2011年12月02日
こないだふとデジカメ売り場を見たらたまげました。
何と各社のコンデジが1万強で並んでおり、在庫処分でも何でもない通常価格でそれです。
値段見て「は?」と思い、しばらく売り場で固まってました(^^;)
廉価モデルに至っては9000円を割っており、もはや写ルンですに近い使い捨て感覚の価格ですね。
この値段なら壊れたらまず買い換えコースでしょう。
今じゃ笑ってしまうような性能のメガピクセル機(懐かしい響き^^;)は平気で7万くらいしてましたし、手ぶれ補正や大型液晶など、今のコンデジの基本が確立した時期でも5万近く(2004年くらい)、2年前に購入したLUMIXのDMC-FX37は在庫処分で2.5万(通常価格で3万強)くらいでした。
そして直系後継機のDMC-FX77が1.3万という衝撃的プライスだったわけです。
DMC-FX37でさえ、こんなに安くなったんだとカルチャーショックだったのに、さらに半額以下です。
ただ、さすがは1.3万、外観の質感低下が著しく、おもちゃみたいな印象でした。
話しかけてきた店員さんにそのこと話したら、いや~そうなんですよね…と苦笑い。
DMC-FX37のときもその前に使ってたDMC-FX7に比べてコストダウンが見られ、純正ケースの出し入れだけで電池の蓋の塗装がみっともなく剥がれる始末だったのに(半年も使ってないうちに…)。
間違いなく性能や使い勝手は向上しているんですけどね。
あと、当たりが悪かっただけかも知れませんが、2年経たずにレンズに影のような物が写るようになり、レンズ交換になりました。延長保証のおかげで料金かかりませんでしたが、あまり耐久性ないんじゃないかとちょっと心配です。
デジイチもそうですが、今や数年おきにカメラ買い替えるのが珍しくないような。
銀塩時代はカメラというのはそんな簡単に買い替えるものではなかった気がします。
元々デジタルのメリットは、機械部品の減少でコストダウンできること、フィルムや現像代がいらないなど、効率化して安く済むのがメリットだったはずですが、こんなに頻繁に買い替えていたらそのメリットあるんでしょうか??結局ユーザー負担は増えて本末転倒のような。
まあ、デジカメの場合は性能向上の過渡期だったという事情があるとは思いますが、もはやカメラメーカーは短スパンでの買い換えが前提のビジネスモデルになってる気がします。
最近会社の人に昭和30年代のカメラのオーバーホールを頼まれ、修理の取り次ぎをしましたが、今のデジカメでそんな長年大事にされるものがどれだけあるのやら。
電子部品ばかりだから、部品打ち切られたら修理も厳しいだろうし。
フィルムと現像を気にせずに無制限に撮れるのは大きなメリットだし、私も何でも撮っておくのが好きな性質なので大変助かってはいますが、その分一枚の重みや有り難さは薄れましたよね。
人の迷惑顧みずに撮る人が増えて撮影マナー問題が色んなところで起きたり、デジタル万引き問題など、弊害も出てきています。
こないだ書店行ったとき、自分の隣で若い女性が堂々と旅行雑誌のお店記事を音立てて撮り始めたときはどうしようかと思いました…。一応犯罪にはならないようですが、見ていて気分いいものではないですね。
デジカメの普及はカメラ人口の拡大に貢献はしたと思いますし、ネットの普及にも確実に一役買ったとは思いますが、現像の仕事やフィルムの売上がなくなったこと、撮影で生計を立てていた人たちも苦しくなったことも含めると、果たしてマクロ視点では幸せになれたんでしょうか??
ここに来ていい加減デジカメも機能的に成熟してきたので、今後はメーカーも買い替え促進が大変だと思います。
便利でいいものが安く買えて、その意味ではいい時代だとは思いますが、必ずしも便利=幸せになっていない部分があるのは人の世の皮肉ですね。
車も今はそんな時代なんでしょうか…。
Posted at 2011/12/02 02:36:23 | |
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