
中国GPと二週連続連続開催となったバーレーンGP。
決勝は高い路面温度の中、タイヤの劣化を抑えながら戦うサバイバルレースとなりました。
所々で激しいバトルもあり、見ごたえのある戦いでした!
1. ライバル脱落のベッテル、余裕の勝利
今回のポールはロズベルグ、二位スタートはベッテル、三位スタートはアロンソ。
スタートはロズベルグが無難に決め、アロンソが飛び出すもベッテルが抑えて予選順位どおりでレースが始まります。
早速速さを見せたのがベッテル。
ロズベルグをガンガン煽りたて、右へ左へプレッシャーをかけます。
結局、DRSを使わずに3週目にパス。
メルセデスは遅かれ早かれ落ちるので、無理にタイヤを使って抜かなくてもと思いましたが、
「何人たりとも俺の前は走らせねぇ!」といった走り方は気持ちがいいです。
ベッテルのオーバーテイクはここまで。
序盤にタイヤを使ったベッテルに対して、レースで速いフェラーリ・アロンソがクレバーな走りで追い詰めるのを
楽しみに待っていたのですが、アロンソはDRSトラブルで2度のピットインでトップ争いからは離脱。
戦略の違うライコネンも寄せ付けず、余裕のレース運びで今期二勝目。
マレーシアでの出来事はありましたが、こういう「強い」勝ち方をされると
「欠けてる部分はあるけど、ベッテルはいいドライバーだなぁ」という評価になります。
対するウェバーはトップでのレース運びが出来ないと勝てませんからねぇ。
ポイント争いのリードを広げる形にはなりましたが、純粋なレースペースはフェラーリに分が有りそうで、
独創させてはくれないでしょう。
2. 残念だったフェラーリ
アロンソ。
序盤いいポジションに着けながらも、DRSが閉じないトラブルで余計なピットインをし、それでも8位でフィニッシュ。
トラブルさえなければベッテルとのバトルがあったと思うと、非常に残念です。
しかし、二回目のピットインは避けられたのではと思います。
一度目のピットインで壊れた箇所をちゃんと確認していればDRSを使わなかったはず。
開口部を手で押し戻すだけでレース復帰→DRS使用→閉じないのでピットインはお粗末です。
これがなければ、DRSが壊れていても5位には入れたでしょうね。
マッサ。
タイヤが二回も壊れることなど、そうそう有りません。
アロンソが脱落していたので、一番いい戦略で走れるチャンスであったのに。
前戦のウェバーに続いて、「ついてない男賞」を進呈しましょう。
3. 成長したグロージャン、懲りないペレス
三位に入ったグロージャン。
今シーズンのここまで、昨年危険さでトップ2だった相方マルドナドと共に存在感が有りませんでしたが、
今回いい形で存在感を見せ付けました。
団子集団の中のペレスとのバトルは、去年のことを知っているので冷や冷やしましたが、
必要以上の無理をせずに大人のバトルを繰り広げ、ノーダメージ。
飛ばすところでばっちり飛ばして、終盤ディレスタをパスして三位表彰台を獲得!
マシンと作戦がはまったのでしょうが、いいレースをしたといえるでしょう。
ペレスは6位入賞。
レースの多くの時間で僚友バトンとバトルをし、無駄にタイヤを消耗して、挙句の果てには接触。
本人は「チームは止めなかった。いいバトルができた」といたく満足げではありますが、
バトンは怒り心頭のようで。
(しかし、結局バトンが負けてしまってるので、泣き言感もありますが)
チームメイト同士のバトルを全否定するわけでは有りませんが、タイヤが厳しい中あのようなレースをすると
他チームを利することになりますし、クラッシュするリスクも大きいです。
グロージャンが大人のレースで結果を出したのに対して、ペレスはまだまだだと思いますね。
さて、次回はスペインGP。アロンソのホームGPであります。
今回駄目だった分フェラーリは必ず巻き返すと思いますし、ライコネンも調子は悪くない、メルセデスもタイヤが何とかなれば・・・と、
ベッテルが簡単に独走する展開にはならなさそう。
どうなることやら、楽しみですね。
Posted at 2013/04/22 23:20:31 | |
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