前回のブログからだいぶ空いてしまいました。
何しろ先月の北海道帰省のために5月前半から殆ど休みを取らずに勤務し続け、15日~18日の4日間に帰省、そして帰って来てからも31日まで休み無しでの連続勤務だったのですよ。
しかしながら私の勤め先も営利企業の端くれ。
帰省で店を空けようが、その後に休日が無かろうが、役員は売り上げの報告と利益の追求を毎日のように容赦無く電話してきます。
勿論、私の方も手を打っていました。
前々から商談を進めていた中古車を北海道帰省の一日前に納車したり(間にあわないかと思いました)、月末の数日間に車検の予約を集中させて(毎日3台づつとか)、ただでさえ休んで無いのでしんどい所、毎晩23時過ぎても分解整備地獄から逃れられないのには少々こたえました、、、。
けれど、同じ業務形態側だけに限れば1番目になり、一気に数字も取り返して年間計画は達成させました。
地元に帰省させてもらったのに予算未達成、では大人とは言えませんからね。
そして、疲れが限界に近いので本日はご褒美としてお休みを取りました。
一日ゴロゴロしながら、溜まっているネタをパソコンの前でUPするのですよ(笑)。
そういえばこの前、こんな車両が入庫してきました。

「なんか…ブレーキを踏んだらゴリゴリゴリ~って凄い音がするんですけど…」

そりゃするでしょうよ。パッドもローターも末期症状ですもの。
さっそく分解してみます。とりあえずゴリゴリになっているのは助手席側だけみたい、、、?

ダストブーツが破けていますね。
確かに消耗品と言えばそうですが、普通に乗ってたらそうそう破けるものでも無いはずなのですが。
そしてピストンを押し戻そうとしても、固着してしまっていて全然動きやしません。何か嫌な予感がします。

ブーツをめくったら案の定サビサビですよ。
多分、水が入り込んでサビたのでしょうね。

オーバーホールしようにもピストンが外れないので、今回は中古品のキャリパーASSYで交換・修理とする事にしました。

パッドは勿論、新品を用意します。

ローターも研磨したらとか言うレベルで無いので新品にします。

直りました。ただ、助手席側だけではバランスが悪いので運転席側も点検・交換します。

そしたらなんと!運転席側のダストブーツも破けているではないですか!

しかも2箇所も、、、。

ブーツをめくってみましたがサビてはいなくて、ピストンは幸いにも(?)固着していませんでした。

運転席側はパッドもローターも生きているのですが、もうこっちも新品に交換です。

すっきり。
しかし、腑に落ちません。何で左右両方ともにダストブーツが破けているのか、、、。
この車両に積まれている分解整備記録簿をチェックする事にします。
平成25年の秋に、とある大手ディーラーにて車検を受けていました。ただし、その時にはブレーキパッドは交換されていませんでした。
私は当初、施工業者の整備ミスを疑っていましたが車検の時の整備ミスでこういう事になったのでは無いのだなぁと少し安心しました。
が、疑り深い私。その前の車検の時の整備記録簿もチェックする事に。
平成23年の秋ですね。ブレーキパッドが交換されておりました。
もちろん、だからと言って何の証拠にもなりませんがね。

これ、今回交換した中古品キャリパーのピストンを押し戻した所です。
ブーツに空気が溜まって、クニュってなっているのが分かりますか?

その場合はこうして空気を抜いてやってからブレーキパッドを組み付けてやらないと、挟まって破けたり、パッドからの摩擦熱が直接ゴムのブーツに触れて解ける原因になります。

ドライブシャフトブーツも破けていましたのでついでに交換しておきましたが。
もう一度書きますが、確かに証拠はありません。しかもその平成23年の秋の車検からでは2年半も経過している訳ですしね。
けれど、、、8万キロ程度の車両で左右同時にダストブーツなんて破けるもんでしょうかね、、、。
確立の話かもしれませんけど、そんな事が当たり前だとしたら、うちに入庫してくるクルマの1/3とか半分近くの車両は、皆破けていないとおかしい事になりますよね。
なんか、すっきりとしない整備でしたよ。

帰りの夕食は、大好きなウナギを食べて帰りました。
Posted at 2014/06/01 12:06:31 | |
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