だり蔵のブログ一覧

「顔」と題しました

先ずは此方の動画を御覧下さい。

もう五十回以上は、繰り返し観ました

人権団体とイデオロギーの関係、根拠の無いあやふやな正義と薄っぺらい義侠を翳してヤクザと踊る、其の糞餓鬼と大童に興味を持つ切っ掛けに成りました

良く出来た動画だと思います、家畜を殺して喰わねば生きて行けない所謂、人間の原罪(の様なもの)から目を逸らして生きる嘘や畏れと彼等の主張する人権問題をすり替え、関連付けた演出

インタビューに在る女性の言葉、内蔵を洗浄・加工する際に臓物が熱い、夏場は汗をかく位で冬場には湯気が立つ程に温かい・・・皮膚感覚をしてぞっとするボディーブローを狙った巧みな演出だと思います

不謹慎だとの御叱りを受けるかとも思いますが・・・
「人権屋」

私は失笑致しました、冒頭に在る男性のインタビューです

堵畜産業の近くで殺人事件が発生した場合に、先ず堵殺を生業とする自分達が疑われる、何故なら牛や豚を平気で堵殺する連中なら人間を殺す事など造作も無い事、そう言う差別の目で見られて居るからだと、言う内容です

男性が受けて居るとされる差別の質や方向性を示す一つの具体例として付加されたカットだと思います、然し実際に発生した事件なのか、飽く迄も例えとしての一例かは、此の動画から断定する事は出来ません・・・私は似ていると思いました、何処かで聞いた台詞・語り口調です

本来、家畜をﾊﾞﾗす事と殺人とは全く別の事です、彼等の言う「世間の目」が狂って居無ければ、何処をどの様に曲解しても関連付けには余りに無理が有ります

恐らくは今日の天気に付いて話し掛けても人権問題に成るのではと

インタビューでは四名の方が出演されて居ますが、皆さん同じ目をされて居て、とても良く似て居られます

四人目の若い女性の言では、「誰にでも出来る仕事では無い、おっちゃんやおばちゃん達が守って来た仕事なのだ」と在ります、「守って来た」とは別の意味が有るのでは無いでしょうか

個別の案件を全体に投影し断定する事とは、憎しみをバックボーンに闘争を生きる彼等の土俵で在ります

此れは、様々な意味で思考を停止した状態と同じだと言えます、寧ろ差別とは其の事では無いか・・・と思うのです

個人とは組織に対し、自身を何処まで所有する事が出来るのか、組織とは何処まで個人の権利を担保すべきなのか

解答は未だ有りません、個人が集団と成り、コミュニティーを形成し社会の仕組みが其れ等を支える

個人が集団と成り、初めて人権の概念が成立するのなら、私達は社会の綻び(極左)と対峙し乍らも、然し一方では、社会の在るべき姿を模索し続ける事に成ります

其れは苦しい事です

でも、其れが社会人の責任だと思って居ます。


「水平社宣言」より

　全國に散在する吾が特殊部落民よ團結せよ。
　長い間虐められて來た兄弟よ、過去半世紀間に種々なる方法と、多くの人々によってなされた吾らの爲の運動が、何等の有難い効果を齎らさなかった事實は、夫等のすべてが吾々によって、又他の人々によって毎に人間を冒涜されてゐた罰であったのだ。そしてこれ等の人間を勦るかの如き運動は、かえって多くの兄弟を堕落させた事を想へば、此際吾等の中より人間を尊敬する事によって自ら解放せんとする者の集團運動を起せるは、寧ろ必然である。
　
兄弟よ、吾々の祖先は自由、平等の渇迎者であり、實行者であった。陋劣なる階級政策の犠牲者であり、男らしき産業的殉教者であったのだ。ケモノの皮を剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ、ケモノの心臓を裂く代價として、暖かい人間の心臓を引裂かれ、そこへ下らない嘲笑の唾まで吐きかけられた呪はれの夜の惡夢のうちにも、なほ誇り得る人間の血は、涸れずにあった。そうだ、そして吾々は、この血を享けて人間が神にかわらうとする時代にあうたのだ。

犠牲者がその烙印を投げ返す時が來たのだ。

殉教者が、その荊冠を祝福される時が來たのだ。
　
吾々がエタである事を誇り得る時が來たのだ。
　
吾々は、かならず卑屈なる言葉と怯懦なる行爲によって、祖先を辱しめ、人間を冒涜してはならなぬ。そうして人の世の冷たさが、何んなに冷たいか、人間を勦る事が何であるかをよく知ってゐる吾々は、心から人生の熱と光を願求禮讃するものである。
　
水平社は、かくして生れた。
　人の世に熱あれ、人間に光りあれ。

綱領
一、特殊部落民は部落民自身の行動によって絶対の解放を期す
一、吾々特殊部落民は絶対に経済の自由と職業の自由を社会に要求し以て獲得を期す
一、吾等は人間性の原理に覚醒し人類最高の完成に向って突進す

大正十一年三月三日
全國水平社創立大會