現在、地震の被害は勿論ですが、
原発事故による放射線の影響を心配されている方も多いと思います。
テレビでは、
新宿での放射線量が通常の20倍、と報道されていたり。
ですが、その放射線量の人体への影響度が具体的によくわからないし、リアルタイムの数値なのかもよくわからない。
先ほどテレビで見た数値は、
新宿で 0.05マイクロシーベルト/hとのこと。 (※17日午後)
これがどれくらいの数値なのか?というのをもっと理解したいと思い、自分なりに調べてみました。
最近、風説やデマが多く、家族がパニック状態になって東京から退出した知人もいました。
『メルトダウンするから東京から6時間以内に逃げて!』などというデマ電話がかかってきたりもあり。。。
今回、調べた結果が、少しでも正しい現状把握に役立てばいいと思い、ブログとしてUpします。
(※Upする場がみんカラであるということに特に意味はないのと、みんカラ以外の知り合いも見ると思うので、特にコメントは不要です。)
以下、ご参考情報です。 お役に立てば幸いです。
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年間の自然に受ける放射線量の世界平均/一人当たり=2.4ミリシーベルト
新宿で現在観測された放射線量/1時間当たり=0,05マイクロシーベルト/h(=50ナノシーベルト/h) (※17日午後)
1ミリシーベルト=1,000マイクロシーベルト=1,000,000ナノシーベルト
年間換算すると、0,05*24*30*12=432マイクロシーベルト≒ 0.4ミリシーベルト
これは、年間自然被曝量の世界平均の約1/6倍。
通常時の20倍とテレビ報道されているが、元々日本は世界平均よりも線量が少ないと思われる。
(例えばブラジルでは年間自然被曝量が10ミリシーベルトの場所も。)
またこの数字は、胸部レントゲン1回当たりの撮影とほぼ同じで、年間単位に直した数字であることも考えると、人体による影響度はまだまだ極めて低いと考えられる。
もちろん観測値はこれから変わっていく可能性がありますので、注意は必要です。
以下のようなリアルタイムで測定結果を教えてくれるサイトがあり、首都圏近郊の方は参考になると思います。 (観測場所は茨城)
放射線テレメータ・インターネット表示局
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html
こちらは単位がシーベルトではなく
ナノグレイになっており、
1グレイ=0.8シーベルトです。(例えば先ほどの50ナノシーベルトをナノグレイに換算すると62.5になります。) 非常時には換算しないでそのまま使うようです。
以下は人体に対する放射線の影響 (by Wikipedia "被曝")の参考情報です。
(単位:
ミリシーベルト)
0.1-0.3 胸部X線撮影。
1 一般公衆が1年間にさらされてよい放射線の限度。放射線業務従事者(妊娠中の女子に限る)が妊娠を知ったときから出産までにさらされてよい放射線の限度。(※注※法的に定められた人工放射線を受けられる限度、ということだと思われます)
2.4 一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
4 胃のX線撮影。
7 - 20 X線CTによる撮像。
50 放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。
100 放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が法定の5年間にさらされてよい放射線の限度。
放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1回の緊急作業でさらされてよい放射線の限度。妊娠可能な女子には緊急作業が認められていない。
250 白血球の減少。(一度にまとめて受けた場合、以下同じ)
500 リンパ球の減少。
1,000 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。
テレビでよく報道されている単位はマイクロシーベルトですので、ここでの数字の1000倍になっていることに注意です。
(例: 福島原発で40万マイクロシーベルトが一時的に観測された→400ミリシーベルトであり、上記のリストから鑑みると、人体に影響のあるレベルということがわかります。)
風説の流布に惑わされることなく、状況による適切な対応と、いち早い復興を望んでいます。。。
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Posted at
2011/03/16 17:48:26