昨日、AudiAGもアウディジャパンも頑張れと言ったのですが、AudiAGの中でアウディジャパンがどう頑張るのかっていうところをちょっと考えてみました。
以下、数字はすべてAudiAGから最新で公表されている台数ベースで1月~10月を用いています。
AudiAGにとってのアウディジャパンは1.6%超程度の市場。そして数字でみるとイマイチと見られそうなのが、すべての地域で市場平均の台数増加率(西ヨーロッパは市場自体が減少)に対してアウディは全地域で市場を上回った伸びと表現されています。例えば北米市場が12.1%増に対して、北米のアウディは、17.6%増ということです。
で、日本はと見ると、アジアパシフィックという括りに隠れていて表現はされていないのですが、日本市場32%増に対して、アウディジャパンは12.7%増、震災での生産減少からの増加という特殊要因もあるとはいえ、メルセデスは24.9%増、BMWは22.8%増、ちょっと伸び悩んでいると見られているかもしれません。
とはいえ、1月11日の大喜多寛社長会見での販売目標値23,300台はクリアしそうなので深刻というほどではないのでしょう。
で、何が言いたいかと言いますとどう見ても日本はAudiAGにとって1%程度のウェイトになっていく事が避けがたいわけで早晩インドなどにも抜かれそうな状況です、なので、数量物量の話ではなくて日本のユーザーは賢いとか質が高いとかAudiAGにとって特別な尊敬される存在になるべきなのです。数字ではない大きな存在になるべきです。
日本は優れて静かなセルシオを出して世界の自動車メーカーを驚かせ、静かで振動のないクラウンがそこらじゅうに走っている市場ですから、アウディジャパンは音を止めるという
ラトルチーム以上の発見解決能力を持つべきです。 脈動止められません、と言ってるようではいけません。
左流れ問題を減少させるためには右側通行用タイヤではなく左側通行用タイヤを装着するように、きちんと提言すべきでしょう。(これは英国と合わせると10%になるので容易ですが…)
この辺のこと、実はアウディジャパン、大喜多寛社長も発言していらっしゃいます。
再び、
カーグラフィック2011年10月号、特集:快進撃続くアウディの全貌、アウディ「勝利の方程式」を解剖する
「日本は成熟したマーケットだけに、本当に必要なもの、求められているものを提供しなければ成功しません。(中略)それに対してヨーロッパの人々は日本人ほど細かいところにはこだわりません。だから、そんな微妙なところで、買うかどうかが決まるとは、なかなかドイツ本社には理解されないのです。そういう部分を本社に伝えていくことで、たとえば導入当初はボディカラーを絞るにしても、日本人が欲しがるこの色はぜひ用意してください、と本社に要求していくわけですよ」
インポーターの役割、アウディジャパンの存在意義。問いますが応援します。
AudiAGの資料を見ていてどうでもいいことに気が付いたのですが、日本で言っている新車登録台数よりもAudiAGの公表台数が去年も今年も数十台少ないです。なんの差なのでしょうか? アウディジャパンの社用車分の差でしょうか? でもそうなると、100%子会社であるアウディジャパン販売の試乗車・社用車も販売数量から除かないと正しくないのではという気もします。
となると、販売目標と言っている23,300台っていうのも微妙になりますね。
今日、私の窓口となっているアウディジャパン販売株式会社の管理職の方が「書かれているカーグラフィックをアマゾンで取り寄せて読みました」とおっしゃっていました。
ラトルチームのことを読んだのでしょう。ユーザー、現場に近いところは頑張っています。素晴らしいことです。でも代車のことは「会社の決定なものですから」とのことでした。再度要請いたしましたが、決定をした方には責任をとっていただこうと思っております。
Posted at 2012/11/22 00:36:49 | |
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