年末年始に出勤したぶん、お休みでした。
日曜日に新型クラウンを見にディーラーへ行ったら、
店舗向けの試乗車は早くて来週末とのこと。
…そういやメガウェブにはもうあるって記事を見たな。
ということで調べてみたら、さすがライドワン、
近所では試乗車の捕捉が難しい車種もいろいろ用意されてることをいまさら発見。
平日の首都高を楽しみつつ、お台場まで遊びに行ってきました。
車体そのものについてはフォトギャラ
1 2 3 にも上げてますので、
ブログ記事のほうでは
超独断と超偏見による超長文な試乗レポートを。
ライドワンの長所は、
トヨタ車に限った話ですが「全く同じ道を販売チャンネルの違う車で走って比較できる」こと。
短くて狭いコースながら、限られた面積で可能な限りの評価ができるようよく考えられています。
この1回10分足らずの300円を高いとみるか、安いとみるか。
今回はだいぶ本気で乗りに行きましたが、アトラクションとしてもアリじゃないかなぁと。
で。1台目はプリウス Sツーリング G's。
TMS2011で見たこの顔つきに惹かれて、マスターと最後まで悩んだんですよ。
価格帯はほぼ同じ、ただし残価は圧倒的、維持費もエコノミー。
プリウスに乗り換えておいたほうが数年後はお金が溜まってそう…
最終的に「生産終了」「1.4トンのカローラにV6 280ps」に心が負けたわけですが。
走り出しはHVらしく無音でスーッと行きます。EVモードでラジオレスだと本当に無音。
乗り心地もプリウスに18インチを履かせてるとは思えないほど標準車から向上していて、
スポーツモードにすれば、(バッテリー残量があれば)2.4Lのブレイド並の加速を得られます。
「ハイブリッドカー」に辟易していたワガママな人でもこれならそこそこ満足できそうな感じ。
静寂性も高く、ロードノイズが入り始めるとどこでエンジンがかかってたかわからないくらい。
専用マフラーは見てくれだけですね。まぁHVでバルンバルン言ってても嫌ですがw
ただ、エコモードの存在意義が謎です。
市街地走行でもただの迷惑車両になるかと。
最近の他の車みたいに「SNOWモード」に書き換えたほうがいいんじゃないのかなぁ。
唯一気になったのは、テストコース終盤のコブ路でリアが無茶苦茶跳ねたこと。
CUSCO組んだブレイドすらメじゃないほどガッチャガッチャ鳴ってビックリ。
普通に足車として街中を走っていればまず滅多に有り得ないとは思いますが、
2周連続で周回路を走るとそこだけ飛び抜けて酷いのでなおさら気になりました。
これ後席に人乗ったりラゲッジに荷物積んだりして改善するもんかなぁ。
評価:★★★☆☆
足車としてはアリ。
ただしサイズ的にブレイドのセカンドにする意味は無いのでほしみっつ。
写真が白飛びしちゃってますが、次は本命、マークX 350S G's。
大径ブレーキ、4本出しマフラー、鍛造19インチ、外見「は」最高です。
聞き慣れた2GRのノイズとともに走り出しましたが…しゃ、車体が重い…
本当に出てるかどうかも分からない280ps止まりの-FEに-FSEが負けるとは…
気を取りなおしてストレートから噴水。
シートも脚も、乗り心地は悪くないです。
プリウス同様大径ホイールを履いてるとは思えないしなやかさ。
「走りの質感が高い」ってやつですな。
ただ…なんかこう、ひたすら違和感しかない挙動。
ATの制御もなんかギクシャクしてますし、Mモードも「上限固定」の旧式の制御。
40km/h下回らないと1速入ってくれないし…(マスターは50ちょいで落とせる)
SPDSってDレンジでも凄いんだな、と思った次第。
ブレーキはがっつり効きますが、走りも含めて全体のバランスが取れてない。
すごく期待してただけに反動でガッカリ感倍増です。
下手にスポーティな味付けのせいで、後で乗ったロイヤルのように
「『まぁ、いいか』と思いつつゆったり流す」ような気にもならず、
やっぱクルマのキャラに引っ張られて多少踏みたくなるのが車好きの性。
が、車体がそれに応えてくれない。
マークXとしてはすごく良くなってますよ?でもね、後期ブレイドマスターからは無理。
あんまり厳しい評価はしたくないんですが、これはナシです、ナシ。
評価:★★☆☆☆
見た目だけ。こんなのに550万も出すなら250GのSパッケージでいい。
気を取り直して大本命、3.5アスリートS。
