アっクんと行くイタリア8日間の旅も、これが最後のアップとなりました。
イタリアのラストは、憧れのリゾート、カプリ島へ。
ホテルを出て、ローマから高速鉄道で1.5時間弱。まずはナポリへ向かいます。
駅に着くと、すぐ目の前にナポリの街並みが見えます。
ここがナポリか~・・・。ローマやフィレンツェとは全く違う雰囲気だなあ。
フィレンツェが鎌倉、ローマが銀座辺りだとしたら、ナポリは渋谷って感じ(^▽^;)
ここからはタクシーに乗ってモーロヴェベレッロ港へ。
タクシーのドライバーとは殆ど言葉が通じなかったけど、
なんとか一般的と思われる運賃で交渉OK。いざタクシーへ。
そしてタクシーが動き出すと・・・クラクションの嵐!
ナポリのタクシーって、クレイジータクシーって呼ばれているの。
挨拶代わりにクラクション。信号が青になったらクラクション。
運転手は常に行き急いでいるかのようで、
陽気に話しかける割には、車はまるで荒れた海の上の小舟のよう。
完全に酔う寸前でした。
ナポリではこれが一般的だと知らされていたけど、初めて乗る私は怖くて怖くて。
生きて帰れるのかしら・・・と本気で心配してしまうほどの運転でした。
その途中で通過したナポリの街並みを見て驚愕を覚えた私。
ここって、・・・スラム?
今まで見てきたイタリアは、フィレンツェもローマも路地の奥まで美しく整備されていた。
建物の外壁も綺麗に塗られ、壊れた箇所はすぐに補修工事が行われて
いつも絵になる風景が維持されていたと思う。
それが、ナポリの街の裏路地は全然違う。
塗装が剥がれおちたアパート、建物の間にロープを張って吊るされている洗濯物。
暗い表情をして俯き加減に歩く人々。
綺麗とは言えない服装で、辺りを伺うように早足で急ぐ子供。
ここは、貧富の差がとても大きい国なんだなって思いました。
今までイタリアの美しい面ばかり見てきた私には、とても衝撃的でした。
タクシーに乗ること20分程度。生きた心地がしないタクシーの中で、
永遠に続くんじゃないかと思えるような恐怖と闘いながら、
なんとか目的地のモーロヴェベレッロ港へ到着。
ここがナポリの港、モーロヴェベレッロ。海の玄関口ですね。
ここにはいくつかの船会社が窓口を設けていて、
その中で乗りたい船の切符を買うの。
私達は一番早く乗れる船の切符を買って乗船しましたo(^▽^)o
これがその時に乗った船。
船に乗れば50分程度でカプリ島へ着くんだけど・・・。
あぁダメ、船酔いがぁ・・・・(/_<)
私、ほんとにこういう船には弱いのよね。さっきのタクシーも生きた心地しなかったけど、
この高速船でも最悪のコンディションでした。
こんなんで、青の洞窟へ行く小舟になんか乗れるのかなあ。
それでもギリギリで持ちこたえた私は、カプリ島のマリーナ・グランデ港へ到着しました。
この港から、また別の船に乗って青の洞窟を目指すわけです。
青の洞窟を中心とした観光案内の看板もありました。
そしてこの中央の小屋のようなところで、青の洞窟へ行くためのチケットを販売しています。
もし天気の関係で青の洞窟へ入れない場合には、ここに「入れません」と
日本語で大きく書かれているとのこと。
どんなに目を凝らしても、それらしき看板は見つからず。 ・・・・ということは。
今日は、青の洞窟へ入れるようです(o^∇^o)ノ♪
先程の小屋で船のチケットを購入し、早速船へ乗り込みます。
10人乗りくらいの小さな船。これなら逆に酔わないかも★
エンジンが高い唸り声をあげ、船は勢いよく走りだしました。
後ろを見ると、カプリ島の港がぐんぐん遠ざかって行きます。
カプリ島の港に建つ家々は、カラフルで可愛らしいものばかり。
このときはちょっと曇り気味だったから、写真だと色がはっきり見えないんだけどね。
船の上から見える景色は、日本のものとはだいぶ違っていました。
ヨーロッパらしく、城壁のようなものもあったり。
これが何の建物なのかは分からないんだけど・・・。
そして小船に乗ること15分くらい。
酔う暇もないくらいに周りの景色ばかり見ていた私達は、
青の洞窟の入口付近へ到着しました!
