『池の水 ほとんど抜いてみました。』

ぶらぶら池のほとりを歩いていると、池に鯉が泳いでました。
しゃがんで覗きこむと、胸ポケットから大事な物が ポチャンと池に落ちてしまいました。『あ〜しくった！』慌てた俺。
すると池の底からブクブク…。
『じゃ じゃ じゃ〜ん』と池の妖精が。

妖精『貴方が落としたのは こちらのピストンですか？』

『それとも、こちらのピストンですか？』

俺はビックリしながら『いや、落としたのは最初のピストンです。』と正直に答えた。
妖精『ま〜何と正直な人間でしょう。ご褒美にこちらのピストンを差し上げましょう！』
俺『こ これは何と素晴らしい ピストン！ 頭が盛り上がってますやん！ 妖精さんK6A用？ え？K6A! ありがとうございます！』
妖精『よい よい。』
俺『大切に使わせてもらいます！ で、あと二ついるんですが…。』
妖精『...?』 俺『いや K6は3気筒なんであと二つは？』


妖精『…。…。』
俺『このモッコリピストン大変有り難いんですが、あと二つは無いと意味ないんですが？』
妖精『…落としたんは… 一つやろ？…』
俺『だからって一つだけええのん 貰っても。』

俺『また その顔かい！ ほな落としたピストン返せや！』
妖精『貴方は正直もの』俺『さっき 聞いた！ ピストン返して！』
妖精『ブクブク〜 ではご機嫌よう〜』
俺『お〜い ピストン返せ〜 戻ってこい！』
妖精は戻ってこず
仕方なく池の水を抜いて落としたピストン探しました。
ていうのを満員電車の中で真面目な顔して投稿します。