ENDLESS コイルスプリング XCOILS
10何年来の憧れのバネだった、Xコイル。
何だかんだで使うきっかけがずっとなかったんですが、満を持して?BLアクセラのRSR車高調と組み合わせての投入となりました。
Xコイルシリーズをざっくり分けると、
黄:スタンダード
赤:高張度材を使ったレーシング
橙:プリロード掛けを前提にした変わった直巻きバネ
紺:橙の設計を考え直しての進化版っぽいプログレバネ
って感じかなと思っています。
Xコイルらしい特性を楽しみたいならやっぱ黄でしょ!って事でID65の
・6k/H178直巻きストレート
・6k/H178直巻きバレル(取り付け部はID65直巻き対応でバネが樽状巻き)
・7k/H203直巻きストレート
新品購入、それぞれセッティング試行錯誤しつつ、色んなシチュエーションで走りに走りいじり倒しました。
同レート同サイズ巻き方が違うだけでどう違うのか?という興味で入れ替えできるサイズにして購入しましたが、セッティングも完全に同じままでも勿論実走チェック。
ただバネを入れ換えただけ、レートも全長も同じ、バネプリロードもダンパー減衰力もタイヤの空気圧もその日のそのまま何もいじらずの比較所感です。
・6k/H178直巻き"ストレート"
バレル比で、ストロークする感が3分の1くらいまで減ったかの様な感じ。
一般的な直巻きバネと比べると張り感が何か独特。
タイヤの空気圧を少し張り気味にした様な感じ?
荒れた道のいなしは、硬質だけど振幅は少なくアクセルを入れてダダダっと走破できる。
ガタガタはしても、ガタンガタンと跳ねてしまう印象はない。
レートの立ち上がりは悪くないし、プリロード掛け気味にしてもそこまできつくなく、適度なら引き締まる気持ちよさがある。
突き上げ『感』は少ないが、実際にはダンパーと一緒に素直に伸びてる感じ。
ちなみに、リニア、吸収ってイメージで特性が何か近そうで同じ黄色い2024年4月に出たL社SSのバネと比較しても、こっちの方がレートの立ち上がりが明らかに早い。
でも、Xコイル黄はバネを見たまんま、巻き数も多いのでやっぱり伸縮特性が穏やかな印象。
・6k/H178直巻き"バレル"(取り付け部はID65直巻きで、バネ形状が樽状の巻き)
ストレートと比べるとバレル形状は有効ストロークが多いが、その分、同レートでもバネ線径が太い。
その太さのせいなのかストローク感はそれなりに割と硬さ感がある。
縮みは動き良く縮むがグウッと張りの強さを感じるストローク感がある。
伸びは普通な感じ。
それ故に意外と荒れた道のいなしは特別良いとも感じず、車高調だなぁっていうガタガタした揺れにはなる。
突き上げ感もないわけではないが普通の範疇で悪いわけではないくらいの感じ。
だから、これがXコイルのしなやかさだ!ってのは正直ない。
いや、ちゃんとXコイルなんですが期待するXコイル黄の雰囲気ではないって意味で。
ざっくり言うと、Xコイル使いたいけど許容ストロークが直巻きストレートだと少ないんだよねーって場合にはバレルを選んだらいいんじゃないでしょうか、というのが実際に使ってみた感想ですが、そんな選び方は普通しないよな…w
外径のでかさの問題もありますし。
一般にバレルの方が柔らかい感じがするとか言いますが、個人的にはXコイル同士比較だと直巻きストレートの方がよっぽど期待するそれっぽくて、バレルの方が普通のバネっぽい。
バレルは距離6千キロくらいの間、毎日の様にあーだこーだやり続けたんですが、思ったより用途に対して良いところに当てるのが難しい印象でした。
許容荷重対応の範囲で低めレートを使って足をのしのしと動かしたいとか目的がハッキリしてないと、何かふんわりした気持ちでバレルを使っても良さが出せないと思います。
自分の場合、200kgとかめちゃめちゃ荷物積みこんで走る事もあるからーってので先を見越したものの、だから何?ってので終わった感じw
良さを出せなかった。
バレルだろうがストレートだろうが、結局どれくらい荷重掛けてストロークを使う予定か?がまずは大事かもしれません。
