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2017年03月24日 イイね!

フロントストラット車高調のアッパーマウント考察。

 

 過去においてネジ式車高調の経験はあるのだが、アッパーマウントは純正流用だったので特にそのマウント形式に関して気に留めることはなかった。しかし、ブリッツZZRを購入してからというもの、やたらとフロントストラットのアッパーマウントの事が気になり始めた。マクファーソンストラットの場合、ダンパー周りも重要な構造部材の一つだし、マウントの良否は即、転舵の良否に繋がって来るからね。

 メーカーを問わず純正ストラットの場合、大容量のラバーの中にスラスト方向でセットされたシールドベアリングが組み込まれていて、そこに大きな荒巻用のスプリングシートと合流したダンパーロッドの先端がナットで締結される仕組みとなっている。また、マクファーソンストラットは構造上、ステアリングの転舵に伴いダンパー周りも回転せざるを得ないので、アッパーマウントに組み込まれたベアリングがその大きな役割を担う。
 この純正マウントは100点ではないだろうが、ダンパー作動性・転舵・静粛性等の乗り越えるべき様々な問題をそれなりに解決してくれる優れ物だろう。

 では、純正流用・ピロアッパー・ラバーアッパーに大別できる車高調の場合はどうか。純正流用は特にデメリットらしきものはないが、ピロアッパーやラバーブッシュアッパーは結構問題を抱えているように思うがどうだろうか。
 ピロアッパーはダンパーロッドが拘束されずに済むのでダンパー作動性に関しては理想的な構造なのだろうが、周知のごとくボディには厳しくボールの耐久性も低い。ただし、短期間ながら経験のある私に言わせれば、ダンパーさえまともであれば乗り心地においては問題なし。とは言え、金属だけの物を一般ユーザーが使うことはやめるべきだろうね。まあ、純正ラバーブッシュアッパーのスラストベアリングをピロに置き換えた様な製品もあるけどね。

 そして、静粛性の為にBLITZやHKS等多くのメーカーが採用しているラバーブッシュアッパーマウント。この形式は見て直ぐに判ると思うが、ラバーマウントはダンパーのみであり、純正のアッパーとは構造が別物と言ってもよい。良く言えば、プリウスで話題となった所謂「入力分離式」。悪く言えば、リジット形式ダンパーのスプリングシートに摩擦軽減素材を加えただけの安物。
 何故スプリングシートの上下に摩擦軽減素材を足さなければならないのかと言うと、ダンパーロッドとスプリングが分離した状態でアッパーマウントにセットされるから。(もっとも、この形式は本来のマクファーソンストラットの姿らしいが。)
 詳しく説明すると、ダンパーはアッパーマウントブッシュにリジット締結されてもケース内でスラスト回転できるが、ボディに固定されたアッパーマウントとスプリング同士はそう容易くスラスト回転できない。これはマクファーソンストラットの宿命。そこで、スプリングシート上をスプリングが回転し易いようにナイロンやテフロン製の摩擦軽減素材が必要になって来る。一般的に、水や粒子が侵入し辛いアッパーシート側にはスラストベアリングシートが使われていてスプリングのストレスを少しでも軽減させようとの対策がなされている。
 でも、このスラストベアリングシートとやらはほんと、どのメーカーの車高調もちゃちいね。へビィデューティーにガッチリした物を奢ればコストが跳ね上がってしまうので出来ないんだろうけど。しかもロワシート側は単なるナイロンやテフロンのシートを重ねただけの物。そりゃあ、スプリング単体だけを回せば簡単にスラスト回転するけど、車載状態のようにアッパーマウントを押さえてロワブラケットを回すとそう簡単に回らないって! 終いには、ブラケットとケースの締結がいとも簡単に緩んでしまう始末。現実の荷重走行状態では尚更でしょう。転舵にも悪影響だね。ロワシート側にもスラストベアリングシートを挟む裏技も見掛けるが、耐荷重性能が飛躍的に向上しない限りは付け焼刃的な対処法でしかないような気がするけど。
 それにこの「車高調用入力分離式アッパーマウント」はスブリングが別体であり応力が軽減されるとは言え、作動性に於いてはかなりダンパーロッドには厳しそう。

