
はじめに。
これは自分が体験した話です。寒かった、眠かったので内容が曖昧なのはご了承下さい。
バイト終わりに友達と飯、ゲーセン。帰りは1時を過ぎていた。家の近くのコンビニで買い物をし、一服していた。
そこへ1人の男性が現る。歳は60代だろうか。
煙草を吸う自分を見て開口一番、「警察の方ですか?」と言う。既に自分は頭の中が整理できない。
『いや、違います。』素っ気なく返事をし、煙草を吸い続ける自分。男性は公衆電話に迎い、誰かと話を始めていた。盗み聞きは好まないが、深夜のコンビニ、男性の声がまる聞こえ状態だ。
「私を捕まえて下さい。」
男性は警察に電話していたようだ。さらに自分の頭の中が整理できなくなる。ドラマだけでしか見たことない光景を目の当たりにしてしまった。
男性の話を簡単にまとめると…
1.自分は悪い奴だ 2.精神科へ検査入院をしていて出てきた 3.今は生活保護を受け施設に入所している 4.私には友達、話を聞いてくれる人がいない 5.だが、1人だけ年に1度顔をあわせてくれる人がいる 6.その人の為には自分が捕まるのが最善である
もう、電話口から聞こえる話からこれはヤバいな、と。気づけば煙草は3本目に突入。
とりあえず電話が終わるまで待ってみた。なんだか警察もくるような方向で電話は切られた。「悪いね。俺、おかしいからさ。」何も言えない自分。男性が電話口で話していたことをまた話し始めた。ただ、今度は男性の過去も織り交ぜられていた。
金に困らず、食べることも困らない。そんな人生を送っていたが、61歳にして気付いたようだ。金が全てではない、大事なのは心であると。自分を馬鹿だと思えない奴は馬鹿であり、悪い奴だと。
年に1度顔をあわせてくれる人が、男性を悪い奴だと思い、手をかけてしまえばその人が悪い人、犯罪者になってしまう。その人がそう思う前に自分が捕まれば、その人は悪い人、犯罪者にならない。
ここまで聞かされ、自分は相槌しかうてなかった。むしろ何も言葉が出てこなかった。犯罪をしてないのに捕まるなんて、無理であろう。ただ、男性は警察を待ち続けていた。俺と。
警察の到着する数分前に男性から「俺が捕まったら、俺のこと調べて本を書いてくれ。題名は、61歳の赤ん坊でな。大人になっても赤ん坊みたいな奴はたくさんいる。俺みたいにな。」と一言。
多分、あなたは捕まらないでしょう。そして、また同じように警察に電話をするでしょう。ただ、あなたは悪い奴じゃない。気付くのが遅かっただけ。年に1度会う人の為を思った優しい方です。それ故に自分を悪い奴、馬鹿だと決めつけてしまっている。
なんというか、どこまで本当かわからず終始混乱の自分だったが、何か大事なことを男性は教えてくれた気がする。食うとこ寝るとこに困らず、金で悩まない。それだけが大切でなく、人とは心と心で向き合い、若い時にたくさんの挫折を味わうことで、将来の自分がどうなるか決まるんだな、と。
見ず知らずの男性との出会いから、生き方について考えさせられた出来事でした。本当はいろいろ話してたけど、内容が重かったので一部にしました。
おじさんへ。書籍化は無理です!ただ、自分は記しておきたい出来事だったので書かせてもらいました。ごめんなさい。
結局、警察の到着まで話してたら、警察に名前とか聞かれちゃったw
Posted at 2013/09/30 02:50:05 | |
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