今回は車から離れて完全温泉日記です(^^;)
北海道の温泉好きなら定番とも言える銀婚湯に行ってきたので、そのお話。
簡単に紹介すると…
道南は八雲のちょっと奥、深山幽谷の中にある温泉で、大正天皇銀婚の佳日にお湯を掘り当てたのが名前の由来。
歴史の浅い北海道では珍しく歴史を感じられる純和風旅館で、ちょっと本州以南の古い温泉旅館を感じさせる風情です。
お風呂、建物、食事、サービスなどの中身は名前の通り「銀」の渋さで、「金」の華やかさはないものの、好きな人にはたまらない心地よさです。値段まで高すぎず安すぎない絶妙な価格設定(15000円前後)です(^^;)
こういう純和風旅館は北海道では珍しかったりします。
中も純和風で威厳があります。
部屋はまあ定番という感じですね(^^;)
料理もやはり「金」ではなく「銀」の内容。
正直年配者向けですね(^^;)
肝心要のお風呂。
まずは男湯(深夜0時から女湯に)です。内風呂は壮大な岩風呂、露天は小振りながらこれまた和風の渋さが。露天のすぐ側に落部川が流れていますが、木々に囲まれているので展望はほとんど効きません。
(昨年夏の写真です)
お湯は基本的にナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(内風呂&家族風呂のみナトリウム-塩化物泉)。
飛び抜けていいお湯…というわけではありませんが、内風呂&家族風呂以外は全て源泉100%であり、きちんと温泉しています。
ちなみに、私は皮膚が弱いので冬は足の裏の乾燥が酷く、老人のようにひび割れてしまうのですが(汗)、ここに長く浸かっていると回復してくれます♪
僅か数時間でも一週間クリーム塗り続けるよりも効果があるので、自然の力は大したものですね。
その後、真湯に入ったら成分が落ちてまた乾燥し始めるため、帰ったらお風呂入りたくなくなるのが欠点ですが(^^;)
続いて女湯(深夜0時から男湯)。
あとから追設されたので、中は男湯よりさらに綺麗です。昔は男湯を混浴として使っていたようで(その頃は露天無し)。
露天は岩風呂になっており、男湯以上に展望効きませんが、雰囲気は悪くないです。
男性が入る場合、時間的に深夜か朝風呂になるんですが、この日は快晴でとても気持ち良く、雪化粧した木々がとても綺麗でした(^^)
ちなみに、時間的に日帰り入浴だと女湯専用になります。
おまけで家族風呂も。
ここには入っていませんが、ドアが開けっ放しで中が見えたので、写真だけ撮らせてもらいました。
以前はこれで全てでしたが、一周一時間かかる広い庭の中に小さな露天風呂が追加されました。こちらは宿泊者専用なので、残念ながら日帰り入浴では入れません。
そして、しばらく来ないうちにお風呂の数が増えたうえ、貸し切り制に変わっていました。いずれも数人が限度の小ささだし、混浴なので貸し切り制度は正解でしょうね。
但し、その都度受付で札をもらって入る形なので、他のお湯をハシゴするには時間がかかりますし(各お風呂から受付が遠い)、夜は入れないこと、混んでいると希望のお風呂が空いてないことも多いので、ハシゴは難しいのが難点。
でも、落ち着いて楽しめるという意味ではやはりこれで正解なのかと。
広い庭園へはまずはここから。
男湯&女湯に面していた落部川を吊り橋で渡ります。
まずは一番人気のトチニの湯。
銀婚湯の中でここが一番濃いお湯で(1本の源泉だけでまかなっているお湯はここだけ)、丸太をくりぬいたプライベート湯船は雰囲気も抜群!