ここではすでに沢山の船が洞窟へ入る順番を待っていました。
その多くは日本人!それも有名な旅行会社のツアーで来ている人達ばかり。
若い人よりも50代以上の方々が多かったのは意外でしたね。
これが青の洞窟の入り口。20分以上経っても、なかなか順番が来ず。
やることも無いから暇だな~と思ったら、急に手漕ぎボートが船に近づいてきて、
一番近くに居た私達が手漕ぎボートに乗せられましたヾ(☆o☆)
船頭さん同士のやり取りはイタリア語なので、
私達には何を言っているのかさっぱり分からないんだけど、
「この日本人達は自分が連れていくよ」と言っていたような気がしました(笑)
んで、この人が私達を青の洞窟へ連れていってくれる船頭さん。
比較的若くて逞しそうな感じの人。
「ハネムーンかい?」と英語で聞かれ、首を縦に振ると
ほっぺたをツンツンされた(;´▽`A``
日本の観光地と違って驚いたのは、まずチップの交渉から入るってこと(笑)
通常のチップは2ユーロなんだけど、4ユーロくれたら洞窟内を2周してあげるよって
言ってくるのです。
洞窟の中を2周。せっかく来たんだから、それくらい安いもんだよね。
4ユーロって言ったら、600円くらいだもの。
とりあえず笑顔でOKし、早速出発。
まずは青の洞窟への入場料をお支払いします。
洞窟の前には、料金支払用の船がスタンバイ(笑)
そしていよいよっ!
狭いトンネルを抜けるとそこは、青の世界でした。
うわぁぁ~~~っすごいっ♪ ☆彡(ノ゚▽゚)ノ☆彡ヘ(゚▽゚ヘ)☆彡(ノ゚▽゚)ノ☆彡♪
本当に、青一色。
想像していたものよりも、パンフレットで見た写真よりも、
本物はずっとずっと美しく、神秘的でした。
もう、言葉を失うくらいに美しい。どうしてこんなに綺麗な青なんだろう。
海の中も、ずっと奥まで青い。
まるで海の底から青い光が溢れ出ているような光景。
ただただ驚くばかり。
そんなに広くないから、船も同時に3隻くらいしか入れない。
どうして洞窟の中がこんなに青く輝くのか。
それは、ここの海の色に秘密があるようです。
元々カプリ島の周辺は海の色が濃く深い青色をしているの。
そこに、洞窟の入り口という限られた光源から光が差し込んでくるため、
その光が海の水を青く光らせ、洞窟全体を青く照らすみたい。
なんて幻想的な美しさなんだろう・・・。
こんな景色は未だかつて見たことがない。
ここに来るかどうかずっと悩んでいたけど、来て良かったなぁ。
この光景も、忘れられない想い出になりましたy(^ー^)y
洞窟の中では、船頭さんがカンツォーネを歌ってくれるサービス付き。
いい声だけど、洞窟の中で反響してしまうのでメロディラインがよく分からない(笑)
しかも各船の船頭さんがそれぞれ歌いだすので、声が混じり合って
さらに分からなくなるという(;´▽`A``
青の洞窟にはぴったりのカンツォーネだったけどね。
手漕ぎ船で洞窟を2周すると、出口へ。
現実離れした美しさに心を打たれ、その余韻に浸っていた私。
直後、一気にそんな気持ちが吹き飛ぶことが。
青の洞窟内ではたくさん私達の写真を撮ってくれた船頭さん。
帰り際、「サービスしたんだからチップは10ユーロだ」って言われて(笑)
さっきの4ユーロから倍以上の額に値上がりしてますけど(-。-;)
まあ良い思い出になったしね。そう納得した私達は、
チップを置いてカプリのマリーナ・グランデに戻ったのでした。
さて、今度はカプリ島を探索しようっ!
