
この記事は、
タイヤ~。について書いています。
お友達のところにタイヤに関する記事があったので
そこで取り上げられているV700に関してちょっと。
簡単にいうと、
V700はSタイヤに近い特性&ライフのタイヤなので、
”国産ハイグリ(RE-11, AD08, Z2等)とは、
低温/ウェット時の性能、寿命といった使用性が異なりSタイヤ相当”
ということを意識した上で選びましょう!ってことです。
-----以降、長いです---------------------------
<クムホV700について>
●実質はSタイヤ相当のタイヤと思われる
※日本で販売されるV700がUSやUKと同じ構造、コンパウンドなら・・ですが。
例えばUKやUSでの扱いは以下です。
・UKでは「List 1b tire(A048、D03Gもココ)」の扱い
※AD08等は「List 1a tire」
・USでは「Track & Competition DOT (A048、R888もココ)」
※AD08等は「Extreme Performance Summer」
クムホのグローバルサイト/国別サイトを見ると、日本以外では競技用タイヤの分類。
では、なんで日本”だけ”、ストリートラジアル扱いになる場合があるかというと、
「タイヤの分類をオフィシャルな機関が行わないから」でしょう。
UKではMSA(Motor Sports Association)という団体が、
USではDOT(米国運輸省)がタイヤの分類を行っているようです。
日本では、メーカーの自己申告・・、
イベントの主催者判断ですからね。
タイヤ公取で何か決め事はあるかも知れんが。
●V700の使用に関して
コレを買って使う分には、好きにすれば良いと思います。
ただ、Tirerack.comの
V700の説明を見ると、
「DOTはハイウェイでの使用を許可しなかった、
低温時・雨量の多い場合は注意が必要」という記載があり、
かつ、摩耗が早いタイヤのようなので、
注意して使用しましょう。
車への入力(車へのダメージ)もSタイヤ相当でしょうし。
●V700をラジアル扱いにするイベントに関して
そもそも、ラジアル縛りのレギュレーションは
「参戦コストを抑える」のが主な目的だと思うのですが、
Sタイヤ相当(以下)の耐摩耗性のタイヤを許可するのはいかがなものかと。
・V700のUTQGのtreadwear指数(低いほど減りが早い)は”50”と、Sタイヤ相当(というか以下)
※RE-11、Z1SS、AD08は180~200、A048(Mコン?)で60、R888で100
・V700はDOTに"not appropriate for highway use. "と判断されたタイヤなんで、
日常使いとの共用もどうだか?
V700がOKなら何のためのラジアル縛りなんでしょう?
●V700をあやふやに販売するメーカーに関して
なぜ、日本以外ではCompetitionタイヤに分類しているのに
日本ではスポーツラジアルとして販売するのか?
なんか、志の低さを感じてしまうのだが。
※日本以外と同様に競技用で販売して、A050やRE11S、D03G、R888と勝負すりゃいいじゃんと。
●なぜかWeb等でV700が持ち上げられがち?な件に関して
上に書いた内容は、容易に調査、想像できる事なんですが・・
Webや雑誌の業界関係者がこの点に触れず、
のんきに最強ラジアルなんて無責任なことを書いているのが、気持ち悪い。
と、文句っぽいことを書きましたが、
別にタイヤとしてのV700自体が嫌いでもなんでもないので、
上記の事項を承知の上であえてV700を購入したぜぇ、という漢気のあるお友達は、
1回乗らせてくださいまし。m(_ _)m
→後日、友人のご厚意で使わせてもらいました。(しかもおろしたての新品!)
気温10度程度の条件下では何の問題もなく使用できました。
ミニサーキット3周程度でしたが、国産Sタイヤ程ではないが、
ロードタイヤ(RE11やZ2、,AD08)よりは剛性、グリップ共、明確に上という感じでした。
★2015年3月追記
久々にクムホのサイトを調べたら、グローバルサイト、韓国(本国)サイト他、
日本以外では、V720までがロードタイヤで、V700(V70A)は競技タイヤという分類になっています。
日本サイトのみ(確信犯的に)タイヤの分類を行っていません。
Posted at 2013/02/07 22:41:31 | |
トラックバック(0) | 日記