白つがるのブログ一覧

今回の旅で一番感動したのは野付温泉のトドワラでした。

ここは昔トドマツの原生林だったんですが、地盤沈下で海水が浸水し、立ち枯れてしまいました。それが年々進行しており、枯れたトドマツはやがて分解されて自然に還っていきます。

初めて行ったんですが、ここが目から鱗が落ちる絶景でした。
緑の湿地の中に恐竜の骨のようなトドマツの枯れ木の残骸が広がる幻想的な異世界。ちょうど霧が出ていて、それがまた幻想的な雰囲気に一役買っていたと思います。湿地の緑以外、モノトーンな世界でした。
今まで見てきたどんな場所も敵わないこの最果ての絶景、これが日本の景色なのか！？と、30年以上北海道に住んでいてもカルチャーショックを受けましたね。

何というか、FFシリーズで中盤ダンジョンに出てきそうな雰囲気(笑)　←わからない人、すみません
本当にモンスターとエンカウントして戦闘になりそうな(爆)
あんな景色が現実にあるなるんて…。帰りたくなかったです。

行ったときには日没が迫っていて、そのおかげで途中から貸し切りになり、あの空間を一人占めできた（友人はジムニーで爆睡…）のもまた良かったんでしょうね。

ちなみに、このトドマツ達もいずれみな自然に還り、自然淘汰で湿地植物に置き換えられるそうで、実際、実際刻一刻と状況は変わっているらしいです。
それもまた自然の移ろい…、だからこその幻想的な世界なんでしょう…。

今度は野付半島のネイチャーセンターへ。
ちょうどお昼時だったのでご飯にしたんですが、少し前に美味しいうに丼食べたいと話していたところ、目の前にうに丼の文字が…。それも、通常2600円を本日限り2400円と（←よくある手なんでしょうが）。

しばらく悩みましたが、今しかないと行っちゃいました(^^;)
席のメニュー表見ると、うに丼は時価表示。時価のメニュー頼むの初めてです(汗)

私は昔うには嫌いでした。変な苦みがあって、こんなものが何でご馳走なんだろう？と不思議でした。
ところが、利尻で美味しいうにを食べてカルチャーショックを受け、以後大好物に。
そう、美味しいうには甘くて柔らかいんです。スーパーの寿司に入っているようなうにだとまず無理。

結果…
予想を裏切らず、うには甘くてとろけるように柔らかくて、まさに美味しいうにそのもの！！！
あまりの美味しさににやけてしまい、惜しむようにじっくり味わって堪能しました。食べ物でこんなに幸せになれたのはいつ以来だろう…。
数倍以上の値段のホテルのフルコース食べるより幸せです(^^)

いや、ホント美味しかった。
また食べたいなぁ…。

次はすぐ近くの温泉へ。

野付温泉　浜の湯というところで、温泉ですが実は銭湯だったりします。
当然料金は420円。そして、銭湯なのに石けんとシャンプー常備という素敵なサービス(^^)

数年前に初めて来たときはあいにくリニューアル休業中で敗退しましたが、今回めでたく入れました！
それも普段なら地元の漁師さんで混み合うところ、何と2時間近くほとんど貸し切り(^^)v

お湯も実に爽快。
冷泉と温泉の組み合わせになっていて、交互に入ると長湯できるという実に面白い組み合わせです。温泉は食塩泉、冷泉は強アルカリ性の単純泉でスベスベになり、どちらも当然100％掛け流し。
写真だと、手前が温泉、奥が冷泉になります。

このお湯は保温性が恐ろしく高く、お風呂から上がっても全然汗が止まりません。せっかくさっぱりしたのに、だくだく汗が出ます(汗)
欲を言えば、脱衣場に扇風機置いてくれると…。
こんないいお湯に毎日浸かれる地元の人たちは幸せですね。

ところで…
この季節、露天に入ると虫が付き物ですが、巨大な虫につきまとわれて何度も刺されました(泣)痛いだけで腫れたりはしなかったんですが…。
んで、この虫、何とお風呂から上がったら脱衣場まで追いかけてきました(大汗)
内湯通って脱衣場までついてくるなんて…、何というターミネーター(-_-;)
ガクガクブルブル…。

今回はちょっと真面目な話を。

根室や知床エリアに来ると嫌でも痛感させられるのが北方領土問題。
あちこちに北方領土問題の資料が置いてあります。特に納沙布岬周辺は物々しいくらい北方領土を返せと看板がありましたが、以前に比べて少し減ったような…？

新しく出来た尾岱沼の道の駅にもやはり北方領土の資料コーナーがありました。
それもそのはず、この辺りは国後島が目と鼻の先。晴れていれば目前に見えます。
一番近い野付半島からだと、距離僅か16km。あんな目の前にあるのに、あそこが（自由に出入りできないという意味で）実質外国状態とは、何とも不思議な感覚です。

あまり知られていませんが、国後島は沖縄本島よりも少し大きいです。
そして、その先にある択捉島は国後島の二倍の面積を誇ります。
世界遺産になった知床と一帯のエリアなんですから、素晴らしい自然があることでしょう。地図を見ると、温泉も結構あります。

返還されたら真っ先に温泉を攻めたいと思っていますが、最近の北方領土問題は逆風の出来事ばかり…。
何とかうまい知恵を出して柔軟に折り合いつけられないもんでしょうか…。

生きているうちに行ってみたいなぁ…。

ジムニーで車中泊して、翌日は根室から少し北上して尾岱沼の道の駅へ。

ここは今年の春できた別海町の新しい道の駅。
主要地点の道の駅は既に揃っているせいか、最近出来る道の駅は小ぶりなものが多いですね。

別海と言えば、日本有数の酪農地帯。グルメというほどではありませんが、現地で飲む別海牛乳は文句なく美味しいです(^^)
気軽に飲めるので、牛乳嫌いでなければ是非！
もちろんソフトクリームもあります♪