
やっと夏らしくなったと思ったら、いきなこの暑さ。。
札幌も一気に30℃を越え、十勝では35℃オーバーだとか。
なんか極端!
まあ、これが夏ですから、良しとしておきましょう。冬の寒さを考えれば。。って、夏の暑さも結構大変ですね。
でも、この程度でヒーヒー言ってちゃ、道外の方に叱られそう。。^^;
そんな好天と休みがタイミング良く重なったこの日、去年から行ってみたいと思っていた眺望スポットへ。
場所は札幌岳。今風に言えば「サツダケ」?※
※最近は札幌駅周辺のショッピングゾーンを「サツエキ」と呼んでいるらしいので。。それに掛けてみました。^^;
行きたいと思いながら躊躇していた理由は、858mという標高差。標高差とは、山自体の標高とは関係なく、登山口から実際に登らなければならない高さのことです。これまでの最高、足がボロボロになって危うく遭難しかけた南暑寒岳ですら、800mに達していません。
ヘタレで登山者になりきれない眺望マニアにとっては、これでもそこそこ大変な数字なのです。^^;
ちなみに、羊蹄山のそれは最も少ない京極コースで1,478m。ここを70歳オーバーの、おばあち。。あっ、いや、女性の方が登るというのですから。。登山者って凄い!
私なんぞ、鼻で笑われそう。。
でもまあ、山に関しては「分相応」を座右の銘としておりますので。むやみに完全な未体験ゾーンへ侵入するのではなく、徐々にステップしていくのが良いのです。
さて、プチ未体験ゾーンへの挑戦は、成就できたのでしょうか?
写真多目ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。^^

駐車場到着は6:30。早朝の山の空気はひんやり冷たく、暑さは全く感じません。

清々しい青空の下、山小屋風の建物で登山届けを済ませて。。

出発です。^^

透き通ったせせらぎは冷水沢。この川を何度か渡り、しばらくは左岸と右岸を交互に歩く感じです。

40分ほど歩くと、林道との交差点に出ました。
何やら標識が建っています。

この先にある「冷水小屋」と呼ばれる山小屋の、開館時期を案内しているようです。
って、年末年始もやってるとは!
もしかして、初日の出登山とか?
計り知れない世界です。。
ヘタレな眺望マニアが足を踏み入れてはいけません。。

では気を取り直して。

常に川の側を通るため、こんな風景が至る所に。。

出発から1時間20分。先ほど案内が出ていた山小屋に到達しました。
ここまでは急登が殆どなく、なだらかな坂道が続く快適なハイキングコースといった風情でした。
ずっとこうならイイんですが。。

がしかし。。可愛らしいフクロウの彫刻とは裏腹に、ここから標高差200mを一気に駆け上る急登が始まります!
これまで楽していたツケが、怒涛のように押し寄せてきた瞬間です。。

小屋からの水平距離は殆ど離れていないのに、高さだけが増していきます。

一旦なだらかになるモノの。。

再び急登!
しかも路がどんどん荒れてきます。。
きっちー!!

でも、徐々に空が近くなり、遠くが見通せるように!
時折見えるこんな風景を励みに、何とか先へ進みます。

約40分かけてようやくクリア!
平坦で快適な、信じられないほど歩き易い路へと変化しました。^^
が。。

その後、勾配は徐々に増して、しかも今度は滑りやすい粘土質。簡単には行かせてくれないようです。。

この頃には日も高くなり、早朝のひんやりとした空気は完全に吹き飛びました。太陽が容赦なく照り付けてきます。
そろそろ頂上は近いはずなんですが。。気配すら感じられません。。

気を紛らわすため、面白い形の木を見つけてはレンズを向けてみます。
ってか、撮影にかこつけて休もうとしているワケであります。^^;
でも。。

それまで木々に覆われていた登山道がいきなり開けて、ゴールは突然にやってきました!
出発から2時間45分、到着です!
山頂標識が意外にショボかったのは、一まずおいといて。。^^;
早速風景探索といきましょう。

まず目に飛び込んでくるのは、羊蹄山(右)と尻別岳。
画面中央を横切るのは国道230号線。国道の延長線上、尻別岳の下に見える微かな白い点は、道の駅「望羊中山」です。

