
マレーシアGP。雨あり、チームメイト同士の打ち合いあり、古巣のピットに間違って入る珍事件ありの盛り沢山でした。
1. レッドブルの乱
レースはトップからスタートしたベッテルが先行する展開となりましたが、
ドライタイヤに変更する一度目のピットストップを終えてトップに立ったのはウェバー。
「逆噴射」と言われるほどスタートに難があるドライバーですが、今回はキッチリ決め、いいポジションに居ました。
その後、ベッテルが近づく場面はあったものの、決定的なものにはならず、ワンツーでレースは終盤に向かいました。
最後のピットストップを先に終えたのはベッテル。ロスを最小限にして飛ばします。
続いてピットアウトしたウェバー。目前にベッテルが迫っていました。
パッシングをするベッテルに対し、冷えたタイヤながら見事なドライビングでかわすウェバー。
チームメイト同士の戦いが始まり、きわどい場面がありながらもベッテルがパスして優勝をもぎ取りました。
今年のタイヤは持たないと言われており、ポジションキープのチームオーダーが出ている中で起こったベッテルの行動。
ウェバーだけではなくチームも怒り心頭で、表彰前にはニューウェイのお説教もあり、表彰台は誰も笑わないお通夜状態となりました。
チームプレーであるF1でチームオーダーが出るのは当然で、しかもタイヤのリスクを考慮して抑えていたウェバーに対して、チームオーダーを反故にして追い抜いたベッテルの行動はいただけないと思います。

確かにウェバーは抜かれたわけですが、ベッテルを「敵」と考えていたらクルージングをしなかったでしょうし、
タイヤの作戦も違ったものにした可能性もあります。
正々堂々と勝負をしていい場面ではなく、相手を出し抜く形で優勝を取るという行為は狡いと思いますね。
怒られた後のインタビューでは反省していたそぶりを見せていましたが、フィニッシュ後にウエービングをして喜んでいたのも何だかなぁ・・・。
勝利に貪欲なのはわかりますが、3年連続ワールドチャンピオンでもある一流ドライバーなのだから、後先考えたレースをして欲しいです。
2. 大人なメルセデス
先行するハミルトンのペースが上がらずロズベルグの方が速かったメルセデス。
レッドブルと同じ構図でしたが、ロズベルグがチームオーダーに従い、派手にハミルトンに仕掛けることなくフィニッシュ。
力強いペースを見せつけた3-4フィニッシュはいいレースでした。
ここはチームメイト同士の関係も悪くないので、「持ちつ持たれつ」でうまくやれそう。
そうそう、ハミルトンは間違えてマクラーレンのピットに入るハプニングも!

迷惑にならなかったので良かったものの、笑える珍事件でした。
3. 勿体なかったアロンソ

一周目でベッテルに追突してフロントウイングを壊したアロンソ。
ロスを少なくするためタイヤ交換まで何とかコースに残ろうとするも、ストレートでウイングが全壊して終了…。
残れば表彰台は固かったのに、勿体ないレースでした。
こういう戦略は当てれば伝説になれますが、そうそううまくもいかず。
仕方がないですね~。
さて、次回は中国GP。
レッドブルの確執があとを引きそうな気もしますが、どうなるのでしょうか。
See you next time!
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2013/03/25 19:17:46