
ようやくオーディオ編再開です。
第二弾はスーパーライブサウンドシステムについて。
私のEDはスーパーライブサウンドシステムという21万の大層なシステムがついており、まずはこのことを解説しないとなりません。
90年代のトヨタ車で流行ったスーパーライブサウンドシステム、名称はご存知の方は多いと思いますが、これがまた車種によって千差万別の内容で、社外オーディオに換えるだけで一苦労。
純正状態でそこそこの実力はあるけど、いじるとなると面倒という特性はスーパーストラットと一緒ですね(汗)
というわけで、ST20#系スーパーライブサウンドシステムの概要です。
・8スピーカー構成(フロントドアに2.5cmツイーター、8.5cmミッドレンジ、20cmウーファー、リアに16cmフルレンジ)
・ウーファーは62W*2、他は33W*4で、いずれも外部アンプ仕様
・フロンドドアに防振板装着
・DSP付きCD/カセットデッキ
写真が例の純正デッキですが、つけていたのは納車から僅か一週間(汗)
当時はMDが使えないのが話にならず、即ヘッドユニット交換でした。
液晶のバックライトも一部点いたり消えたり調子悪かったし。
ヘッドユニットを交換しても、フロントドアに3つスピーカーがあるので判別は容易です(タイトル画像参照)。
20cmウーファーは圧巻ですが(初めて乗った人によくでかいと言われました)、この20cmというサイズのせいで社外品が一つしかなく、それもとうに絶版(-_-;)
スーパーライブサウンド以外の車も20cmは共通なので(こちらはフルレンジ仕様)、すっかりST20#系のネックになっています。
唯一の社外品(ケンウッド)は絶版前に私も交換しようとしたことありましたが、ここだけフルレンジにしてもバランス崩れるので取りやめました。
ただ、フロントドアにウーファーがあるのは珍しく、後ろから低音響くより自然でその点は気に入っています。
フロントドアの防振板(写真中央の金色の部分)とオール外部アンプ仕様なのは今回のカスタムで初めて知りました(汗)
ちなみに、写真が粗いのは小さめに印刷したものをスキャンしたため。
作業時にお店で各段階で写真撮ってくれていて、作業完了時にPCで説明してくれたんですが、そのデータ欲しいと言っても企業秘密が含まれてから(特にデッドニング)…ということだったので、欲しい部分だけ印刷してもらっておしまいでした。それでこんな形です。
もっとも、自分の車なんだから、内張剥がせば撮り放題なんですけどね(^^;)
ただ、こうやってきっちり顧客データの管理してくれるのはさすがだと思いました。長く付き合うならとても貴重なデータになるはず。
ただスピーカーが豪華なだけだと思っていましたが、まさか防振板まで作り込んでいるとは。
外部アンプにしても、ウーファー用の62W*2が助手席の下に入っているのは知っていましたが、残りはデッキ内蔵アンプだと思っていました。ところが、センターコンソール下部(エアコンパネルの下)にも外部アンプがいたという。
スピーカーも純正レベルではかなりいいものを使ってるそうです。昔パイオニア製だと聞いたことはありますが、詳しくは不明。
最近の車の例として、ハリアーの純正スピーカーを見せてもらいましたが、プラスチックのペラペラな造りなので、何かの見本用のモックかと思ったら実物だという(汗)
こんなもんで21万もするの?とずっと思ってましたが、値段なりに結構いいものだったようです。さすがバブルの残り香のある車。
ただ、スーパーライブサウンドというのは売り込みが下手くそだったと思います。もっと中身をアピールすればいいのに、カタログ見ても詳しいことはさっぱり書いてないし、ST20#系に限らず、ただスピーカーが多くて高いだけのシステムに見えます。
今ならマークレビンソンやらBOSE、マッキントッシュなど、各社オーディオブランドを前面に押し出してアピールしてるのに。トヨタにしては営業下手でしたね。
ところで、今回もう一つ目から鱗が落ちたのはシステム構成のこと。
前述したように、スーパーライブサウンドは社外オーディオにするには専用ハーネスが必要です。私のEDも例に漏れず専用ハーネスが使われていると思っていたんですが、何とハーネスを使わずに純正配線の加工で接続されていたという…。
まず以下が純正状態の配線です。
「純正デッキ→純正外部アンプ→増幅してデッキに戻る→各スピーカー」
そしてスーパーライブサウンド用ハーネスを使うと
「社外デッキ(内蔵アンプは未使用)→純正外部アンプ→各スピーカー」
ところが、うちのEDは
「社外デッキ(内蔵アンプ"使用")→
トランク設置の社外アンプ(ウーファー用)→各スピーカー」
なのです。
純正外部アンプは完全スルー&使用停止になっており(ウーファー用のみ撤去済み)、通常のハーネスを使用して社外アンプから各スピーカーまでの配線を加工接続している形です。
11年間ずっとスーパーライブサウンド用ハーネス使用だと思っていたので、かなりの衝撃でした…(-_-;)
もう11年前の話なのでおぼろげな記憶ですが、社外デッキだと端子が違うだかで純正アンプは使えず、それで社外アンプが必要と言われたような気がします。
もしかして、お店側がスーパーライブサウンド用ハーネスのことを知らなかったとか??
当時は未発売という可能性もありますが、ED絶版後の1999年当時にまだ出ていないとは考えにくく、スーパーライブサウンドは車種によって千差万別だから、非対応だと勘違いされていたのかも。
それか、単純に社外アンプを売るために適当なことを言われたか…。
現構成の場合、ハーネスが安く済む反面で社外アンプが必要になるのでコストが高く、システムアップするときの自由度はあるものの、アンプを社外に変わったところで効果なんて微々たるものだろうし、トランクに設置しないとならない分、スペース効率も悪化しています(社外アンプは助手席下には収まらず)。純正アンプを残す選択肢があったならそちらを選択していただろうし、内容をきちんと知らされずに勝手にやられたのはちょっと腹立たしいです。
まあ、11年も前の話だし、当時の店員さんもお店もないので今更ではありますが。
スーパーライブサウンドという視点だけでも大きな発見のあるオーディオシステム見直しでした。