羊蹄山にズーム。この時期でも、雪はまだ残されていました。撮影位置から山頂までの直線距離は、約33kmです。

尻別岳。角度によっては羊蹄山とそっくりで、たまに間違えます。^^;
距離は約38km。

中央上、手前の山の向こうに見えるのはニセコアンヌプリ。同じく44kmです。

右側のなだらかな稜線は無意根山、その左側、中央が出っ張っている稜線が中岳。こちらはちょっと近くて、それぞれ約13km、14kmです。

そして、札幌市街地側。山頂手前の広場へ移動して撮影です。少し霞んではいますが、まずまずの眺望でした!

では、左端から順番に。中央左下の水面は札幌湖。距離は約11kmです。撮影位置からの方角は北北西となります。

少し右へ振れば私のホーム、手稲山とネオパラ山です。方角としてはほぼ真北です。

手稲山にズーム。実は、足慣らしに今年一回登ってます。距離は約20km。このときも、山頂から札幌岳を見ていました。

右下にはネオパラ山。山頂の旧レストハウスが写っています。

どんどん右側(東側)へ振っていきましょう。こちらは定点観測所からも見える石狩湾新港。距離は約34kmです。
左上に薄っすら写る陸地の先端は、遥か彼方の雄冬岬。距離は約92kmです。

最大ズームで寄ってみます。タンクがキレイに並んでいました。

札幌の市街地から奥の樺戸三山まで見える広大なアングル。
中央右下のJRタワーまで約22km、樺戸三山の中央、ピンネシリ山頂までは約78kmです。
中央左、目立つ白い建造物は「つどーむ」。距離は約28kmです。

最大ズーム。JRタワーがハッキリ写っています。ここまで見通しが利くとは思っていませんでした。^^

少し右側には藻岩山。距離は17kmです。スキー場のゲレンデがクッキリ!
藻岩山の上で光っているのは、モエレ沼公園にあるガラスのピラミッドです。

画面右側、銀色に目立つのは札幌ドーム。距離は21kmです。画面中央に地下鉄のシェルターが写っています。

札幌ドームより更に右側。画面中央がJR/地下鉄の新さっぽろ駅周辺です。距離は約27km。
画面中央上、縦に伸びる道路は道央自動車道です。

画面上は石狩平野の穀倉地帯。水稲や小麦などの作物が収穫の時期を待っています。
スッキリ晴れれば石狩平野の全域を見通せる、見事なアングルでした!

こちらは手前の風景。真ん中に鎮座するのは、私も去年行った八剣山。真下からなら見上げる高さですが、ここからは完全な上から目線です。

深い森に忽然と現れるシンメトリー。通称「パゴタの塔」と呼ばれる岩塔です。
一見、何かの遺跡のように見えますが、これは間違いなく自然の岩。厳かな風情を漂わせていました。
本物のパゴタの塔については、こちらをご参照ください。
パゴダ平和記念塔

一通り風景探索した後は、嫁様が作ってくれたお弁当を頂きましょう。「札幌岳見晴らし弁当」です。早朝にも拘わらず、いつも有難うございます。
m(_ _)m
なんかちょっとズレてるご飯を見ても分かるとおり、リュックから取り出そうとしたら完全な逆さま状態に。。あちゃー!っと思ったものの、汁一つこぼれていませんでした。なかなかナイスな梱包技術です。^^;
ご馳走様でした!
それにしても。。ムシが多いです。^^;

この頃になると、後から後から人が入ってきて、かなり混雑し始めました。
そろそろお暇するとしましょう。
見事な眺望、有難うございました!

往路に比べれば心肺機能的に余裕のある帰り道。ゆっくり風景を探索しながら降りていきます。

日が高くなると、コントラストの強い風景がそこここに現れます。

これもまた、楽しみの一つですね。

そうこうしているうち、駐車場が見えてきました。

マイレガと再会。今日も無事戻って来られたことに感謝です。
心地よい汗と疲れを感じながら、帰途につきました。
紅葉の季節なら、もっと見ごたえがありそうです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
m(_ _)m