
ここ最近、なぜか?暦どおり休めているayapapa0607でございます。^^;
文化の日の11月3日、小春日和の中、この日も首尾よく眺望スポットへ行くことができました!
ただ。。ちょっと寝坊。。それに、ホントは別の場所を目指して出かけたのですが。。?
当初の目的地は「無意根山(むいねやま)」。ここ、札幌市内の二番目に高い山で、ガイドブックに記載されている点数は55点。今まで登った中の最高は50点だったので、プチ未体験ゾーンとなります。レベルアップを目指して、今は閉山となった豊羽鉱山の近くにある登山口まで行ってみたのですが。。上空には厚い雲が立ち込めています。このまま登っても、眺望GETできない可能性大。。そこで、途中の国道からハッキリ山頂が見えていた札幌岳へ方向転換?しようかと?思いつつも。。?移動に30分はかかってしまいます。
で。。良からぬ思いが。。
定山渓天狗岳。通称「定天」。登山口は、今居る場所からたったの5分!でも、点数は60点!完全未体験ゾーン!
以下、ガイドブックからの引用。
「傾斜がぐんと増してくるのがこのあたりだ。手足を使い、大小の転石を越えながら沢地形を詰めると、頭上に多い被さるがごとく岸壁が迫ってくる。」
「……岸壁の切れ目に向かってルンゼ(岩溝)が延びており、ここが頂上への登路となっている。ロープが固定されているが、登り降りする人が起こす落石や滑落には十分注意したい。」
やっぱり、これまで登った山とは次元が違う風情。。
ちなみに、このガイドブックはレベルに応じて30~100点までの点数が付けられており、75点以上の山なら、今の装備と技量では、安全面まで考えると単独登頂など到底ムリな領域と考えています。私が当面の目標としている羊蹄山でさえ、70点なのです。点数が10点違えば、難易度はかなり違います。
さて、どうしましょうか?

これは、10月18日に迷沢山(まよいさわやま)へ向かう途中の林道から見えた定天。三つのピークは左から頂上のある主峰、第二峰、第三峰となり、登山口は見えている反対側にあります。手稲山の山頂からも良く見えて、その猛々しい山容にはいつも惹かれるものを感じていました。

で、気がついたら駐車場に。。^^;
でも、まだ迷ってます。。

あっ、また気がついたら、可愛らしい定天小屋の登山届けに記帳を済ませていました。。!^^;

空も青いし、ようやく踏ん切りをつけて、歩き始めます!
どうしてもダメそうなら、戻ってくればイイだけです。

初めのうちは、白井川のせせらぎを聞きながら。。

ゆる~い林道歩きです。先行者の方も、まったり気分な感じ。。

しばらく進むと、岩山の先端部が見えてきました!

が、まだまだ先は長く。。いまは快適で平坦な道ですが。。これからどんなトラップが待ち受けているのか?

頂上は見上げる高さ!こんなとこ、ホントに行けるのか??

40分弱で、ホントの登山口に到着。
ここからが本番です。

今度は、白井川の支流となる熊ノ沢に沿って着けられた登山道を進みます。
この沢を右へ左へ何度となく渡渉しながら、上を目指すことになるようです。

距離的には、それほど長くないみたいですが。。?

この熊ノ沢、至る所に撮りたくなる景色を創り出していまして。。何度となく足を止めてしまいました。^^;

この辺りまでは、気持ちの良いハイキング気分!
が。。

出発から1時間20分後、ゆる~い第一ステージの終わりに小ボス登場!ほぼ垂直の岩壁です。
ロープを使って左方向へ抜けなければなりません。
ここでカメラを諦めてリュックの中へ。。
この後は、ゴロゴロ石の沢登り、ロープを使った崖登りなど、多くの小ボスが続々出現!
しばらくの間、カメラをブラ下げて歩くのはちょっと厳しい状態でした。。
でも、分かったことが一つ。カメラが無いって、ホント歩きやすい!
両手がフリーなのは、想像以上に楽です。今まで気がつきませんでしたが、「手」って、立派な推進力として使えるんですね。
確か、リュックの肩ベルトに一眼セットするアイテムを見たことがあるので、探してみようと思います。

