先日、ALPINA世田谷ショールームに伺って、新型B3の仕様決めを行ってきました。本日はその
最終確認と注文書へのサインです。
ALPINA青山ショールームで担当営業と待ち合わせ。
頂いた注文書のオプション項目を真剣にチェック。
付け忘れの後悔はしたくありません。
思い通りの内容になっていたので、注文書にサインしました。
ALPINA 新型B3、
正式購入決定です。
すぐさまドイツALPINA本社にオーダーを出すそうです。
さて気になる生産予定時期は本年4月。
BMWにおける新型B3の生産開始は3月スタート予定。
まだ生産開始前ですがほぼ大丈夫でしょう、とのこと。
一番気になる
納車時期はと尋ねると…
多分11月前後になると思われるとのことでした。
いやいや、まだまだ先ですね。
注文したこと自体、忘れるしかないですね(笑)。
生産が4月なのになぜ11月納車なのでしょうか?
これはALPINA車の生産方式に訳があります。
ALPINA車の生産はまずBMWの工場で生産されます。
注文内容はドイツALPINA本社を通じてBMW本社へ送られ、BMWの生産リストに載せられます。
ALPINA車の生産はBMWの通常アッセンブリーラインではありません。
MGmbH社に委託したIndividualと同じ
特需ラインで製造されます。
エンジン・ミッションなど駆動系の大型部品は事前にALPINA工場で組み立てます。
その後、MGmbH社に搬入しておきラインで組み込みます。
ちなみにALPINA工場で組み立てられるエンジンはAMG同様に
一人のマイスターが担当します。
ラインオフした後は公道を走れる状態になっています。
その為、BMWとしての製造責任を示す車台番号(VIN)をALPINA車に刻印します。
その後、積載車でブッフローエにあるALPINA工場へ陸送。
そこでALPINA車としての足回りや内外装など色々な部分に手が加えられます。
ALPINA工場での生産はラインという考え方はありません。
一台毎に作業責任者がアサインされる専任制度。
この責任者一人が内外装はもちろん足回りの設定などあらゆる作業に対し責任と権限を持ちます。
不都合・不具合、基準外があれば部品交換や組み立て直しを命じます。
その方のもとで最終的なロードテストにおいてOKとなって初めて出荷に漕ぎつけます。
通常、ここまで3か月以上かかります。
一切の妥協を排して望むので、事前に綿密な生産スケジュールを組むのが難しいのだそう。
そうそう本国のALPINA社を訪問する際、事前に自分の車体番号伝えておくと
「私がそのクルマを担当しました。」
と誇らしく現われ、面会ができるそうです。
一台一台真剣に向き合ってきた誇りと自信があるからでしょう。
そんな工程を経て完成車したALPINA車は新たな車台番号(VIN)が加えられます。
なのでALPINA車にはBMWとALPINAの二つの車台番号(VIN)が刻まれています。
BMWの車台番号(VIN)は色々と管理上紛らわしいので、わざと読めるような形で消されています。
担当営業曰く、
この一車一専任体制がボトルネックになっているそう。
専任者に任命されるためにはALPINA車のあらゆる項目に精通する必要がある。
その為なかなか人材が育たないのでどうしても人数が限られる。
その上、内装レザーのALPINA仕様はすべてマイスターの手作業なので数がこなせない。
噂によると3名程度しかいないらしい。。。
そんな話をALPINA青山ショールームでクルマを見ながら話を聞きました。
ALPINAの年間製造台数はわずか1700台ほど。
月にして140台。
日にすると休日もあるので一日あたり20台くらいの出荷でしょうか。
社員250名程度でこのような生産方式を行っています。
BMWの2019年度世界販売台数は252万307台(含ミニ)。
そのうちMモデルは13万5829台です。
ALPINA車の年1700台なんてそれと比べれば吹けば飛ぶような数字です。
ALPINAがメーカーとして存在すること自体、奇跡と思い始めました。
今後も一台一専任の生産方式を堅持し、生産台数を増やす予定はまったくないそうです。
納得しました。
気長に待つことにします。
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アルピナ B3 | 日記
Posted at
2020/02/09 16:09:40