、たまたまニシン漁網元だったらしい曾祖父の足跡を追って、増毛に辿りついただけだ。出会いとはこんなもんだ。

増毛、名前がいい。おいらの頭髪に御利益があるだろうか。
終着駅であり始発駅であるそば屋、再来したい町の一つになった。ひもの、酒も美味い。カストリ焼酎がまたいい。