
よく「ミウラは運転手のすぐ後ろにエンジンがあって五月蠅い」とか言いますよね。
では、実際のところどうなのか?
写真をご覧あれ。分かりやすく、リアカウルを開けて運転席から後ろを振り返った状態を撮影してみました。
拡大して見てみてください(写真下手ですまんです)。
左右のグレーのモコモコしているのがヘッドレスト。その直後にガラスがあって、そこからわずか数センチのところにフューエルライン(写真を横切ってるシルバーとメタリックレッドの線)が通ってます。
さらにこの写真から見えないエンジン部分本体(下側)はさらに席側に出っ張っているところもあり、
ミウラオーナーは背中にエンジンを背負って走る
というのは大げさではないです。
テスタやボーラみたいに座席後ろにわずかでもスペースがあるわけでもなく
911やウラッコみたいに後部座席あるわけでもなく
ディノやストラトスみたいにちっこいエンジンではない
ついでにすぐ煙を吹くし、出火しやすい……。ああ、
カチカチ山ですな。
なお、カウルを閉めて振り返ると、軽め穴がたくさんあいたリアカウルの骨がそのままの露出状態で見え、例のブラインドルーバーが真後ろだけの風景を映し出します。
外見の優雅さと一変して、無骨な古くさいメカやサブフレームが並ぶエンジンルーム。しかもそれをボンネットやカウルを開けることなく、運転席からそのまま「まわれ右」で覗けるのも、「美女と野獣ならぬ野牛を1台で内包する」ミウラの魅力なのです。
……魅力? それはオーナーの贔屓目でだよね(笑)。
えー、試作P400はちゃんとエンジンは隠されていたわけで、オーナーの「やる気」を盛り上げるために素通しでエンジンを見せたのではなく、あのホイールベースの設計のまま少しでもエンジンルームが涼しくなるように、「あの壁もとって」「ここに穴あけて」ってやった結果がこの景色だと思うのだがどーでしょかね?(ルーバーも含めて)
Posted at 2010/06/17 23:49:38 | |
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ミウラ | 日記