
年に数回の非常に眠い(時間的な意味で)GPであるカナダ。
録画しておいて翌日ゆっくり…としたいものの、面白いレースが多いので早く視たくなるのがたち悪し。
私はCSを録画→早起きして見ました。
最後まで目が離せない上位争いで、面白いレースとなりました。
1. 7人目のウィナー、ハミルトン!
スタートは波乱なくベッテルーハミルトンーアロンソの順で進むも、一度目のピットストップは上位から順に入りました。
タイヤの温まりが悪いからか後に入った方が有利に働き、3人がピットを終えた時点で順位が逆。その後ハミルトンがアロンソをDRSでパス!ここで、ハミルトンーアロンソーベッテルの順に。
そのままの順位で初めにピットに入ったのはハミルトン!
あとの二人も続くかと思われましたが、ハミルトンが猛追したことによりピットでの逆転が不可能になることが明らかになり、入るには入れない状況に。
二人は「勝つために」ワンストップで最後まで引っ張ることを選びます。結果的にはこれが失敗でした。
タイヤの劣化は激しく、ハミルトンはベッテル、アロンソをあっさりパス。
ベッテルはたまらずタイヤ交換して、結局4位フィニッシュ。傷口を広げずに済みました。
アロンソはタイヤ交換せずにズルズル後退。
グロージャン、ペレスに表彰台を譲り5位フィニッシュ。
二人の選択は結果的に間違っていましたが、セーフティーカーがよく出るGPでもありますので、バカなギャンブルでもありません。しかし、アロンソはピットインすべきでしたね。。。表彰台勿体ない。
ハミルトンは完璧なレースで優勝。
ハミルトンらしい、異次元の速さでブッ飛ばす走りでの勝ちでした。今年は我慢の表彰台が多かった中の勝利。よかったですね~。
対するバトンは空気。どうしたんでしょ?
ノーズ変更のアップデートからおかしい印象。
暗黒期のホンダみたいな速さです。
何が悪いかわかっていないあたり、根は深そうです。
2. 明暗分かれたペレスと可夢偉
ペレスはプライムスタートで、一回ストップでオプションに交換する作戦。
序盤の遅いペースのレースはプライムで何とかついていき、引っ張るだけ引っ張ってオプションに交換。
ザウバー得意のドライバー泣かせ(?)の作戦ですが、ペレスはこの作戦が得意。
レース中無駄に引っかかった場面がなかったためにどんどん前に行き、ボーナスはアロンソとベッテルの作戦ミス。
見事な三位表彰台でした。
ペースのあるクルマ、正しい作戦、それを確実に遂行するドライバー。
三拍子そろった素晴らしいレースでした。
対して可夢偉。
オプションスタートで、二回ストップ狙いの序盤。
バトンのペースが遅く、直前にいるライコネンはバトンに対してDRSが使えたためずっと抜けず。
二人のプライムのペースに付き合わされてしまったのが一つ目のマイナス。
結局一回ストップに変更し、ピットアウトで遅いディ・レ・スタに引っかかり、頭を押さえられたのが二つ目のマイナス。
そんなこんなで見せ場を作ることなく終わった9位。
僚友の二回目の表彰台を目にして、さぞ悔しかったでしょう。
考えようによっては、あんだけパッとしないレースで9位入賞。
しかも、トップから24秒差であるので、上出来とも言えます。
ただ、ポテンシャルは前々から確認されています。
あと一歩の領域に踏み込めるかどうか、試されています。
日本人F1ドライバーのまま終わるか、トップドライバーの座を手にするか。
いいマシンを手に入れた今、可夢偉の試練の時です。
次回こそ、表彰台を期待しましょう。
次回はヴァレンシアでのヨーロッパGP。
8人目のウィナーが出るか、可夢偉の表彰台は見られるか、期待して待ちましょう!
Posted at 2012/06/11 23:35:39 | |
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