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バブル期にソニーから発売されたカセットテープ、Metal Masterをご存知でしょうか？
カセットハーフやテープガイドがファインセラミックでできているという、ある意味究極、言い換えればやり過ぎ感たっぷりのカセットテープです。アカイのカセットデッキが3台揃ったので、録音音質比較のために引っ張り出しました。

テープ自体は下位のMetal-ESと同じグレードのテープだったような記憶があります。ハウジングがセラミック製なので、鉛筆やペンで書けない（＝もったいない）ため、ラベルはレタリングシールが添付されていました。

使い勝手についてはいろいろ問題ありで、自重が重すぎて、カセットデッキの電動ドアを開け閉めするたびにグラグラして壊してしまいそうですし、セラミックのテープガイドはテープとの摩擦抵抗が大きくキュルキュルと音がするし、テープのバイアス感度が高すぎて、デッキ側でいくら絞っても絞りきれずに結局ズンドコ低音寄りなサウンドになってしまい、おまけに手が滑って床に落とすと割れてしまうという、技術力が高すぎるあまり失敗作となったカセットテープでした。

このシリーズはメタルポジションのMetal Masterの他、ハイポジションのUX-Masterもありました。

実際にうちのアカイ機で録音してみると、低音がかなり強調されています。ウォークマンのエクストラバスブーストをオンにしたくらいに。。。これが当時「CDを超えた音」と言われた所以だと思いますが、そんなわけはなく、ただの勘違い、もとい聴き違いです（＾－＾；）もしかしたら、このMetal Masterの能力を最大限に引き出すには、業務用のデッキが必要かも知れません・・・

でも、昔のものを引っ張り出して遊ぶのは結構楽しいですね。しばらく遊べそうです　（#＾▽＾#）

横に余計なものが移っていたのでモザイク処理しましたが・・・（＾－＾；）

またまたジャンクオーディオの記事です。。。
そういえば、近所のリサイクルショップにA&Dのカセットデッキ、GX-Z7100EVが置いてあったことをふと思い出し立ち寄ってみたところ、先日まではおススメコーナーに置いてあったのにいつの間にかジャンクコーナーへ移動し、いつものように横倒しされておりました。ジャンクとは言え、アカイのデッキにしては粗末な扱いだと多少の怒りを覚えつつ、抱えてレジへ。「電源入りました、テープ回りません」でしたが、なんとなく定例の修理で直るような気がしたので、調達に踏み切りました。

毎度のことですが、玄関で拭き掃除。拭き掃除にはいつもバスマジックリン消臭プラスを使っています。グリーンフローラルの香りがとても良いです。なので、うちのジャンクオーディオはみんなバスマジックリンの香りがします（*＾－＾*）

というのは余談でしたが、今回のはタバコのヤニ汚れが半端ないです。白い文字が全部黄色いです。フロントパネルに至っては手垢汚れ＋ヤニ汚れでコーティングされていて、拭いたくらいでは汚れが落ちないため、パネルを外してから激落ち君（キッチン用のメラミンスポンジ）で擦りました。でもあまり擦りすぎると印刷まで消えるので、真似する方は手加減してください（＾－＾；）

もともと再生NGだったので、メカは取り外しCRC556漬けを敢行、しかし意外と固着はあっさり解消。ベルト類の交換後、テープスピード調整、再生イコライザ調整に加えてメタルテープポジションのバイアス調整をして修理完了しました。

このモデルはドルビーICが日立製からソニー製に変更されているので、前モデルの7100と音質が劇的に違うのかと思いましたが、高音域の味付けがわずかに違うだけで気になるレベルではありませんでした。コストダウンもかなり行われていてよく見ると少しがっかりですが、音への影響はほとんどなく、うまく設計されていると思います。

そんなわけで今週末も修理三昧でした＼（＾－＾）／

２台目のサンスイのアンプを調達してしまいました・・・

この3連休、実家に戻っていたら、ふと近所に例のリサイクルショップがオープンしているのを発見。立ち寄ってみるとかなり立派な部類に入る店構えだったので、ワクワクしながら物色していたら、極上のAU-D707X DECADEが鎮座しておりました。いじられた痕跡もなく、傷らしい傷もなく、ボリューム類も接点復活剤でやられていない、あの独特のフリクション感がそのまま残っていたので、即決で購入しました！

1985年製、定価129,000円。カタログに記載されていた「ツインダイヤモンド・Xバランス差動回路」は子供ながらに何かものすごいものだと感じていたのでした（#＾－＾#）

いつものとおり拭き掃除後、早速オーディオルームにて試聴。長年使っていなかったのか、スピーカーリレーは接触不良で右チャンネルはある程度音を大きくしないと出てきません。その後も多少不安定、リレーは分解掃除の必要がありそうです。また、バランスボリュームのシャフトが錆びているようで、回すとキュルキュル音がします。バランスボリューム自体には問題ありませんでした。

肝心の音質のほうですが、量感豊かな低音域、部屋いっぱいに広がる中音域、そしてちょっとだけ耳に刺さる高音域、これはまさに記憶に残っているサンスイサウンドそのものでした！それもそのはず、物心付いて最初に聴いたサンスイのアンプはこのDx07X DECADEシリーズですから（＾－＾；）

先日入手済みのD707G EXTRAと比べると、707G EXTRAのほうがさらに低音が豊かでかつダンピングが効いていて力強い印象です。しかし高音域のきれいさや広がり感は707X DECADEのほうが良いです。これはパワートランジスタが707X DECADEは607系統の小さいやつなのに対して、707G EXTRAは907系統の大きいやつ（見た目ですが・・・）のせいだと思われます。

従いまして、低音ゴリゴリが好きな人はパワートランジスタが大きいモデル（907系、初期の707系）を、キラキラした高音が好きな人はパワートランジスタが小さいモデル（後期の707系、607系）を選ぶとよいかもしれません。あくまでも個人の好みですので、責任は取れませんが／（＾－＾；）

今回も良い買い物でした＼（＾－＾）／