南アW杯 日本代表 本田、名実ともに「日本の顔」に
6月25日 10時40分配信(毎日新聞)
【デンマーク・日本】前半、先制ゴールを決める本田=南アフリカ・ルステンブルクのロイヤルバフォケング競技場で2010年6月24日、佐々木順一撮影
写真を拡大
◇「無回転フリーキック」ゴール突き刺す
赤土色の大地に囲まれた競技場。乾いた空気を切り裂くような軌道で、本田の「無回転フリーキック」がゴールに突き刺さった。日ごろから「1試合でサッカー人生は変わる」と話す本田は両手の拳を強く握り、叫び声を上げた。名実ともに「日本の顔」となった瞬間だった。
前半17分、ゴールまで30メートル弱の地点でボールをセットすると、短い助走から左足を振り抜いた。必死に伸ばしたGKの手の先を、ボールは左下へと離れていく。標高約1500メートルでは空気抵抗の違いなどから軌道が安定せず、練習では浮かしてしまうことが多かったが、本番で決めてみせた。
チームを決勝トーナメントに導く先制ゴールにも、本田は「思った以上に喜べない。それが自分でも不思議」と話した。この日の試合は相手に競り勝つ場面が多く、「(19日に対戦して敗れた)オランダが相手だったら、あんなにうまくいかなかった。まだ上がある」。そんな思いが交錯する。
「本田らしい」発言は止まらない。自分でも打つ構えを見せた遠藤の2点目の場面を「1点取っていなかったら、けんかになったかもしれない」。自らシュートを打たずに岡崎にアシストしたシーンを「そこで2点目を取れなかったのが、オレがストライカーになれない理由」と笑った。
岡田監督が掲げた「ベスト4」の目標以上に、「優勝を狙う」と公言する。ただ「弱い自分は『(目標まで)行ける』と思っていない。弱い自分がどんどん大きくなる。でも、それを自分でコントロールしている。それができれば、パラグアイ戦でも素晴らしいプレーができる」と、独特の言い回しで視線を次の試合に向けた。
チームが本大会前の不調から一転、結果が出ている理由を、岡田監督は「一丸となって、勝てて、それが自信になった」とみる。本田も「一つ一つ上のステップに挑戦して、それができるチームになりつつある」と手応えを感じている。そして今、その先頭に本田がいる。【江連能弘】
決勝トーナメント進出おめでとうヽ(^o^)丿
Posted at 2010/06/25 16:00:15 | |
トラックバック(0) |
サッカー | スポーツ