この順番にしておいてホント良かったと思いましたよ。
暗い気分で帰らずに済みますから←
2年前にも同じメガウェブで200系の3.5アスリートに試乗してますが、さてさて。
210系から パーキングブレーキが普通の足踏み式(解除も踏み直す)に変わりました。
なのでブレイドマスターからでも操作に違和感はありません。
やっぱり2GRはイイなぁ、と思いつつストレートへ。
LS460やIS F用?の8速を2GR用に合わせたミッションですが、挙動はすごく自然。
パドルをカチカチやってみましたが、ブレイドの6速にもう2段上がくっついてる印象。
テストコースじゃ5速までしか入りませんでした。
が、「ブリッピングはするよー」と言われてるだけで完全なSPDSじゃないにも関わらず、
ちゃんとギアを固定したまま走ります(回転が落ちると勝手に3→2→1と表示も変わる)。
ここでもうテンション上がってました。
あとはさすがクラウン。車体の重さもあるんでしょうけど、
乗り心地はしっとりしていながらフワフワせず、接地感もちゃんと返ってきます。
ステアリングがマークXよりは軽いんですが、トヨタ的なダルではなく
切ったなりにリニアに反応してくれて好感触。慣れるまで不思議でしたがw
総じて最新のFMC車にふさわしい仕上がりになってると思います。
ていうかこのミッションの感触、
僕って次はもうクラウンかIS以上じゃないと満足できないんじゃ…(
評価:★★★★★+★★
あのマークXの後ってのもありますが文句なしでプラス2。
ピンクは欲しいし、2.0Lターボも気になる。なんで+M無くなったんや…
せっかくなので一気に行っちゃいましょう。ロイヤルサルーン(ガソリン車)。
革シートのオプション付き。
シートヒーターのスイッチがわからず温かいまま走ってました←
4GR-FSE、正直言うとあんまりいい印象持ってないんですよね。
6気筒の中では排気量が少ないんで、GR系になってから全体のノイズが減ったこともあって
アイドル音がカリカリとどうも軽いのが気になってて。
が、クラウンクラスになれば乗ってしまえば気にならなくなります。
吹け上がりも軽く、ロイヤルの巨体も難なく思い通りに操れました。
ステアリングはアスリートよりさらに軽いですね。
しかもこっちはトヨタ車らしい「遊び」があって、良くも悪くも日本の高級車!って感じ。
3.5アスリートやブレイドマスターのように「その気になれば凶暴」まではいきませんが、
わざわざ踏まなくてもゆったりと流しているのが一番気持ちいい、
そう感じる、ベタッとは踏む気も起きなくなるようなキャラクターに仕上げられてます。
これもまたひとつのドライビングプレジャー、グランドツーリングじゃないでしょうか。
評価:★★★★★
個人的に外見はアスリートより好き。
4GRで十分ですが、こうなるとHVも試してみたい。
趣向を変えて、最後はこんな車。ヴィッツRS G's。
86以来2ヶ月ぶりのクラッチ踏み(ぁ
正直、今日乗った5台のうちから今すぐ選べって言われたらこれ選びます、マジで。
ここまでの4台とはまるで性格が違いますが、一番楽しかった。
1トンちょいの車体をグイグイ引っ張る1.5LエンジンにG's仕様の車体とシート。
乗り心地もG's準拠で、ヴィッツとして考えればプリウスとも遜色ないです。
同じMTで考えるなら僕は86よりヴィッツですな。
プリウスが跳ねたコブ路でフロントのバタつきが少し気になったくらい。
クルクル回るし、ギアも綺麗に入るし、外見のインパクトも十分。
遊び車に欲しい、TRDのを買ってヴィッツカップに出たい、そう思える1台でした。
評価:★★★★★+★
さすがに長距離はキツそうなのとMTなのでメインには厳しいですが、
もう少し経って手頃な中古が増えてきたらセカンドとしてはアリかも…?
そんなこんなで帰り道。
やっぱりブレイドが一番なんですな。
特に今回は今までとは違い格上の車ばかりだったぶん、帰路の楽しさは格別。
不人気のカローラでも間違いなくミニクラウンですよ、この子。
でもって、
失望する覚悟が無ければ次はクラウン以上を選ばないとダメというのも分かりました(泥沼
とりあえずがんばって金貯めよ…(´・ω・`)
あ、そうそう。
ブレイド消滅で後期マスターの試乗車は無くなっちゃってましたが。
こんなところでまだ頑張ってましたw