さらに、このトチニの湯だけは二つ目の湯船があります。
雰囲気では前述の湯船には敵いませんが、実は一つ目の湯船は湯温が熱めで長湯がしにくく、湯船の形状的にも姿勢を変えられる二つ目の方が長湯向きという…。
結局大半の時間は二つ目の湯船でぼけ~っとしてました(^^;)
小一時間浸かって戻ったら、早速空き待ちのお客さんが。
さすが一番人気です。
次がどんぐりの湯。
今回は時間無くて入れなかったため、去年の夏の写真です。
去年の夏は夏期限定のお湯だと聞いた記憶があるんですが…(だからそこを選びました)、いつの間にか冬でも解放されていました。
落部川を見下ろすシチュエーションで、これまたプライベート空間がいい雰囲気です♪
景色だけならトチニの湯よりもいいような。
最後が最終日の朝風呂で入ったかつらの湯。
ここだけは吊り橋を渡らない場所にあるため、行きやすい反面で面白味が無く、また景色も一番劣ることから、多分一番人気がないと思われるお湯です。
そんなわけで期待度も低く、コンプリートのために行っただけでしたが、意外にもここがいい味出していたんです。
行ってみると高床式の建物になっていて、それが新鮮でした(宿に置いてあった写真ではお風呂の構造までわかりませんでした)。やはり景色は何も望めないんですが、この不思議なプライベート空間が妙に心地良く、地味に気に入りましたね。
朝なので凍てつく寒さでしたが(脱衣場で大変^^;)、気持ちいい快晴だったし程良い湯温だったのもあり、一時間のんびりしてしまいました。
写真右がお風呂です。
意外と言ったら失礼ですが、何とここでも宿の中に戻ったら空き待ちのお客さんが…。
私はタイミング良く入りたいお風呂にすぐ行けましたが、運が悪いと希望通りには行きません。
時間指定はないので、のんびりできる反面で、待つときはいつは入れるかわからないという。でも、時間指定なんかしたら慌ただしくなるので、これが正解でしょうね。小さい宿だからこそできること。
あとはもみじの湯というのがあるんですが、ここだけ未達成。
ここは冬は入れないので、今回はどうしようもなく。
次回リベンジしたいと思います。
というわけで、小さい宿なのに、お風呂はこんなに多彩。
昼間しか入れない貸し切り露天だけでも大変なのに、大浴場も入れ替わりで両方入らないといけないし、お風呂入るだけで逆に疲れます(^^;)
まあ、実に贅沢な悩みですね(笑)
貸し切り露天は宿泊者限定で、しかも前述のようにハシゴが難しいため、連泊でもコンプリートは大変です。さらにもみじの湯は冬入れないので、冬はどんなに長期滞在してもコンプリート不可。
う~ん、大変です。
これは何度も泊まりに来て下さいという宿の策略?(笑)
お風呂が終わっても、ネタはまだあります(^^;)
庭には餌付けされているネコたちが。
ここに捨てていく不届き者がいたり(怒)、子ネコが生まれたり、負けても負けても喧嘩を挑み続けるタフなネコ(傷だらけ…)、輪に馴染めなくて去っていくネコ、車に轢かれてしまうネコ(泣)…、半野良ゆえ、様々なドラマがあるようです。
喧嘩に連戦連勝のボス。
見知らぬ人間が来たのに、冷たい雪の上で腹を見せてくれます。さすが大物(笑)
左:上写真のネコに負け続けて傷が痛々しいネコ(耳の下が不自然なのわかります?)。でも何と逞しい…
右:排水溝の上で温泉の湯気で暖を取る子ネコ。暖かい場所を見つけるのはネコの十八番(笑)
定番の車のボンネットで暖を取るネコたち。
宿の方の車で、先代レガシィでした。
EDのボンネットの上は勘弁してね(笑)
ごはん、ごはん、ごはん(^^;)
というわけで、年明けの温泉三昧でした(^^)
ここ銀婚湯は高速が近くまで延びてずいぶん行きやすくなりました(八雲にありますが、最寄りは落部ICです)。以前はドコモ圏外だったのに、今はアンテナ3本でバッチリです…と言いたいところですが、不便な方が秘境感あって良かったなぁというのが正直なところ。
ケータイ圏外の方が世俗から離れて骨休みできるから、これはこれで良かったんです。せっかくくつろいでいるところに厄介な電話がかかってきたら…ね(-_-;)
最後にオマケ。
昨年末に落部IC~森ICが開通して、道央道もいよいよ函館間近です。残るは今年度開通予定の大沼公園ICと、最後の七飯ICのみ(函館新道と直結はしないようです)。
せっかくなので、帰りのお昼は函館まで足を延ばし、名物のラッキーピエロにて。
さらに翌日のお昼用にハセガワストアのやきとり弁当(チーズトッピング)も(^^)