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東北地方大震災からちょうど一年後の3月11日、私は奇しくもその地方、仙台に向けて車を走らせていた。

その２日前の9日夜、知人（元・運転代行のお客様）から電話がかかる。
「急に（宮崎から）宮城に行くことになって・・・12日の月曜日には宮城に入ってないと・・・」とのこと。

聞けば、その知人の会社が現在宮城で（震災でできた）がれき処理のプラントを建てているそうなのだが、その完成までの残り一ヵ月ちょっとの間、その応援のために急に赴任することになったのだそうだ。
「えっ、ずいぶん急な話ですやん」
驚き、あきれかえる私に
「だけどこんな形で、せめて被災地の手伝いの真似事でもできるなら、と思って、二つ返事でオーケーしましたヮ」と彼は答える。
「で、そんな急だったら、飛行機か何かで？」
「いや、向こうはレンタカーが高いらしいし、レオ○レスも（職場から）ずい分離れた所しか空いてないので、やっぱり車で行きますわ」との事。

その電話を台所で一緒に聞いていた姉が、しきりと私を指差しながら目配せをする。
「一緒に行ってあげたら？」という合図、いや、命令である。