
眠い時間のアメリカGP。オースチンは初開催で期待値は高くなかったのですが、レースは面白いですし観客もたくさん入ってなかなかいいイベントでした。
1. なりふり構わぬフェラーリと男を上げたマッサ
マッサが6位、アロンソが8位だったフェラーリの予選。
アロンソを奇数列からスタートさせるため、マッサにギアボックス交換枠でのペナルティを受け、5グリッド降格させるという奇策を打ちました!
実際ギアボックスは交換せず、封印を破るのみという・・・。こんな手があるんですね。
クリーンな7番グリッドからのスタートとなったアロンソは、スタートで4位まで順位を上げ、ウェバーがリタイアした為3位でフィニッシュ。ベッテルとのポイント差を13で抑え、最終戦に望みをつなぎました。
この奇策、確かに汚い手で私は好きではありませんが、勝負の世界ですので勝たなければ意味はない。
レースに勝つことで市販車を打っているフェラーリは特別そのこだわりがあり、勝つためには政治も含めて何でもするのがフェラーリ。
そういった意味では、フェラーリらしい奇策と言えましょう。反対に、ブランドイメージで売っているレッドブルは絶対こんなことはやりませんね。
賛否両論あるかと思いますが、私はこの奇策はありだと思います。勝たなければ意味はないですので。
ただ一方で、2012年のチャンピオンにふさわしいのは、速さも含めてベッテルだと思います。
マッサは11番手スタートから4位入賞。途中ファステストを出すほどレースペースがあり、グリッド降格とチームオーダーがなければ3位は間違いなかったでしょう。降格の判断も「チームの為」と受け入れ、正にチームの為にいい働きをしました。
2. タイトル争いは最終戦へ。

予選ではハミルトンに勝ったベッテルでしたが、決勝では接戦の末、周回遅れに引っかかりハミルトンに優勝をさらわれる結果になりました。
対してアロンソは3位。 これで13ポイント差で最終戦。
ベッテルが4位以上でタイトル獲得となります。
ベッテルの方が明らかに速いので、トラブルや雨がなければベッテルで決まりでしょう。
ただ、まさかが起こるのがF1。ブラジルのチェッカーが振られるまで勝負は分かりません。
ハミルトンは「らしい」勝ち方で久々の優勝です。

予選はベッテルに一歩及ばなかったものの、決勝ではじわじわ追い詰め、ワンチャンスをモノにしました。
トラブル等々で落としたレースが多い今シーズン、こんなレースがもっと出来ていたらチャンピオンはこの人だったと思います。
3. メルセデスvsザウバーの勝負も最終戦へ
メルセデスが沈んだと思えばザウバーとそれに付き合い沈み、両者ノーポイント。今回はタイヤの女神に見放された両車でした。
特にひどかったのはメルセデス。
シューマッハはズルズルと下がり、ロズベルグは終始空気。開発が止まっているからか、レースごとに悪くなっているように見えます。
さて、次回は最終戦ブラジル。1週間後にはチャンピオンが決まっています。
勝つのはベッテルか、それともアロンソか。眠い時間ですが、目が離せないですね!
Posted at 2012/11/20 08:22:27 | |
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