
悪夢のスパから一週間。
ヨーロッパラウンドの最後を飾るのは、フェラーリの地元、伝統のモンツァ。
イタリアGPは、印象的なレースとなりました。
1. ペレスの大金星!
12番手スタートのペレスが2位表彰台を獲得する大金星をあげました。
上位のなかでは唯一のハードタイヤでスタートしたペレス。
スタート直後こそ目立たなかったものの、前方のミディアム勢のタイヤが劣化してくるのに合わせマシンを前に進め、可夢偉をもパス。
ピットを引っ張る間にトップに躍り出ます。
29周でピットインした後8位まで順位を落とすものの、ミディアムタイヤを生かし次々とオーバーテイクし、残り10周でハミルトン、フェラーリの後ろ4位につけます。
タイヤの劣化を考えると進撃も終わりかと思いきや、勢い止まらずマッサ、アロンソを次々とパス。
フィニッシュまでハイペースで2位に入りました。
マシンのセッティングが決まっていたにしろフリー走行や予選ではトップ級の速さを見せていたわけではないですので、作戦がはまったのとタイヤの使い方が凄くいいんでしょう。
今年の走りを見ていると、将来のチャンピオン候補になる気さえしてきます。
マッサの後釜はペレスで決まりでしょうか。
2. 可夢偉、ストレスの溜まるレース
予選はQ2でスーパーラップを叩きだし、結局9位。
長らく予選が課題になっていたので、2戦連続でいい結果を出せたことはいい材料です。
しかし決勝はいいとこなし。
金曜日の走行不足がたたったか、ずーっとペースが上がらず防戦一方。
ペレスのオーバーテイクシーンと可夢偉のオーバーテイクされるシーンを交互に見せられるのは正直つらかったです。
バトン&レッドブルのリタイアで何とか9位。
悪いなりにポイントを取っているところはいいのですが、チームメイトがいい走りを見せ表彰台に乗ったのとは対照的なレース。
日本のファンにとっては何ともやりきれない状況ですね。
この二戦でマシンの好調さは証明されたので、次回こそはいい結果をお願いしますよ!
3. チャンピオンを争う面々のレース
マクラーレンは前回に続き絶好調。
トラブルで散ったバトンはかわいそうでしたが、ハミルトンはポールから危なげの無いレースで優勝。ランキング2位に上昇。
フェラーリはモンツァスペシャルがあったか。マッサが予選3位で決勝は(アロンソに譲ったので)4位。
アロンソは予選失敗で9位スタートとなるも、速さはあったのでぐんぐん追い上げ3位。
ランキング2位以下が継続して結果を出せないこともあり、依然としてチャンピオンシップを大きくリード。
レッドブルは散々。
ベッテルはアロンソとのバトルでペナルティ。
幅寄せをしたとのことですが、私が見るにアロンソは大幅にコースアウトしたものの、ベッテルの幅寄せはそれほどエグイものではなく、ドライブスルーペナルティはちょっと重いと思います。
結局トラブルでリタイヤ。ノーポイントは痛いです。
逆なら、間違いなくペナルティは無かったでしょう。
ウェバーはスピンで車を壊してリタイヤ。
この人はリザルトが安定しないですね。
ライコネンは存在感があまり無かったものの、5位入賞。
いつの間にかランキング3位。
安定した結果がランキングに結びついています。
チャンピオン争いはアロンソとハミルトンに絞られたでしょうか。
アロンソはスピードは1番ではないにしろ、悪くてもそれなり以上に結果を出せますし、リードもまだ大きい。最有力候補です。
対抗はハミルトン。速さに冷静さが加わり、強いです。
もう何回か勝てそう。
あとはベッテルとライコネン。
どちらも勝てる力はあるので、どこまでアロンソを引き摺り下ろしつつポイントを稼ぐか。
この戦いの結末、どうなるでしょう。
次戦は再びアジアに戻りシンガポール。
市街地コースでレッドブル復調なるか、チャンピオンシップの行方と合わせて注目です。
Posted at 2012/09/10 18:15:40 | |
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