俺はNS-1に乗っている。原付だけど速いし、峠では最強だと思う。事実峠ではスクーターをバンバン抜かせるし、どんなコーナーだって俺が一番上手い。俺はこの峠の主なんだ。「そろそろ行くか・・・」バトルスーツに着替え、俺は走り出した。峠の頂上に辿り着くと、そこにはマグナ50に乗った男がいた。マグナの男はこちらに気づき、近寄ってきた。「いつもここで走ってるの?」「ああ。俺はここの主だ。」「俺のマグナと勝負しないか。CBR600RRよりも速いぜ」俺はこの発言に何かひっかかるものを感じていた。「いいだろう。麓のうどん屋がゴールだ。」「あの夕日が山に隠れたら、バトルスタートだ」 うなるN1のエンジン。一方、マグナは重低音を奏でていた。 ここには俺たちしかいない。これは命がけのバトルだ。 「負けた方がうどんをおごる。それでどうだ?」 「いいだろう。」 夕日が山に隠れる! 俺とN1は勢いよく飛び出した。20、30、40・・・どんどんスピードが上がっていく 後ろを見るとマグナは小さくなっていた 「いける!」 俺はこの峠を知り尽くしている。だから誰も勝てない。 しかし、それは一瞬の出来事だった。 前から来たおばちゃんトゥデイを避けたはいいが、俺はバランスを失い転倒してしまった。 「・・・」 遠のく意識。おばちゃんトゥデイは見えなくなっていた。「おい!大丈夫か!」 男の声で気が付いた。ここは・・・?俺は死んだのか? 「おい!」 マグナの男が俺を介抱してくれていた。俺は気を失っていただけだった。 「N1!」 N1は草むらに突っ込んで止まっていた。フォークは曲がり、カウルは割れていた。 N1は死んでしまった。俺は泣いた。 「N1はお前を守ったんだよ」 マグナの男が言った。 「俺もいままでこいつと色々なことをした。高速を走ったりもしたんだ。こいつは俺の一生の相棒なんだ。」 高速・・・ まさか! 俺は恐る恐る聞いてみた 「お前はまさか・・・ マグナキッドか?」 「そうさ。俺はマグナキッドさ。」 俺は驚愕した。あのネットで話題になったマグナキッドが実在したとは・・・。これは流石にうそ臭いが・・・・もし実在するなら、そのCBR600RRよりも速いと言うマシンと是非勝負したいですね~RVFでw