前回に続きメタルブッシュBP636/2の交換投稿です。
ところでBP636/2の新品を4つ注文する際にいまいち納得のいかない事が、、、、
この手のブッシュ異なる型式があるのです。
BP636/2(またはBP636ともいう)
B636/2(またはB636ともいう)
パーツ屋さんに確認すると何れも寸法は同じなのだが、BP636/2は純正品であるが現在は製造していない旧タイプとなり、在庫が無くなり次第、新タイプであるB636/2になるとの事。
写真で見ると左が新タイプのB636/2で右が旧タイプのBP636/2となる。(冒頭の写真も同じ)
形状を見ると旧タイプの方は縁が丸く加工されており脱着がやり易くなってるようだ。
新タイプは単純に円筒形なので脱着時において治具であるカラーで押す部分が狭くアーム側と接触し易く少し技がいるようだ。
皆さんがもし、注文する場合には旧タイプの在庫がある店で購入すると良いかもしれない。
さて、ワタクシではどうにもならなかったメタルブッシュを箱詰めにして行きつけの整備工場に持ち込み交換を依頼した。
そこの社長と自作プレスで出来なかった顛末を伝えると思わぬ答えが返ってきた。
それは油圧ジャッキの圧力t数が小さすぎるとの事だった。
ワタクシの油圧ジャッキは2tなのだが整備工場では6t~8tの油圧プレス機なのだそうだ。
いくらセブンの華奢なブッシュでも最低6t以上は無いと特に固着したブッシュの脱着出来ないであろうとの見解だった。イヤハヤ、、、、
さて、一週間程すると電話が掛かってきた。
内容は、取るには取れたのだが「ブッシュに巻き付いていた部品」のようなモノが壊れたとの事?
意味が解らず行ってみると古いブッシュ以外に写真のような残骸があり、これが外れた時に壊れたとの事だった。
しかし、セブンのパーツリストを捜してもこのようなパーツは無い、、、
因みにこの「枠」が無ければブッシュはストンを落ちてしまうのだ。
メタルブッシュB636/2の外径は27mmである。
ブッシュを外したアームの直径はナント27.4mm、、、、こんな事ってある?
確かにこれじゃ隙間を埋める材が要る。
何故、アームの直径が27.4mmなのかは解らないがどうも前に脱着した時に大き目の治具でプレスして削れてしまったのかもしれない??
しかし、あの残骸を良く見ると縁加工もしてあり、専用パーツの如く良く出来ている。
さて、隙間を埋める部材は厚さ0.1mm~0.2mmの金属板を捜し、ステンレス製の0.1mmを入手して枠材としてみた。
計算上はこれではまだ、0.2mmの隙間がある訳なのだがこのような薄い材では圧着時に潰れてしまうだろう。(恐らく前に取付た時はアームを熱して膨張した後に予め枠材を取り付けたブッシュを圧着したものと推測する)
今回、0.1mmの枠材を巻いたブッシュを挿入するだけでも結構ギリギリでとてももう一枚巻いても挿入できそうも無い、、、
また、0.1mmの金属板というのはカミソリのように切れ味が良く、手が血だらけになってしまった。(切れ味が良い性なのか痛くは無い)
これでは指でブッシュを押すと出てきてしまうがこのアーム部分はブッシュの両側を挟んで固定するので走行中には勿論、外れる事は無いし、ズレる程のすき間も無いのだが念のためにパネルボンドで接着する事にした。(数年いや十数年後に交換する次のオーナーの方には申し送り事項となる)
因みにもう片方のアームのこのブッシュ交換は断念した。
さて、アーム類は所々錆びがでているのでこの際、ちゃんと錆び落としして再塗装しようと考えている。
もう直ぐセブンには絶好の季節が足音を立てて近づいてくるのを感じている。
間に合わせなければ、、、、
Posted at 2021/03/06 18:06:04 | |
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