
今年の師走は例年になく忙しく、なかなかブログ書けません。ネタが貯まる一方で、全然消化出来ず(汗)
完全に鮮度失ってますが、順番に書いていきます。
前回アルトの仲間内売買があったと書きましたが、その納車整備手伝っているときに車を預かってサビ取り補修をしてました。ドアを当て逃げされて凹んだ後、放置プレイで錆びてしまった症状。
本来ならサビ取ってからパテ埋めして塗装ですが、今回は納車ギリギリタイミングの突貫工事だったため、かなり端折ってます。パテ埋めも無し。
まず写真左上が最初の状態。凹んで見事に錆びてます。
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ワイヤーブラシでサビ取り。ガシガシ擦ります。
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ほぼ鉄板の下地が出ましたが、まだ細かい凹凸にサビが残ってるので、サビ転換スプレーで黒く化学変化させます(写真右上)。時間がないので夜間作業。
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サビ止めペイントを塗布(写真左下)。これは下地に直接塗らないと効果がほとんどないんですが、プラサフ代わりに塗ってます。
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エアブラシ吹いて完成(写真右下)。
今回の注目はエアブラシの塗布です。最初はスプレー吹いておしまいの予定だったんですが、お店にはタッチペンしか在庫がなく、他を探す時間すらないので、タッチペン購入。別にそのままタッチペン塗っても良かったんですが、ふとよこしまなアイディアを思いついて、エアブラシに変更。
というのも、最近エアブラシ用うすめ液(レベリングうすめ液)というものがあるのを知り、どんなもんか興味があったんです。ちょうど実験題材にいいかな…と(^^;)
塗料瓶で調合している暇すらないので、ハンドピースのカップに直接タッチペン塗料とレベリングうすめ液を目分量で投入するという荒技で臨みましたが…、結論から先に書くと失敗。実車用には不向きです。
元々レベリングうすめ液の利点は光沢度と平滑度です。塗料の乾燥を遅らせるリターダーというのが入っていまして、それによって仕上がりを綺麗にすると。リターダーがないと、塗料を塗装面に吹き付ける間に乾燥が始まり、結果的に塗面がざらついたりフラットにならないそうで。
ところが、実際に使ってみると、予想を遙かに上回る乾燥時間の遅さなうえ(低温とは言え、数時間放置でも指触不可)、粘度も低すぎるために厚塗りしたらすぐに垂れてしまい、作業効率が劣悪なのです。
考えてみれば、実車の場合、光沢度はコンパウンドやクリアー塗装で調整しやすいし(今まで艶不足で困った経験ありません)、平滑度だってエアブラシ使った時点で十分フラット(むしろ下地処理の方が遥かに重要)であって、メリットが感じられないんです。
残るのは作業効率の悪さだけで、実車の補修は屋外作業になりがちなので作業時間も取りにくく、厚塗り前提の実車用塗装には全く不向きであるという結論です。
作業が間に合わないので途中から普通のうすめ液に戻したところ、飛躍的に作業効率が上がって笑ってしまうほどでした。
仕上がりを見ても、やはり普通のうすめ液でも十分です。
ただ、納車に行く直前に全体をコンパウンド研磨したところ、乾燥不足のために塗料が生乾きで、ネルの汚れが一部塗料に染みついてしまったうえ、剥がれ箇所も出るなど、全く満足出来ない仕上がりでした(泣)
突貫作業とは言え、せっかくここまでの手間をかけたんだから、もう少しまともな結果出したかったんですが(汗)
もう少し早い段階で作業開始できれば…と今でも悔しいです。
この写真だけ見ると、わざわざエアブラシまで使ってもこんなもの!?と思われそうですが、パテ埋め等の下地処理は全くしてませんし、コンパウンドでのプギャー事件もあるので、その跡も残ってます。まともにやれば、こんなものより全然綺麗に仕上がります。また、ソリッド色なためにクリアーの上塗りもしておらず、パールやマイカならもっと差が出来ます。タッチペンのクリアーを薄くフラットに塗るのは至難の業ですから。
ちなみに、同じ条件でタッチペンだけで塗ったら、もっと酷い仕上がり確実なので(範囲広いので筆ムラが酷い)、そこも精一杯フォローしておきます(^^;)
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Posted at
2010/12/13 21:24:20