
アブダビGP、そこまで盛り上がるレースにならないかと思いきや二度のセーフティーカーが出る荒れたレース。
ワールドチャンピオン同士のバトルも随所であり、見応えがありました。
1. ライコネン、復帰後初優勝!アロンソの粘りのレース。
最後の数周は息詰まる戦いでしたが、冷静なレース運びでアロンソを下し、復帰後初勝利。
今シーズン8人目の優勝者となりました!
予選から圧倒的なパフォーマンスを見せていたハミルトンでしたが、一度目のセーフティーカー後早々にトラブルでリタイヤ。
代わりにトップに立ったのがこのライコネン。
スタートで4番手から2位に上がっていました。
後ろを追うのはアロンソ。
アロンソはマルドナドとの争いがあったため、ライコネンは大きなリードを築きます。
しかし、二度目のセーフティーカーが出て、リードは帳消し。
アロンソとの直接対決となります。
一時は大きく広げたリードですが、残り10周を切ったあたりでアロンソが近づき、息をのむようなバトルに。
ライコネンを追い出してフェラーリの座に収まったアロンソ。まさに因縁の対決ですが、勝ったのはライコネン。
最後のトップ4台の戦いは地味でしたがホントに面白いものでした。
速さでは少なくともレッドブル、マクラーレンより劣るロータスで勝ったのはさすがはライコネンといったところ。
久々の優勝のライコネンですが、シャンパンがなかったのが残念でしたね~。
今晩は派手にパーティーをするのでしょう。

アロンソはベッテルとの差を縮められたものの、10ポイント。
今回のレースも、予選決勝共に「やりきった」レースでした。
残り2戦なので厳しいですが、今回のようにレッドブルの「緩み」があれば一発逆転ができるでしょう。
2. ベッテル、最後尾から奇跡の3位!
ベッテルは予選で3位のタイムを出しながらも燃料の残量違反でピットスタート。
1l残さなければならないところを850mlの残量しかなかったとのことで、厳しいとの見方もありますが、これはレッドブルのミス。
チャンピオンシップをリードしている立場ながら、燃料をここまで少なくするほど攻める意味があるのか疑問です。
少なくともアロンソより上位にいたので、チャンピオン争いから脱落しているハミルトンに無理して対抗することは無かったはずです。
ピットからスタートした後は怒涛の勢いで前の車を抜いていきましたが、セナとの接触でウイングを壊し、一度目のセーフティーカーでリカルドとの接触を避けようと「SC」看板に接触してとどめを刺してピットイン。
ここで、ベッテルのレースは終わったかと思いました。
ラッキーだったのはペレスの引き起こしたクラッシュのおかげでマシンが減って、セーフティーカーが出たこと。
これでフレッシュなタイヤで、かつ前との差がない4位の座を手に入れました。
ここからはバトンとの死闘。まさにチャンピオン同士の紳士的な争い。
最後にはベッテルがパスしたわけですが、ギリギリのところの勝負で、きっと片方がマルドナドであったらクラッシュしていたでしょう。
最後尾からのスタートでアロンソの後ろの3位。出来過ぎでしょう。
表彰台では、またヤンチャをしましたwww
3. 可夢偉、上々の6位入賞!

予選ではいいとこなしの16位で決勝も期待していませんでしたが、何と6位入賞してしまいました!
良かったのがスタート。
中段がぐちゃぐちゃする中、クリーンなイン側を走り、8位までジャンプアップ!
その後はペレスにかわされ9位に落ちるものの、そこそこのペースを維持。
ピットも難なくこなし、レースが動いたのがペレスのクラッシュ。
少し後ろにいたため巻き込まれず、前がごそっと居なくなったため6位までジャンプアップ。
二度目のセーフティーカー後にマッサに近寄られるものの凌ぎ切り、6位入賞しました。
ソフトでのペースはは悪いし、見せ場はそれほどありませんでしたが、メルセデスとの差を12ポイントまで縮める価値ある活躍。
来期のシートに向けてもいいアピールとなりました。
速さはどうであれ、結果を持ち帰ることが何より大事。可夢偉はいい仕事をしたと言えるでしょう。
4. ペレス、またもクラッシュ!
ペレスにもう少し理性があれば、今頃メルセデスより上位にいたでしょう。
前回のレースも無駄な接触でリタイヤしましたが、ペレスは今回もやらかしました。
ザウバー二人ともメルセデスの前にいる状態で、逆転の絶好のチャンスだったのに・・・。
ペナルティをレース中にこなしたためアメリカに持ち越すことがなかったのがせめてもの救いですが、自分のことしか考えてない走りはいい加減やめてほしいもの。
マクラーレンも、考え直した方がいいと思います。
さて、次戦はアメリカGP。
初のコースで予想が付きませんが、日本時間午前4時スタートと、若干辛い感じです。
ほぼ朝なので、早寝早起きですかね。
ベッテルとアロンソのチャンピオン争い、メルセデスとザウバーのコンスト5位争い、我らが可夢偉の残留への道。
楽しみに待ちましょう!