
バーレーンまでの4戦で4人のウィナー、しかも全て別のチームという波乱のスタートとなった今シーズンですが、この5人目のウィナーとチームは予想できませんでした。
今年は凄いシーズンだと思います。
1. マルドナド初PPと初優勝!!
マルドナド、私は「やらかす」イメージが大きいドライバー。
今年のオーストラリアでは入賞目前のファイナルラップで派手にクラッシュをしました。
今回と同じ、アロンソとのバトルでしたね。
今回のマルドナド、予選と決勝で力を出し切ったことが初優勝の結果を生みました。
予選ではコンディションが良くなる最後の一発勝負を敢行!
Q2では1位を取り、Q3でも2位のタイム。
ハミルトンが失格となったため、繰り上げのPP!
チームの同僚でQ1のラストアタックでコースアウトしたセナとは明暗が別れました。
そして決勝。
スタートではアロンソの先行を許し、このままフェラーリの優勝かと思われましたが、しつこく追いすがるマルドナド。
2度目のピットストップでアンダーカットを敢行!
フェラーリの前に出ます。
そして3度目のピットストップ後、ペースの早い
アロンソを抑えきり、優勝!
マルドナドにとっては初優勝、ウィリアムズにとっては2004年のモントーヤ以来8年ぶりの優勝!
フランク・ウィリアムズの70歳記念に大きな花を添えました。
今回は特別幸運があったわけではなく、完璧な作戦を完璧に遂行したチームとドライバーの勝利。
差の少ないシーズン、こんなレースが今後もありそうです。
2.優勝できなかった面々
アロンソ、作戦が消極的でした。
アンダーカット対抗でピットストップを行っていれば捲られることも無かったと思います。
相手がウィリアムズで、なめていたのでしょうか。
コース上での争いは、必要以上に無理をしない感じでした。
これは、チャンピオンシップを考えると正解。
ウィリアムズはチャンピオン争いには絡まないでしょうから、リタイアのリスクを考えると2位でもいいという判断でしょう。
フェラーリは、ピットで順位を守らなければなりませんでした。
ハミルトン、予選の失格は勿体ない。
結果論ですが、あそこまで重量を攻めなくてもポールは取れましたし、劇速だったのはチャンピオンシップに関係ないマルドナドだったわけですから、違反のリスクを負う必要はなかったはず。
上位スタートなら間違いなく優勝争いに入れたので、勿体なかったですね。
3.可夢偉、熱い走りで5位入賞!
予選はトラブルでQ3走れず。
本人曰く、会見に参加できた(=3位以内)とのことでしたので、残念でした。
9位スタートの決勝、終始力強いパフォーマンス。
ハイライトは二回のオーバーテイク!!
33周目のアタックは、ロズベルグに引っ掛かっていたバトンをインからホイールトゥーホイールで。
61周目のアタックは、ロズベルグをこれまたインから。
どちらも、DRSを使わない箇所での勇気あるオーバーテイク、しかも相手はトップチームだったので痺れました。
ペースが非常に良かったので、抜きやすいコースで渋滞にハマらなかったらもっと上を…とも思いますが、今回はいいレースをしました。
マルドナドのように中堅チームでも完璧に纏めれば勝てることが証明されたので、可夢偉にもチャンスはあるはず。
マシンの調子もいいので、次期待しましょう!
次回はモナコ。
6人目のウィナーが出るのか?
次に勝つチームは?
予測のできないシーズン、どうなるのか注目です!
Posted at 2012/05/14 08:40:34 | |
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