今回のエアコントラブルで得た情報等々を備忘録として残しておきます。
これから850に乗るという奇特な方の為にも(爆爆)
整備手帳にアップ予定でしたが長くなっちゃたのでブログで(汗)
後から探しやすいように整備手帳にもこのページのリンクがあります。
1.
今回のエアコントラブルは、エアコンOFFなのに勝手に風量MAX!、風量調整出来ない。
コントローラーを替えると風量調節可能、しかし温度、風向調節出来ないというものでした。
1-1
症状:勝手に風量MAX(風量調節できない)
原因:コントローラーの不良、ファン速度センサー短絡
対処:コントローラーの交換(ファン速度センサーが別にあるのかは不明)
ちなみに風が出ない(ファンが回らない)時はコントローラーの他にレジスタも怪しいです。
またコントローラーはRHとLHとで同じですが違います。www
温度調整が左右逆になるようです。つまり運転席側を回すと助手席側の温度が・・・って感じ。
1-2
症状:温度、風向の調節が出来ない
原因:ダンパーモーターの不良
対処:不良箇所のダンパーモーターの交換
ダンパーモーターは5ヶ所あります。(画像グリーン部分)
画像はLHのものですがRHでも付いている位置は同じです。
モーター自体も同じものだそうです。
2.
ブロアファンレジスタ、ブロアファン、ブロアファンモーター(上記画像オレンジ部分)は
LH、RHとでは物が違うので相互交換は不可のようです。
ファンモーターは回転が逆、それに伴いファンも羽の向きが逆だそうです。
付いている位置も逆です(助手席側)
3.
自己診断機能
95年式までの850にはダイアグ(ダイアグノスティック)が付いているので、故障診断が出来ます。
ちなみにACのエラーが出ていてもλは点灯しませんでした。
1.モジュールAのカバーについている白いテストリードをモジュールB-1の穴に差し込みます。
2.イグニッションスイッチをON(エンジンは掛けない)
3.モジュールAのボタンを押します(3秒以上押さない)
4.LEDの点滅を読みます
点滅が3個(3回ではありません)で1つのコードです。
例えば ・ ・ ・ だと1-1-1
・・ ・・・ ・・ だと2-3-2
この点滅(数字)がエラーコード(DTC Diagnostic Trouble Code)です。
1つのコードが読み終わると間をおいて次のコードを読み込みます。
メモを取りながら読み込み、最初に出てきたエラーコードが出ればそれで全部です。(つまり1周したということ)
ちなみに1-1-1はエラー無し
点滅が始まらなければ2からやり直します。
出てきたDTCを「ボルボ850 DTC 2-3-2」などとググればコード表などがすぐ見つかります。
ちなみに・・・
各モジュール番号の故障診断箇所を記しておきます。
A1-トランスミッション
A2-燃料装置
A3-ABS
A5-TCU(ターボチャージャー関係?)
A6-点火装置
A7-コンバインドインストルメント(メーターパネル?)
B1-クライメイトコントロール(ACコントロールパネル)
B2-クルーズコントロール
B5-SRS
B6-パワーシート
4.
新しいダンパーモーターのセッティング方法
※「新しい」とは新品なのか中古でも交換した物を言っているのかは不明
海外サイトのWEB翻訳なので言い回しがちょっと変かもしれません(笑)
1.コントローラーのファンスイッチを「0」または「AUT」以外の位置に動かしてください。
2.風向調整ノブを「AUT」の位置にしてください。
3.エンジンルームのウィンドウォッシャータンク右側にあるダイアグノスティックのプラスチックカバーを開けます。
カバーに付いているテストリード外して、モジュールBのソケット1に挿入してください。
4.イグニッションのスイッチを入れて、一番上のモジュールAでテストボタンを4回押してください、それぞれおよそ1秒間、それからはなしてください、そしてLEDが点灯するのを待ってください。
LEDが点灯すると、ECUは制御コードを受ける準備ができます。
5.連続して9回素早くテストボタンを押すことで,9-9-9制御コードを入力します。
LED点灯を待ち、そしてもう一度9回ボタンを押してください、もう一度LEDを待ってください、そして更に9回ボタンを押してください。
あなたは各桁を入力する必要があり、4秒以内にボタンを9回押さなければ、ECUは数字を受け付けません。
5.
エラーコードの消去方法
1.テストリードをモジュールB-1の穴に差し込みます。
2.モジュールAのボタンを6秒以上押します、
するとLEDが点灯するのですかさずボタンを6秒以上押します。
これでエラーコードは消去されます。
もう一度エラーコードの読み出し作業をして 1-1-1が出れば完了です。
この方法でメーターパネルのλマークも消えます。
6.
エンジン始動時、パネルのAC、RECランプが点滅する
エアコンに何らかのトラブルが発生すると数秒間点滅します。
外気温センサーや室内温度センサーの不良で点くのが多いようです。
室内温度センサーのゴミ詰まりを除去すると消える事もあるようです。
室内温度センサーは前席のアシストグリップ裏にあり、キャップはこじればすぐ外れます。
7.
簡易エアコンガス量判定方法
冷房の効きが悪くなってくるとまずエアコンガス(冷媒ガス)やコンプレッサーを疑いますが
この時にエアコンガスの量が足りているか簡易的に調べる方法です。
1.コンプレッサーが頻繁に「カチッ、カチッ」と音がしているようであればガス量不足です。
2.エンジンルーム左側ドライブベルトの前を太いパイプが通っています、これがエアコンの配管です。
ガス量が足りている場合このパイプは露が付いて濡れています(冷房運転時)
触ってみると、キンキンに冷えたビール缶のように冷たいはずです。
パイプが乾いているとガス量不足です。
本来はマニーホールドゲージを付けて調べますが、あくまで簡易的ということで。
情報が間違ってたり不足しているようなことがあれば教えてください。
850もかれこれ20年になるご老体、日本車でもこの年数になればガタが出て普通です。
大好きな愛車を少しでも長く乗っていられるよう可愛がってあげたいですね。