
2015/08/22up
お盆も終わって、朝晩はすっかり涼しくなってきましたね~。暑さが苦手な私は少しホッとしているのですが。。夏の終わりはやっぱりちょっと寂しいです。それに、この夏は天気もイマイチで、なんか消化不良な感じ。。もう一声欲しいところですが、あまり期待できそうにありませんね。
さて、相変わらず微妙な天気だったこの日は、夏休み最終日。次の日から仕事だし、フツーに雨なら大人しく家に居るところですが、そこそこ青空が出てくるからたちが悪い。
やっぱ、どっか行こう!
で、この前の積丹岳の反省から、こんな日は高い山へ行くよりも、雲がかからない低山へ行くのが吉と判断。案の定、家から出てみると手稲山は雲の中、でも、少し低いネオパラは山頂が見えています。
登山者とは違って、眺望マニアは過程を重視しません。なので、基本マイレガで行ける場所に歩いて登ることはないワケですが。。いつも見ている藻岩山に登山道があるのは知っていましたし、どんなところなのか?ちょっと気になっていました。こんな日に登る山として、標高的にはベスト!
ちょっと行ってみることにしました。

藻岩山への登山口は結構多く、全部で五箇所もあるそうです。勝手が良く分からないので、唯一知っていた旭山記念公園駐車場の入り口をチョイスしました。ここなら、マイレガの留守番場所としても安心できそう。

山頂までは約3.1km。長すぎず短すぎず、丁度良い距離感ですね。

それでは行ってみましょう!

少し歩くと、目指す山頂が見えてきます。まだ結構先だな~。

このコース、思ったよりアップダウンが多いです。

尾根に出ると、札幌市街が一望できました!
少し霞んでますが、まずまずの眺望。^^
が。。。

ここへ来て思いっきり下り!稼いだ標高の殆どを失った感じ。。
意外とやってくれます。^^;

更に進むと、「T6分岐点」の表示。ガイドブックなどで何度か目にしたことのある名前です。
そういえば、以前、砥石山へ登ったときに「T4分岐点」というポイントがありました。Tに続く数字。。この名前、何を意味しているのか未だにナゾです。
誰か知ってる人が居たら教えてください!
m(_ _)m

かなり下ったせいで、さっきより山頂が上に見えます。^^;

相変わらず上ったり下ったり。でも、長く続く急登は無く、適度な疲労感を維持しながら登ることができるようです。

全体の1/3。「馬の背」って、これもガイドブックで見た名前ですが、もっと標高の高い尾根道を想像していました。なぜこの名前になったのか?命名者の方に聞いてみたいです。

更に進むと、山頂が全く見えなくなりました。ここが最後の登りとなるようです。

やがて、人工的な構造物が見えてくると。。

登山口から1時間15分。到着です。^^
この建物、屋上は展望台となっていて誰でも入れるのですが。。中はプラネタリウムと高級レストラン。。需要、あるんだろうか?以前は、みやげ物店や気軽に入れる飲食店なんかがあって、もっと親しみやすい感じだったんですけどね。
しかも、数年前のリニューアルで山頂近くの駐車場が廃止されてしまいました。車で行けるのは、少し下にあるロープウエイの駅までです。山頂へ行くには、そこから有料のケーブルカーに乗り換えなければなりません。まあ、遊歩道もあるので、歩いて行くこともできるのですが。。小さなお子さん連れの方やお年寄りには、ちょっとキツそう。。このコンセプト、市民には結構不評です。^^;

まあ、それはさておいて。。屋上からの眺望!ここへ来るのは、恐らく10年ぶりぐらいです。改めて見ると、なんだかんだ言って良さげな眺めですね~。市外の人に、「札幌で景色の良い場所に行きたいんだけど、どこがオススメ?」と聞かれたら、10人中9人は、藻岩山と答えるでしょう。
ここの眺望が優れているのは、なんと言ってもバランス。標高が高いほど景色が良いのは当然ですが、高い山ほど市街地から離れてしまう傾向にあります。その点、藻岩山は市街地が近く、少し大きめの建物なら、肉眼での判別も十分可能です。それでいて適度な高度感。更に、石狩湾から近郊の山々まで見渡せる視界の広さも、訪れる人に満足感を与えてくれます。夜景もなかなかキレイで、以前より不便になったとはいえ、車、ロープウエイ、登山道と、複数のアクセス手段が用意されているのもポイントです。
久々に訪れてみると、なぜ人気眺望スポットとして君臨し続けることができるのか?分かった気がします。

