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『HANS』　

「Head and Neck Support」の略で、4輪自動車競技で使用する救命デバイスです。レース好きな方なら聞いたことがあるかもしれませんが、日本ではハンズとかハンスとか言われてますね。

クラッシュ時に頭部を保護するヘルメットに対し、HANSは頸部（首）を保護することを目的としてします。

テレビなどで見たことある方も多いかと思いますが、クラッシュ時には信じられないほど人間の首は伸びるそうです。6点式ベルトでガッチリとシートに体を固定していても、首だけが伸びてステアリングに頭をぶつけるなんてことも。そんな状態になれば頸椎損傷なんてことも十分ありえます。

そこで考えられたのがHANS。頭部（ヘルメット）と体を連結して首が伸びることを防ごうというものです。

具体的には上のイラストのようにハンスのテザー（連結ひも）をヘルメットのポストに接続し、HANSをベルトによって体に固定することで頭の最大移動量を制限します。


これで万が一のクラッシュの際にも、テザーの長さの分しか首が伸びないので、頸部損傷を回避できるのです。

実際の装着例








FIA格式のレース、ラリーなどでは装着が義務付けられており、日本国内でも2015年より段階的にJAF公認競技においてHAN着用が義務付けられています。

※排気量2000cc未満の自動車登録番号標付車両を除くレース競技は2015年1月1日から着用が義務付けられました。2017年1月1日からは全てのレース競技に着用が義務付けられます。

全日本ラリー、全日本ジムカーナ、全日本ダートトライアルでは着用は義務付けられていませんが選手の関心は高く、最近、着用する選手が増えてきています。なんといっても大事な自分のカラダですからね。

CUSCOレーシングの選手ももちろん全員HANSを着用しています。
競技に対しては細心の注意と集中力で臨んでいますが、それでもクラッシュしないとは限りません。モータースポーツですから。ロールケージ、ヘルメット、HANSと、可能な限りの安全策を講じています。

同様にHANSは、公認競技だけではなくサーキット走行などをする方にも有効なアイテムです。是非一度検討されてみてはいかがでしょう？

CUSCO・HANSデバイスは全国のCUSCO製品取扱店でご購入いただけます。


医学的な用語など専門的な表現が間違っていましたらご容赦ください。