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バブル期にソニーから発売されたカセットテープ、Metal Masterをご存知でしょうか？
カセットハーフやテープガイドがファインセラミックでできているという、ある意味究極、言い換えればやり過ぎ感たっぷりのカセットテープです。アカイのカセットデッキが3台揃ったので、録音音質比較のために引っ張り出しました。

テープ自体は下位のMetal-ESと同じグレードのテープだったような記憶があります。ハウジングがセラミック製なので、鉛筆やペンで書けない（＝もったいない）ため、ラベルはレタリングシールが添付されていました。

使い勝手についてはいろいろ問題ありで、自重が重すぎて、カセットデッキの電動ドアを開け閉めするたびにグラグラして壊してしまいそうですし、セラミックのテープガイドはテープとの摩擦抵抗が大きくキュルキュルと音がするし、テープのバイアス感度が高すぎて、デッキ側でいくら絞っても絞りきれずに結局ズンドコ低音寄りなサウンドになってしまい、おまけに手が滑って床に落とすと割れてしまうという、技術力が高すぎるあまり失敗作となったカセットテープでした。

このシリーズはメタルポジションのMetal Masterの他、ハイポジションのUX-Masterもありました。

実際にうちのアカイ機で録音してみると、低音がかなり強調されています。ウォークマンのエクストラバスブーストをオンにしたくらいに。。。これが当時「CDを超えた音」と言われた所以だと思いますが、そんなわけはなく、ただの勘違い、もとい聴き違いです（＾－＾；）もしかしたら、このMetal Masterの能力を最大限に引き出すには、業務用のデッキが必要かも知れません・・・

でも、昔のものを引っ張り出して遊ぶのは結構楽しいですね。しばらく遊べそうです　（#＾▽＾#）