
行ってきました。
NIKKA WHISKY 宮城峡蒸留所です。
貧乏ったれなので、交通費と宿泊費はケチって一人旅。
そのかわり、今回の旅ではお酒にたっぷりとお金を使いましたよ。
夜行バスで休憩を挟みながら約10時間。
(休憩ごとに、そっとアナウンスが入るのですが、神経質過ぎるのかほとんど眠れません)
21:30出発で翌朝7:30に仙台に着いて朝市通りの食堂で朝食をとり、JR仙山線で作並へ。
ちなみに、出発前の夕食は名古屋駅の居酒屋にて刺身盛り合わせと焼き茄子で1杯、2杯…でした。
作並駅を降りると、竹鶴政孝も惚れた空気と景色。
うぐいすが鳴いていました。
いざ、宮城峡へ。
徒歩で1.5km、国道沿いを歩くと電車内からも見えていた看板があります。
(建物の一部や看板はJR仙山線から見えます)
見学受付に向かう途中で、ニッカのホームページやダウンロードできる壁紙のカレンダーでおなじみの建物や景色にうっとりしました。
写真をパチリパチリと撮っていると警備の方が「どうぞ受付へ」と。
受付の建物に入り氏名を記載すると「11時20からご案内します。」とのこと。
まだ15分程あったので、外に出て、しばし撮影を。
敷地内の池には3羽の白鳥が優雅にたゆたっています。
本当に心癒されます。
さて時間が迫ってきたので受付に戻ると、何と平日ゆえの特典で、この時間帯での見学は一人だけ。
案内係とのマンツーマンです。
お決まりの解説のほとんどは知っていることばかりでしたので、合間合間に雑談などを楽しみながらという感じです。
「ニッカ創業者の竹鶴政孝の生家は広島の造り酒屋さんなんですよ。」
「ええ、知っていますよ。飲んだことあります。」
「そうでしたか。私はあまり日本酒を飲まないので、飲んだことがないんです。」
「こんな感じのお酒で…」
なんて、ちょっと嫌な客ですね。
でも、案内係の方はかなりお若い方とお見受けしましたが、大変好感の持てるステキな方でした。
30~40分程度の見学~無料試飲(シングルモルトの宮城峡12年・ブレンデッドの鶴17年・甘いアップルワイン)の後は、本当の目当ての有料試飲。
ここでいろいろ呑むのが楽しみでした。
限定品や、結構お高いビンテージ系まで、ハーフショットでお手ごろに呑めます。
ここでも無料でいただけるシングルモルト宮城峡10年(これはハーフショットより少なかった)がまず1杯。
ここぞとばかり、ではありませんが、まずは行く前から目を付けていた限定の3種を。
宮城峡12年「フルーティ&リッチ」「ソフト&ドライ」「シェリー&スイート」。
シェリー&スイートはものすごくシェリーの感じが強くて、ちょっと苦手でした。
人気ランキングではNO.3になっていましたが、ほとんどが女性票らしい。
実は決め打ちで、この3種をお土産用に買おうと決めていたのですが、どうもピンと来ない。
同時にシングルカスク宮城峡25年(人気NO.1)も頼んでいましたが、これら3種を慎重に比較した後にこちらをいただきました。
これが素晴らしく美味しい。(と、思いました)
華やかで繊細な宮城峡は加水・ヴァッティングしたものでは、個人的にどうも物足りないのです。
逆に北海道の余市は加水・ヴァッティングして調整済みのものでも十分なインパクトと際立つ個性が楽しめる気がするのです。
これはあくまでも個人的な見解ですので誤解のありませんように。
そして、立て続けにピュアモルトの竹鶴21年(人気NO.2)を。
これも大変美味しいのですが、シングルカスク宮城峡25年の後ではちょっと分が悪い。
この人気ランキングのNO.1とNO.2ではダントツの差ではありませんか?と聞いてしまったのですが、よくよく味わってみると、竹鶴21年の優れたバランスはさすが、とも思えてきました。
前言撤回です。これはなかなかどうして。
しかし僕の結論は、やはりシングルカスク宮城峡25年が一番好きでした。
今回は完売で試飲も販売もなかった竹鶴35年がとても気になります。
実はこの間に、夜に行く予定の仙台駅付近のオススメのバーを伺ったりもしていました。
自分で何軒か調べてめぼしをつけていたのですが、インターネット検索だけでなく蒸留所の方に聞いて新たな情報を得られれば、と。
結果は調べてピックアップしたお店で間違いなし。
そのうちの1軒は蒸留所の方々が仕事終わりに飲み会などをするのにも利用している、とのことでした。
そんなことをしているうちに、次の組の見学グループが来ました。
(いつまで呑んでるのやら…)
その中の一組のご夫妻(東京からお越しの方でした)からお声かけをいただき、おつまみに売っていた「スナックモルト」を購入したので少しつまみませんか?と。
なんともうれしい申し出で、買って帰ろうとは思っていたものの、味見ができるとは!
ひとつまみいただくと、これが美味しい。
蒸留所限定とのことですが、モルトウイスキーにモルトのスナック。
合わないはずがありません。
そもそもモルトウイスキーには、あまりあうアテがないのですが、これはいい。
2~3袋買っておこう、と思っていたのですが、もっともっと買いだめです。
宮城峡シングルカスク25年は強気なお値段が付いていますが、自分が気に入らなかったものを買って帰る気にはなれないので、自分用もお土産用もこれにしました。
「前の組の見学の方がまだ飲んでいるので、よほどのお酒好きだと思って声をかけさせていただきました。」とのことで、ちょっとお恥ずかしい。
このご夫妻と記念撮影などもさせていただきましたが、こちらでの掲載は控えさせていただきます。
そんなこんなで、お酒好き同士は意気投合して仲良しになってしまうのでした。
やっとのことで見学・試飲・購入を終えて、ほろ酔い気分で1.5km歩き、作並駅で電車を待っていると、先ほどのご夫妻が。
送迎バスか普通のバスか何かで来たのでしょうか、まあ、1時間に1本しか電車はありませんので、多少時間がずれても同じ電車になってしまうようです。
この時点で時間はまだ16時半頃。
夜はまだ長いのです。
さて、ダラダラとだいぶ長くなってしまったので、夜のバー巡りは次回に続きます。