そして、こんな景色も。。

山頂で冷えた炭酸飲料が飲めるなんて!夢のようです。^^

それでは喉を潤したところで、風景探索といきましょう。
この付近が、見える市街地の左端。市の西側になります。中央の岬状の地形は、観測所がある宮丘公園。こんな近くに見えるなんて、知りませんでした。^^;

順に右側へ振っていきましょう。手前に見える黒い塊が、動物園のある円山。中央に三本(?)ある高い建物は、観測所からも見える琴似のタワーマンションです。その後ろを札樽自動車道が横切っています。一番奥が石狩湾新港となります。

中央は市の中心部。札幌駅から大通にかけてのビル群です。雲の切れ間からスポットライトのように日が射していました。

北側の風景。中央上の目立つ道路は国道231号線、通称「石狩街道」。一番奥に霞んだ石狩湾が見えています。

中央やや上の三角は、モエレ沼公園にあるモエレ山。工事現場から排出された残土等を積み上げてできた、人工の山です。標高62mで、実は札幌市東区の最高峰だったりします。^^;

斜め右上へと延びるのは道央自動車道。画面の奥が、石狩から空知にかけての田園地帯となります。

今度は手前の景色。豊平川にかかる橋が良く見えました。ここに写っているのは、中央左、アーチ状の幌平橋、その右が南19条橋、更に右が南22条橋です。

右上の銀色は札幌ドーム。中央下を横切る銀色のパイプは、地下鉄のシェルターです。。って、ちょっとヘンな表現ですが。。札幌の地下鉄南北線は、途中から地上へ出てシェルターの中を通るようになるんですよ。このルートは、その昔、札幌市内と温泉のある定山渓を結んでいた「定山渓鉄道」の跡地を利用したものだそうです。ここを鉄道が通っていたなんて。。信じられません。ある意味、歴史を感じる風景です。

南北線の終点となる真駒内駅周辺。札幌オリンピックが開催された当時、選手村があった地域です。中央右の白い建物は、そのオリンピックで使用された真駒内アイスアリーナ。ただ。。ネーミングライツで今の正式名称は良く分かりません。。^^;

真駒内から川沿、藤野にかけた札幌の南側。手前は藻岩山スキー場のゲレンデです。あと三ヵ月もすれば、白く染まります。。^^;

木の無い土地は、藤野スキー場のゲレンデ。まだ行ったことが無いので、来シーズンは滑ってみようと思ってます。

中央上、雲の中に先日行った札幌岳の山頂があります。やっぱり、1,000mを越えればホワイトアウトだったらしく。。
あっ、ちなみに「ホワイトアウト」とは、吹雪で視界が無くなった状態を指していますので、この使い方は正しくありません。。
状況が似ていたもので。。

残念ながら、手稲山方向は木立とアンテナ的な施設のため、唯一視界が利きません。ネオパラ山だけが、辛うじて見得ていました。

展望台には、こんなオブジェ?前からあったかな~。。?なんかカギがいっぱいブラ下がってました。

詳しいことは分かりませんけど、恐らく、カップルが永遠の愛を誓って。。的な趣旨のようです。
若いってイイね!

そうこうしている内、ケーブルカーの営業が始まったようです。観光客の方々が続々と入ってきました。

では、そろそろ退散するとしましょう。

イオンで買い物した帰りに、ちょっと寄ってみました。。的な?市街地に近いだけあって、こんな格好で来ている人も少なからず。。
この方、足元はフツーのスニーカーで、こびり付いた泥を木の枝で取りながら登って行きました。大丈夫か?
気軽に登れる山ではありますが、滑りやすい急斜面もありますので、せめてトレッキングシューズは用意しましょう。^^;

往路で市街地が見えたポイント。霧で白く染まりかけていました。早めに登って正解だったようです。

駐車場到着。今日も無事戻って来られたことに感謝です。

麓では既に一雨降っていたようで。。珍しくラッキーだったな~。
歩いて登った藻岩山。良いものを見させていただきました!
ちょっと写真多目でしたが。。最後までご覧いただいて、有難うございます。
m(_ _)m