日曜日に、富士山登山へ行ってきました。
私はマラソンと登山が大嫌いなのに、
夫にここ数年来、ずっと富士山登山を熱く熱くプレゼンされ続け、
更に夫は昨年一人で登頂を成功しており、とうとう根負けしました・・・。
まぁ、初めてだし私は完全な運動不足のグダグダな主婦なので、
目指せ8合目!と言う事で。
登ったのは富士吉田口から。一番大きな登山道と言える所。
富士五湖道路からは既に登山者のヘッドライトで頂上までの登山道が明るくなってるのが見える!凄い人だわ!!
駐車場に着いたのは土曜日の23時頃。
9月だと言うのに、駐車場はすでに一杯で、1.5キロも下の駐車場へ。
S6の後ろをフラットにしてヨガマットやお昼寝布団を敷いてしばし眠ります。
周りの車からは頂上で御来光を望む方達が続々と出発。凄い人数!!
我が家は御来光の人達が居なくなった朝4時頃にスタート。
まずは1.5キロ先の5合目登山道入り口へ行き、そこから登山スタート。
さて6合目までは案外楽なトレッキング。しかしそこからが富士登山らしく木の無い崖の山道。
くぅ~長い。行けども行けども7合目に着かない。途中で御来光を望みます。
娘は先がまだまだ長いのに休憩ばかり・・・。
既にかなり疲れながら、出発から3時間経過してなんとか7合目の山小屋へ到着。
7合目から上を望みます。
8合目の山小屋へは、岩場をジグザグに登って行く登山道。
少しのぼると心臓がドキドキして足には乳酸が溜まります。キツイ・・・。
娘を励まし、出発から5時間でやっとやっと8合目へ到着!目標達成!!
しかし、8合目に到着しても、本8合目とか色々あって、
登れど登れどどこが本当の8合目か解らない。
ブーたれる娘を励まし、
更に到着と思われた「8合目」から2時間かかって「本8合目」へ到着。
標高3400M空気が薄い。
娘が頭の痛みを訴え出します。高山病ですが本人は「軽めだから大丈夫」。
彼女はそこの山小屋でカップヌードルを食べました。
標高が高いのでお湯の沸点が低く、ちょっとぬるめのカップヌードル(笑)。
しばらく休んでから、行ける所まで登ります。
更に厳しい岩場を登れど登れど9合目の鳥居まで着かない。
息が続かず体も思うように動かない、酸素の薄さを実感。
延々とただ、無心で登る登る、それだけ。
1時間後に9合目へ到着。
ここまで来たら頂上を目指そう!と更に1時間、出発から9時間でとうとう頂上へ。
やった!!
頂上から下界を望む。雲が邪魔!
娘は高山病の頭痛が限界の様子で、頂上を満喫できず残念。
娘よ、君は本当に本当に頑張ったよ~。凄いよ。
そして、自分も。
休憩をして、流石にお鉢巡りと剣が峰までは無理と諦めて下山。
夫は昨年、1人でお鉢巡りも剣が峰も行ったそうです。凄いな。
さて吉田口への下山道は、砂と小さな石のブルドーザーの道を、
ジグザグにただただ降りるだけの単調な道。
こうなると、途端に同じ筋肉ばかり使う事になり、一気に消耗します。
下山を舐めてました!辛い!!!
頭痛の酷い娘は休み休みの下山。
励まし、手を取り、一緒に頑張りますが、長い長い下山道。
下が見えるだけに、辛い辛い、本当に辛い。
何度も何度も休みを取り、励まし合い、黙々と降りるだけ。
下山から4時間位経ってからは、私は完全に体力の限界を超えてしまった様で、
人としてここまで心が折れた自分を初めて体験・・・。
いや、心が折れたと言うよりも、何も考えられなくなった廃人と言うべきか。
足はガクガクで疲労困憊、心も体も。ただただ車へ帰る事だけ。
7合目まで下山して、またしてもヘッドライトが必要な時刻になってくると、
娘の高山病が一気に解消して、彼女がみるみる元気に。
今までずっと彼女を励ましてきた私でしたが、
ここで彼女がずっとずっと私を励まし、手を取って先導してくれます。
けれど彼女の言葉に一言も返せない私・・・
そして・・・
どうやって7合目から帰ってきたか解らない位疲弊して、
下山から6時間、登山開始から16時間かけてS6君に戻りました。
誰も怪我をせず、無事に帰宅しました。
あんな登山の後、娘と夫は何事も無かったかのように過ごしておりますが、
私は酷い筋肉痛で完全なロボット状態な廃人・・・。運動不足は恐いです。
Posted at 2011/09/13 13:46:53 | |
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