ダンパーのストロークが確保できてる事が前提として、多くストロークさせて使いたいならやっぱバレルしかないんじゃないかなとも思いますが。
ストレートは、交換してすぐ、わっ!ってなるくらいに動かない印象。
減衰を2段上げたみたいに伸びない縮まないみたいな。
動き出しの印象全然違うけど何か動かないって感じが常にある…
何か振幅小さいんですよね。
バレルがぐわんぐわんと張りを持ったストロークをしっかりするのに対して、ちびちび小さい細かいストロークをする。
同じレートなのに何を言ってるんだ?JIS規格とは??とかそういうのはさておいてw
こんなに感触違うもんなの!?ってくらいに違う。
正直、明らかにストレートの方が好みだったので現状はストレートの方を使っています。
バレルのあの特性なら、6kじゃなくてレート下げて5k…とかでもいいなって印象を持ったくらいごわつきがあったけど、ストレートは小気味いい感じに動くので6kでもいいって感じ。
Xコイル黄で完全同レート同サイズでもまるで別物でした。
さて更にそんな同レート同サイズ比較を踏まえての~
・7k/H203直巻きストレート
レートアップ+1k、自由長は1ランクアップの203mmのレビューです!
比較、同Xコイル黄6k/H178で…あまりにも柔い!!もにょもにょする!!
15インチ扁平65のタイヤに履き替えましたっけ?ってくらい。
こんなに違うのかよって逆に全然コレじゃない感になってしまい、プリロード調整繰り返した結果、4mm掛けが納得の具合になりました。
この3つのバネの硬さ感で言えば、
7k/H203ストレート<6k/H178ストレート<6k/H178バレル
です。
面白いねw
でも理屈でバネの長さ何割で表記レートを発揮する、ってそれが頭にあれば…って分かってたってなかなか気持ち悪いくらいの変化だったよ!
これはまずいかもしれん!?ってちょっと思ったくらいに。
プリロードで当たりが柔らかい硬いがある意味自在だし、大分面白いです。
という事で、レートも大事だけど長さでかなり性格の出方の違うバネなんだなというのが分かりました。
長い方がよりXコイルらしい吸収感は発揮しますが、ダル感も強まるので考えた方がいい面もあります。
しかし自由長もですが、Xコイルはとにかく『許容ストローク』を懸念して扱わねばなりません。
シリーズどれも、とにかく巻き間隔が細かい!!
つまり線間密着が容易に起きやすい設計。
例えば他社で言えば…某オレンジのM社のバネとか。
あれはもう巻きがかなり荒いので、線間密着はしづらい。
吊るし5k→同レート5kで交換しても問題は起きないでしょう。
でもそれをXコイルでやるとまずい。
同じ様に吊るし5k→同レート5kで交換したら、かなり線間密着する可能性が高まる程にまずい。
使い始めてから何か思ってたよりもーって気になったので、今現在の社外直巻きスプリング市場を今年になってから調査してみました!
有名どころなど同レート同サイズ19種類で比較して(Xコ黄を19の中に含みXコ黄との比較)ぶっちぎりワースト…Xコイル黄、そしてXコイルシリーズ(黄以外の赤・橙・紺も)でした…
Xコイルシリーズ vs 他社バネ18種類で、許容ストロークがXコイルは断然少ない。
それくらい振り切ってる作りです。
だからショートストロークのダンパーとはある意味、勝手に相性が良くなる傾向あるかもしれませんねw
巻きがとにかく細かいので。
自分は10何年前から巻き数が多いバネフリークなのでこれがいい!これが好きだ!!!
動くけど動かない、這う様な引っ張られる様な、この感触!!
巻き数ナンバーワン直巻きスプリング、それがXコイル!!
ひと癖ありますが、何気に気が付けばロングセラーって事はそれなりに自分みたいなファンもいるんじゃないでしょうか。
個性のある直巻きスプリングだと思います。
個人的には思い描いていた特性が割と出てくれているのでお気に入りです。
また違う車高調で、縁があればハイレートも試してみたいと思っています。
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