
ただでもらったMT車のセルボモードに約3年乗ったことで、MT車の軽自動車の虜になりました。
小さいから足代わりに、そしてエンジンの使い切り感が最高でした。
去年、セルボモードの車検を取るのが難しいのが分かってから、次の軽自動車は何にしようか考えていました。
条件としては下記のとおりでした。
1 軽自動車であること。
2 MTであること。
3 子供の送り迎えができること。
4 乗って楽しいこと。
5 カーポートの関係で、車高が1700センチ以下であること。
ただ、今の日本には上記条件を満たす車がないんです。
新車では
1 ミラ
2 ミラバン
4 アルトバン
5 ハスラー
このくらいしか思いつきません。
そして、子供を乗せることから、安全上リヤヘッドレストがほしい。
そうなると、ハスラーしかない!
ハスラーのMTは、以前に往復400キロかけて遠方のディーラーまで行き、試乗したことがあるのですが、全然楽しくなかったのでNG
今はみんな電子スロットルで踏んだだけ車が進んでいかない・・・
これでは中古車でもいいかと考え始めました。
プレオRS
ダイハツエッセカスタム
どれも玉数が少ないうえ、以上に高価でした。
ちょうど、セルボモードを廃車にする前日の11月末に、アルトが新型になることをネットで発見しました。
アルトならMT車がでるだろうなぁと思い、しばらく待つことにしました。
そして、新型アルトには3月にRS仕様が発売されること。
そして、AGS(オートギアシフト)という訳のわからんギアがのるらしいことも知りました。
それからすぐにスズキ キャリイのAGSを遠方まで試乗に行きました。
はじめてのAGSの印象は、「俺がシフトするより速いんじゃね?」
シフトダウンするとブリッピングもするし、「えらい楽しいな!」という良い印象でした。
それでも、まだAGSを信じられなくて、外車ではAMTを導入している車があることを知り何台か試乗しました。
まずは手始めに、フォルクスワーゲン up! の5ASG
「この車壊れてんじゃないの?」という印象
ギアチェンジ時の空走感。
MTモードでも全くドライバーの言うことを聞いてくれず、エラー音ばかり。
これはまったく楽しくないAGSで、キャリイの良い印象が完全に打ち消されました・・・
(up!のオーナーの皆さんすみません。)
これではまずいと思い2台目は、FIAT500 ツインエアー デュアロジック
これもup!よりかなり良いAMTでした。
しかし、プログラムが頂けない。
一番頂けないのが、交差点で減速するとマニュアルモードでも1速まで勝手にシフトダウンされ、3速で加速したい場面なのに、感覚が全く違ってしまった。
次は、プジョー 208 ETG
これは凄く良かった。
スズキのAGSとプログラムも似ていて、さらにパドルシフトついている。
1.2リットルのNAエンジンとは思えない加速感。
交差点でも1速まで落ちず、3速で立ち上がってくれる。
運転者の言うことをよく聞いてくれる。
機械的にも、スズキのAGSと同じ供給先らしい。(FIATも同じらしいが・・・)
やっとup!での悪い印象を払しょくして、「これならMTじゃなくてもAGSでいけんじゃね?」という結論になりました。(外車ディーラーの皆さん、買い気もないのに試乗してすみませんでした。)
その後、新型アルトが発売となり、アルトのVPも試乗させてもらい、さらにAGSの楽しさを再確認。
ただし、1・2速の半クラの長さも再認識しました。
もうひとつ、懸念としてAMTは非常に壊れやすいらしい。
ネットで検索すると、外車での故障事案がたくさん検索されました。
部品もほぼアッセンブリー交換となるため、20万円くらいかかるらしい・・・
かなりの地雷感が漂っています。
そして、ついにアルトRSが発売になり、今日試乗車にのることが出来ました!
試乗車は黒のFF
仕事が忙しい中、アルトRSを待ち焦がれて、約4か月。
なんと、アルトRSにはMTはなく、AGSだけしかありませんでした。
あとからMTは追加されると思いますが、スズキさんも思い切ったことをしましたね。
価格も、バーゲンプライスでは?と思う価格でした。
前置きは長くなりましたが、試乗した感想です。
運転席に乗り込み、エンジンを掛ける。
プッシュスタート車なんて始めてなんで、ちょっと違和感がありました。
エンジンを掛けると、メーターが動作確認?をし、レーシーな雰囲気が漂います。
車内はブラック系の色使いで、素アルトよりかなり男子向き。
リヤにもしっかりとヘッドレストがついており、子供がいても汚れが目立たなそうな内装です。
エンジン音はスズキの3気筒音ですが、車内ではアルトVPよりは静かな気がします。
すでに前の方が試乗してエンジンは十分に暖まっているので、シートとハンドルとミラーを調整し、すぐに発進します。
AGS車は発進時にすぐに1速繋がらないのを今までの経験からわかっていたので、少し強めにアクセルを踏み込むと半クラが短くなります。
クリープもしっかりとありますが、CVTやATよりは弱めです。
AGS車のクリープは半クラッチを利用しているため、極力クリープは使用せずに乗ります。
片側2車線の広いバイパスに出て、まずはDモードで試乗します。
相変わらずの変速時の空走感覚が凄い。
ギアチェンジ時にトルク抜けします。
MTと違い、自分の意図しないタイミングでトルク抜けはなかなかなれない。
いつも思いますが、普段ATやCVTに乗っている方には、この空走感に慣れるのは大変じゃないかと心配してしまいます。
今回新型エブリィの下位グレードにはATはなくAGSだけの設定のようですが、AGSはATの替わりにはならないと思います。
ただし、MTに慣れているドライバーなら、なんなく乗りこなせるとは思います。
Dモードでは楽しくないので、すぐにMモードに切り替えました。
変速が速い!
そして、パドルシフトが非常に便利。
アルトVPではインパネシフトでしたので、左手は常にシフトに置いていましたが、パドルシフトでは両手をステアリングに置いておけます。
交差点に進入するのに、シフトダウンをするとブリッピングが気持ちいい!
ただし、クラッチ保護にために回転をあわせているため、エンジンブレーキは思ったほど効かない。
2速で立ち上がり、長い上り坂。
「新車なのにすみません」と車と担当者に謝りながら、2速、3速とマニュアルモードで引っ張ると、凄い加速感!
軽いボディを軽々と引っ張ります。
タコメーターがあるので、はじめての車でも変速するタイミングが分かりやすい。
それでも、簡単に6000回転を超えてしまう。
軽自動車はNAしか知りませんでしたが、ターボ車って凄い。
5速で燃費走行に切り替えしばらく走行。
登り坂でもトルクフルに走ります。
パドルで4速に落とし、追い越し加速をすると、これまた軽々と加速します。
パワーがあると思い通りに走れます。
公道でそんなに飛ばせないので、コーナリングの剛性とかは何とも言えませんが、特にロールすることもなく、交差点をクリヤーします。
AGSは完全にアクセルを抜かなくても、半分アクセルを抜いただけで、パドルでギヤチェンジをすると綺麗にギアが繋がります。
一回走りだしてしまうと、間違いなく私の変速技術よりAGSの方が上です。
試乗時の気になった点は
1 交差点で2速で曲がって、ハンドルがまっすぐに戻る前に、3速にシフトアップしようとしたら、パドルシフトが見つからず、変速できないことがありました。
2 低速走行時に2速に入れようとして、拒否されたことが何回はありました。
(私は、1速ではタイヤ半ころがしで、2速に入れる癖があります。)
3 タイヤのせいか乗り心地はあんまり良くなかった。
それ以外は非常に満足です。
素晴らしい車です!