 と言うことで長々と書きましたけれど、そんなところにも気を止めて、正しい車高調選びをしましょうね。因みに私の理想とする車高調は、-2cm基準の減衰調整付きネジ式で純正アッパー仕様。やっぱ安全走行上、ブラケットとケースを別体にしてはいかんよね。どうしても全長調整にするのであれば、かち割りブラケットのボルト止めにしないと。何処とは言わんが、強度の要であるブラケット内のネジ切りが全面なされていないなんて不真面目過ぎる。

Posted at 2017/03/25 02:10:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2017年03月14日 イイね!

MAQSのスプリングが届いたの巻。

MAQSのスプリングが届いたの巻。
 12日の深夜に注文を入れたMAQSのスプリングが早くも届いていた。これは、先日購入したブリッツ車高調の上げ側調整幅をプリロードに頼らず広げるのが目的。

 ブリッツ吊るしのレートは前後それぞれ6㎏f/mm・8kgf/mm。そして今回購入したMAQSの物は、自由長はブリッツと同一ながら前8㎏と後10kg。では、ブリッツオリジナルと比較(プリロードゼロ)して、どれ程の上げ側車高調整が見込めるか。
 乾燥重量1.410㎏の我がBL9の前後片輪荷重はそれぞれ420kg/285kg。この数値は車検証記載の数値に基くが、大まかに前後重量配分の6対4で割り出した数値423kg/282kgとほぼ一緒。そして、この前後片輪荷重とバネレート及びレバー比(前1.0/後1.56)から導き出された概算(1G圧縮量)は以下のもの。


   前輪   6kg・・・70.5㎜      8kg・・・52.8㎜      

   後輪   8kg・・・55.3㎜     10kg・・・44.0㎜
         (レバー比補正5.1㎏)   (レバー比補正6.4㎏)   ※レバー比・・・前1.0/後1.56
     

 とまあ、ざっくりとこんな感じで、前18㎜/後11㎜の幅が広がる。これはブラケットとケースの噛み合わせに余裕が出来ることでもあり、強度確保の面において有り難い。問題は乗り心地であるが、好評のMAQSでもあることから新車吊るし状態のバカクソ時代よりマシであろうと予測する。

 なお、ブリッツ取説にあるBP5A型GT(1.460kg)の出荷ダウン基準値はキチガイ沙汰の前43㎜/後56㎜。また、取説にはないBL5A型GTは1.440kgなのでその差20㎏。これは、ほぼリヤ荷重の差。
 そして、それらのデータを換算して我がBL9E型の前後片輪荷重と比較すれば、差は10数㎏。1G圧縮量に変換すれば数㎜の世界。なので取り敢えずは、そのBP5A型のセットアップを基準とし、ノーマル現状の1~2cmダウンを狙って行きたいと考えている。
Posted at 2017/03/15 00:13:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2017年03月10日 イイね!

車高調買いましたとさ。

車高調買いましたとさ。
 散々悩んだ末に購入した車高調が、なんと、「下町のオーリンズ」と言われている?ブリッツZZR・BL/BP用。少し前のブログで安物は云々と小馬鹿にしたばかりだが、¥80.802というその安さとセッッティング幅の広さに釣られて電撃ゲット。だけど、あちらこちらのスーパーオートバックスに出掛けて様々なメーカーの現物を見て回った上でのこと。未だ取り付けてはいないけれど後悔は無し。
 
 ただし、車高調入手の目的がコーナーウエイトにあるのでダウン量を1~2センチ程度に収めたい私としては、テスト車両BPターボA型の「前43㎜・後56㎜」との基準には不安が残る。もう一台のテスト車両でありかなり軽量なBL2.0iのデータ「33㎜/25mm」なんて全く参考にならんしね。でも、ケースとブラケットの上げ側咬み合わせには余裕があるみたいなのでなんとか大丈夫みたい。それに自分は組み付け時にMAQSの8kg/10kgのスプリングに変更する予定なので、そこでも1cm程度は稼げると思う。取り敢えずは一安心。


Posted at 2017/03/10 02:50:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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