ようやく、登山道に入って初めて頂上付近が見えてきました!
一度カメラを取り出して、記念撮影。
ところで、右側のピークにある特徴的な四角い出っ張りが、お分かりになるでしょうか?
この出っ張りを、ちょっと頭の隅に置いといていただきたいと思います。
では、何が現れるか分からないので、再びカメラをしまって先へ進みましょう。
案の定、この後は、もっともっとゴロゴロ石のなが~い沢登り!中ボスの執拗な攻撃に耐えて、何とか先へ進みました。
そして。。

いよいよ眼前に天辺!
写っているのは第二峰と第三峰。遠くから眺めるだけだった頂が、すぐ目の前に聳えています。
これは感動的な光景でした。

そして、こちらが目指す主峰側。

さっき小さく見えていた四角い出っ張りが、すぐ近くに迫っています。ここが山頂?
にしても。。このハンパない絶壁感!こんなとこ、ホントに上まで行けるの?一抹の不安がよぎります。

振り返れば、既に雪を頂いた余市岳が優美な姿を見せていました。険しい道程で唯一癒される光景。このギャップがたまりません。
が。。癒されたのも束の間。。

ここで、いよいよラスボス登場!!15mの岩溝登りです。平均斜度は、目測およそ60度といったところでしょうか。殆ど壁!途中から滑落して骨折だけならイイ方かも。。?
が、コイツを倒さなければ、頂上へと登りつめることはできません!

先行者の方がアタック中!
でも、かなり苦戦されてる様子。。
ファイト!!
では、私は再びリュックにカメラをしまって。。アタックの準備と行きましょう。
またしばらくの間、交信不能となります。
いざ!

ロープを握り締めて悶絶すること約15分!雪で滑る斜面に足を取られながらも、何とかクリア。。
そこから更に10分で、頂上到着です。v^0^v。歩き始めてから既に3時間50分が経過していました。撮影タイムはいつもより長めでしたが。。それにしても結構かかってますね。^^;
全然修行が足りません。。

で、頂上からの眺望!
あら?なんか意外と霞んでますが。。地上近くに霞が溜まってる感じです。ちょっと残念。。
でも、真っ白で視界20mだった積丹岳よりは、遥かにマシです。さっぽろ湖のほぼ全景が見渡せました!
湖の左側、最も高いピークが烏帽子岳、その右側の三角が神威岳。写真の右端に見えるピークは、この前行った小天狗岳です。「小天狗」の由来は、ここ定天を親天狗と見立てての表現。小天狗でもそこそこキツかったですが。。やっぱり親はレベルが違います。

湖畔近くを通る道々1号線。ここから見上げる定天も迫力あって好きなんですが、逆に見下ろす感覚は実に爽快!

こちらはお隣の第二峰と、奥に白井岳。

第二峰の上は、遠くから想像していた通り平らな感じ。ダケカンバが密集していました。積雪期には、ここへ来ることも可能らしいんですが。。取りあえずヤメときます。^^;

登山道から見えていた四角い出っ張り、上から見ると円筒形をしていました。
ここがピークだと思っていたのですが。。違ったようです。

見るのを楽しみにしていた手稲山。
でもこっち側。。霞最大値!
それでも、何とかアンテナ群を目にすることができました。
手稲山の手前に見えるなだらかなピークは、こちらもこの前行った迷沢山です。
直近に行った二つの山が一度に見られて、ちょっと嬉しい。。

北側は木で一部眺望が途切れるものの、それ以外なら広く周囲を見渡せます。ただ、この霞に加えて逆光。。そっち方面は、レンズを向ける気にならない状況でした。空気が澄んでいれば、無意根山や札幌岳がよく見えると思います。
では、名残惜しいですが、そろそろ降りるとしましょう。この後は、登り以上に注意が必要です。

辺りは既に夕方の風情。。
すっかり日が短くなってきましたね。

登山口から林道を経由して。。

下山完了。今日も無事戻って来られたことに感謝です。

帰りがけ、夕陽に赤く染まる定天が見えました。

今度は新緑の季節に来てみたいです。^^
最後までご覧いただいて、ありがとうございました!