これがカプリ島の全体図。
カプリ島は、カプリという地域とアナカプリという地域に分かれています。
私達はそんなに時間も無かったので、とりあえずマリーナ・グランデから行ける
カプリ島の丘の上まで行ってみることにしました。
これがカプリ島のケーブルカー。
中はこんな感じ。箱根のケーブルカーってこんな雰囲気だったかも?
どんどん上がっていくと、カプリの素敵な景色が目の前に広がって来ました!
乗っている時間はものの数分。
たどり着いたのは、広場のようになっている場所。
至るところに観光客が溢れていて、とても活気があって賑やか。
そしてこれが、この広場から見たカプリ島の絶景です!
すごい素敵ぃぃぃぃ~~~っO(≧▽≦)O
これがカプリ島!さすが、世界の絶景に選ばれるだけのことはあるよね。
丘の上に建つ白い家々と、周りの木々の緑、そして青い海のコントラストが最高っ!
島の中心地には、お土産物屋さんが立ち並ぶ小道があります。
どの店員さんも笑顔で迎えてくれるし、お店のディスプレイも可愛くて女子好み。
建物自体がカラフルで明るいトーンなんだよね。
このお店の壁に取り付けられたモチーフなんて、もうアートだわ。
その前にある広めの道路では、アナカプリ行きのバスも走っていました。
そんな小道をウインドウショッピングをしながら歩いていると、お腹が空いてきました(。・艸・)
もうお昼だもんな~、お腹も空くよね。そろそろお昼ご飯にしますか♪
少し歩いて見付けた、港に向かって張り出しのある見晴しの良いお店へ★
店内は白と青を基調にデザインされていて、爽やかで素敵なお店です。
ここで注文したのは、やはりコレ!カプリ島に来たら頼まないとね。
マルゲリータピザ♪
日本でもたまに食べてるけど、やはり本場!
ここのお店のマルゲリータは本当に美味しかった!濃厚なチーズと、
トマトとの相性抜群です≧(´▽`)≦
そしてこれがカプレーゼピザ♪
実はメニューを見たときは、日本でよく食べるサラダスタイルのものを想像していたの。
それが、まさかピザが出てくるとは驚いたw(゚o゚)w
もちろん、お味は最高!チーズとトマトだけだったらもっと一杯食べられたのになあ(笑)
これはお魚料理。
何のお魚なのかは分からないけど、白身魚のムニエルみたいな味でした。
魚はホッコリした暖かさで、塩加減もちょうどいい感じヽ(゚▽^*)
食後はイタリアの定番、エスプレッソ。~~■Pヽ( ̄▽ ̄*)
・・・・が。
この写真でも分かるかも知れないけど・・・・・苦いっ(;д;)!
コーヒーもろくに飲めない私には、衝撃的な濃さと苦さでした。
これが本場のエスプレッソなのねぇ・・・。
でも、ここのレストランからはカプリ島の海岸線が美しく見えましたよっ。
私達が先ほどまで居たマリーナ・グランデも見えます。
あの船に乗って来たんだよね~。
おっと、ここでアっクんがじっとしていられずに出てきました!
ちょこん。
ど~~~?アっクん。
すごい絶景でしょう? 日本では絶対に見られないのよ。(←当たり前)
少しは感動したかしら?
帰ったら、埼玉に居るアっクん本体にも伝えてあげてよね。じゃないと拗ねるから(笑)
お腹がいっぱいになった後は、もうちょっとカプリ島を探索。
まるで市場のような盛り上がりの場所がありました。
土地に高低差があって立体的な地形をしているから、
ちょっと視線が高くなっただけで違った一面を見られる街。
先程の広場まで戻ってくると、フレッシュジュースやジェラートを売っている売店がありました。
日本語でね、オレンジジュースとか書いてあるんだよ。
それも点や線の位置がおかしいから不思議なカタカナになってて、可愛らしいったら。
書いた人は一生懸命だったんだろうなって思える。
そのワゴンで買ったのが、レモンのかき氷。
これを絶景を見ながら頂きました~(*^▽^*)
日差しは熱くて焼けるようなんだけど、風は爽やかで心地良いの。
そんな中で頂く冷たいレモンのかき氷は、最高!
