実は、私のST185も今年の春に(5月頃だったかな)エアコンを作動させようとしたら動かなかったのですよ。
平成17年にエンジンをオーバーホール&チューニングしているのでその時にエンジン降ろしてますが、それまでの13年間に壊れた事も無かったし、それから今年までの9年間にもエアコンが壊れた事は無かったですね。
セリコさんのST185と同じ症状です。室内ファンは回るけど、冷風は出てこない、、、。
当然、エアコンのスイッチを押してもコンプレッサーが起動する「カチッ」も聞こえない。
考えられる原因としては大まかに3つ。
①エアコンを制御している基盤が壊れた、もしくはリレーヒューズが切れた。
②コンプレッサー自体が焼きつき不動。
③配管の継ぎ目のOリングの劣化でフロンガスが漏れて圧力がゼロになりエアコンが起動しなくなった。
どれも素人には手に余る故障です。(私でも診断・修理出来るものと出来ないものがありますよ)

まずはリレーヒューズを目視で確認、どうやら切れてはいないみたい。
けれど目視だけでは判断出来ない場合の方が多いので、念の為にスペアで持っているリレーに差し替えて実験してみます。
うん、やはり動きませんね、、、。
その場合は次にガスを補充してみます。
Oリングの劣化で漏れていてガスが無くなってしまったのならばいずれまた止まってしまいますが、エアコンと言うのはガスが無くなると圧力センサーの働きで起動しないようになっていますからね。
お!?動き出しましたよ。コンプレッサーからも異音はしていないみたい。
と、言う訳で普通にガス漏れですね。もちろんこのままではいけませんので普通に全配管とコンデンサー部分の漏れを点検して修理ですよ。

この部分に付いている黒いキャップが低圧側です。エアコンが正常な場合、こちら側の配管が結露して冷たくなります。

この部分に付いている茶色いキャップが高圧側です。上の小窓がグラスサイトです。
(私のは曇ってしまっていて見づらくなっています)
ガス量としては、エアコンが作動している状態で正常な場合、気泡が連続して流れて行くのが確認出来ます。
まずはセリコさん号もフロンガスを補充してみて下さい。それでおおまかにどこが原因か特定しやすくなりますよ。
ご自身のブログには数年前に新ガスに換えて修理したと記述されていましたが、時々見かける「レトロフィット」と言う、ガスの補充口を変えて旧フロンガスR12を新ガスR134aに交換してしまう手法ですね。
実は私のBNR32も3年前にエアコンが故障して(コンプレッサー本体の焼きつきでした)、とりあえずコンプレッサーやレシーバーはダメになってるので交換するのはするのだが、R12フロンガスのままで修理するのか、それとも今後の入手コストを考えてレトロフィットにして新ガスのR134aにするのかを迫られた事があったのですよ。
しかし、その時にエアコン修理専門の電装屋さんに言われました。
レトロフィットにしてもいいけど、その場合はコンプレッサーを新品にしてもクレームは一切受けられないよ。
なぜかと言うと、旧ガスと新ガスでは当然ガスの種類がまったく違う訳だから、ガス自体の圧力が変わってコンプレッサーに負担が掛かるよ。
それと、新ガスと旧ガスでは分子の大きさが違うから配管のOリングを新ガス対応の物に全部交換しておかないと、またそこから漏れる原因になるよ。
とおっしゃっていました。
私には専門外の事なので、ここはだまって従う事にしました。
話は戻って、前回の修理で約9万円支払っていると書いていたので、多分配管のOリングは交換されているかと思われます。(主治医様に確認して下さいね)
なので、今回は飛び石等によるコンデンサー部分の漏れ点検と(結構これ、あるんですよ)、コンプレッサー自体が無事かの確認がメインではないかと思います。
個人的意見としては、修理をするのなら総合的に見てもR12フロンガスに戻した方が良いのではないかな。
それとR12代替ガス、と言うものは使わないで下さい(コールド12とか言う名称でアストロプロダクツなんかでよく売られています)。
これも本来のR12フロンガスとは似て非なるものですので、やはり負担が掛かるそうですよ。
環境への配慮から流通が禁止されてしまって高価なR12旧フロンガスですが、いまでも入手するルートは持っていますので、もしも主治医様の方で入手がし辛いと言う事であればご連絡下さい。
R12旧フロンガスもR12用コンプレッサーオイルも自分用(?)にある程度の在庫を持っていますので、、、。

早く復活させて、またにゃんこの目で元気に走り回れると良いですね!
Posted at 2014/09/30 09:27:04 | |
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