変態レンズ　その１　ぐるぐるボケレンズ

変態シリーズです。

LEICA CL

LEICA M10-D

に続く、

変態シリーズ

ぐるぐるボケレンズ　の紹介です。

レンズは、ロシアオールドレンズの

HELIOS-44-2 58mm/f2 　です。

HELIOSは、ヘリオスというんだそうで、

1973年から90年頃まで、かなりの数が製造されたとのこと。

よって、性能の割には、非常に安価で入手することができます。


このカメラの特徴は、ぐるぐるとまわるような変？な

ボケが楽しめるということになります。


ある特定の条件がそろうと、ぐるぐるボケが発生するようで、

①絞りは開放のF2あたりに固定。

②被写体は近めで背景をぼかす

③明るい小さな光を写し込む



①はわかりますよね～　絞りをF2にセットです。

②も大丈夫ですね、　メインに撮影する被写体を近くする　です。

③が条件的に結構大変かもしれません。

　被写体の背景に、数多くの小さい光があるようにして写す　です。

たとえば、桜の花びらをF2にして、被写体を近距離でフレーミング、

そして、葉や枝の隙間から光が差し込んでいるような状況です。

そのほか、夜間のボートレートで背後にイルミネーションがある　

などの条件でしょうか？



あっ、　このレンズの変態理由その２です。

このレンズ、絞りを決める操作が変？なんです。

絞りに関するダイヤルは２個あって、

先端のやや回りづらいダイヤル　と

そのすぐカメラ側に位置するスルスル回るダイヤル

があります。



先端側のダイヤルの赤●を

F値に合わせるのですが、

そのF値が絞りを決定するのではないのです。。。

先端側のダイヤルを、例えば写真のようにF2.8に設定したとします。



この状態で、スルスル回るダイヤルを回して、

開放のF2からF2.８の間で絞りを設定できると

いうことを意味します。

つまり赤●をF2.8に設定すると、

絞りがF2.8以上にならないロック　ということです。


何を言いたいのか解らないですよね～


じゃあ、スルスル回るダイヤルだけで良いのではと

誰もが思うことですが、それには理由があります。


絞りを大きくした場合、F11とかF16にF値を大きくすると、

レンズを通して入ってくる光の量が減少します。

レンジファインダーだと問題ないですが、

ミラーの一眼レフなどでは、レンズ越しの光で

ファインダーを見ることになりますから、

光量が少ないとファインダーが暗くなります。


なので、F16まで絞って撮影したい場合、

F16に前側のダイヤルを合わせておいて、

スルスルのダイヤルをF値の小さい位置にして

明るいファインダーでフレーミングし、

撮影時に、スルスルのダイヤルを一気に

F16に変更して、シャッターを押すんだと思います。


意味のある変態ぶりに感服いたしました　m(_ _)m

この変態をSONY α7cにアダプターを介して取り付けます。



このアダプターは1000円を切る安価なものです。



品質的にはどうなんでしょうかね？？



試し撮り、いざ出陣です。。。