いいなぁ、ずっとこの場所でこの島の空気を満喫していたい・・・。
日本に帰っていつもの生活に戻るのが怖くなってきちゃった。
もう帰りの船まであんまり時間もないし、港に戻らないといけないんだけどなあ。
そんな重い気持ちになりながら港に戻る私。
すると、船着き場の横には美しい砂浜が!
ここマリーナ・グランデは、世界でも有数の美しい海として知られる海岸なの。
夏のベストシーズンには海水浴客で溢れるんだって。
この時はすでに10月だったから、泳ぐ人も少なかったけど。
そんな海岸をてくてく歩いていると、ちょっと大きめの海鳥が私達の近くまで来て、
「またおいで」って言ってくれているようでした。
このあと、一路ローマに戻った私達。
イタリア最後の晩餐です。
食事はローマ・テルミニ駅近くのスーパーで購入したお惣菜(>▽<;;
イタリア料理は美味しいんだけど、地元の人たちが食べる一般的なものも
食べておきたくて。
それと、どうしてもこの旅行中に食べたかったのは、ティラミス!
スイーツ大好きな私には、イタリアといえばティラミスだったのです★
かなり歩き回ってやっと見つけたお店でゲットしました。
お店からテイクアウトしたので、形が崩れちゃったけどね(笑)
でも、イタリア最後の夜に食べるティラミスは、ほろ苦い味がして
心に残る味でした(‐^▽^‐)
ローマのジェラートも美味しかったし、スイーツ好きの女子にはイタリアってイイよね♪
最後の夜が過ぎると、イタリアを去る時が来ました。
荷物と一緒に沢山の想い出をトランクに詰め込んで、ホテルをチェックアウト。
ここが私達の泊まったホテルです。
駅の近くで立地もよく、素敵なホテルでした。スタッフの方々の気遣いも有難かったです。
ここから車でローマのフィウミチーノ空港へ移動し、ロビーで飛行機を待つ私達。
目の前の大きな窓からは、多くの国からやってきた飛行機と、
これから飛び立つ飛行機がひっきりなしに行き交うのが見えます。
すごくすごく、大切な想い出になったなあ。
人生で一度のハネムーン。
イタリアに来て、正解だったと思う。
フィレンツェの芸術作品、イモラでのセナとの出逢い、ローマの古代遺跡。
清らかで荘厳なヴァチカン市国、そして美しいカプリ島、青の洞窟。
どれも、私の中で輝き続ける想い出になりました。
同時に、日本以外の国では常に周囲に気を付けていないといけないことも学びました。
日本みたいにボケっとしていちゃダメなんだ。
ほんと、日本って平和で安全な国なんだな~・・・って実感。
なんて言いつつ、日本だって絶対に安全だなんて言いきれなくなってきているけど。
・・・・また、来れるかな?
きっと来れるよね。
イタリアはまるで宝石箱。一見の価値がある素晴らしいスポットが沢山ある。
ミラノの「最後の晩餐」、灰に埋もれた街ポンペイ。そしてアマルフィも。
まだ見てない場所や行きたいところがいっぱいあるんだもの。
絶対に、また来たい。
だから、サヨナラじゃなくて「またね」って言って手を振ろう。
そう思ったとき、私達の乗る飛行機が到着。
ロビーには日本人のツアー客が多いせいなのか、日本語でアナウンスが入りました。
これに乗って日本に帰るんだね、私。
次に来るときは、もっとイタリア語を勉強してから来るね。
せめてレストランで困らない程度には(;´▽`A``
定刻より1時間遅れで、アリタリア航空の緑の機体が宙に舞う。
隣の人の肩越しに見える窓から、小さく切り取られたローマの街を見つめる私。
高度がどんどん上がっていき、イタリアが遠ざかっていく。
・・・・じゃあ、またね!
最高に素敵な想い出と時間を、ありがとう!
一生大切にするからね!
:*.;".*・;・^;・:\(o^▽^o)/:・;^・;・*.";.*:サンキュー!
長い長いシリーズもののブログになってしまいましたが、
ここまで読んで下さったみなさま、ありがとうございました!