
まだまだ肌寒い日が続きます。
当然、我が家のアイドル、カミキリさんもまだまだ顔を出すシーズンとはなりません。
しかし、この3ヵ月間はトンと森とは疎遠になり・・・。
体が疼き・・・
プレシーズンマッチと称し、
横浜市内のいつもの森、新治市民の森へと足を運んだのでした。
この時期です。
森は静まりかえり、見えるものは枯れ木ばかり。
そして見える緑は常緑樹と一部の針葉樹。
人も少なく、ひっそりとした寒い山の中をJr.と二人で歩くのでした。
今回の目的は三つ
① タテジマカミキリ(成虫)の越冬採集
② コジマヒゲナガカミキリの幼虫採集
③ ハイイロヤハズ(成虫)の越冬採集
いずれも、
昨年2月に教えていただいたポイントを周り、我々二人で遂行することができるかを確認したのです。
まず①
これは、夏に確認に行ったときにイヤな予感がしていたのです。
全くといっていいほど、タテジマの影が見あたらなかった。
そして・・・今回、惨敗
横浜市内では、タテジマのポイントはほとんどこの辺しかないだけに、もしかするとほぼ絶滅してしまったのではないか・・・という不安にとらわれます。
実は、こんな調子で年々ポイントが失われていくのが、現在のムシを取り巻く環境なのです。
ある木を一本、切り倒しただけでそれを宿り木としている様々な昆虫や動物が居なくなる(住めなくなる)という事態が、そこいら中にあふれているという事実。
これって、頭の中では知っているけど、それを目の前の現実として実感すると、すごく怖ろしいと感じるんですよ。
そして②
じつはこれが最難関。探し方が非常に難しいんです。
(1) 樹皮が剥がれかかっているカエデの枝を探す
(2) 樹皮をめくって、幼虫の痕跡を探す
(3) 幼虫が枝の芯に潜っていった穴を探す
(4) 穴の周囲を削り、幼虫を確認する
こんな手間のかかる手段。
ちなみにこんな様子。
十円玉の真上にある黒い点が幼虫が入り込んだ穴。
その周辺にウネウネと筋がありますが、これが幼虫が食い荒らした跡。
こんなものを探すんですね。しかも、樹皮だけで・・・(^^;)
葉っぱがあれば何の樹木か分かりますが、枝は丸裸ですから~♪
木を探し出すだけで至難の業なのです。
まあ、写真にありますように、めぼしいブツを二つほど探し出すことに成功!
最後に③
ここは
昨年12月にも行ってますので、ある程度成果が見込まれます。
ところ
がっ
探せど探せど、いっこうに見つからない(@@;;;;)
結構焦りました。
もしここのポイントまで消失となると・・・。
二人で必死に探しても、どうしても痕跡がないのです。
この時期ですと、ほとんど竹の中で成虫になって暖かくなるのを待っているハズ。
?
考え方を変えてみました。
別の採集方法、つまり成虫を探すのではなく、幼虫を探すという考え方に切り替えたのです。
そして改めて探し始めると・・・。
出た!
まるまると太った幼虫。
幼虫の周りに詰まっているものは、彼の食べかす。
つまり、糞(爆)
戦術を切り替えた後はポンポンと出てきて、先ほどの見つからなさが嘘のようです。
これは、今年が非常に寒い冬であるせいなのか、ハイイロヤハズが2年周期のサイクル(卵→幼虫→蛹→成虫が2年間)で生まれてくるため、今年はハズレ年に相当するのか分かりません。

結果、枝の数と同じだけの幼虫を採集することに成功!
コジマヒゲナガ2?、ハイイロヤハズ5でした。
大切に育てます。
今年最初のカミキリ採集は、残念ながら成虫の姿を見ることができませんでした。しかし、昨年教わったことをきちんと自分たちだけで復習することができました。しかもハイイロヤハズでは別の視点から考えて、戦術を変えて臨むことにより成果を上げることに成功しました。
アラフォーで始めた趣味の中で、自分の成長を感じられる体験は、本気で取り組んで来た故の、そう簡単には得られない貴重なモノでした。
と同時に、
細かいモノが見えにくくなり採集が難しくなるという、衰えの経験(老眼力!)も同時にするという、皮肉がつきまといます(笑)
(*今回は、クルマ関連はタイトル画だけです、ごめんなさい)
Posted at 2012/03/05 00:08:40 | |
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カミキリ | 日記