ブライスキャニオンから見える朝日が絶景らしい。
そんな話をネットで見ていたので
はりきって早起きをしてシーダーシティを出…ようとしたが
全然出られない。
一方向に進んで行っても行き止まり、
別方向に進んで行くと、先に何もなさそうな所にぶち当たる。
100ドルケチってカーナビをつけなかったのは失敗だ。
性能が悪いナビでも現在地が分かるだけで意味はあると思う。
早朝の街を30分彷徨った挙句、ようやくブライスキャニオンへの道を見つける。
早くしないと朝日が出てしまう!
凍結を警戒しながらも急ぎ、ブライスキャニオンへ到達。
車から降りるなり展望台へダッシュ。

フラフラになりながら展望台に辿り着くと朝日はまだ出ておらず
10人程の人がいた。
アメリカの観光地で朝日を見に来るのはほとんどが日本人だ。
御来光をありがたがる文化は日本独自のものなのかもしれない。
ブライスキャニオンの標高は2500m前後で11月ともなるとかなり寒い。

しばらく寒さに耐えていると日が昇ってきた。
朝日がブライスキャニオンをピンク色に染める。
日が昇るにつれて徐々に色味が変化していく。
絶景だ。
しばらくブライスキャニオンを散歩した後、
グランドキャニオンのノースリムへ向かう。
ノースリムへの道は長い一本道となっており、特に変わり映えがなくて疲れる。
更に帰り道も全く同じ所を戻ってくるので気が滅入る。

印象に残っているのは、やたら山火事の跡があるという事だ。

アメリカでは大規模な山火事も珍しくなく、
時に神奈川県と同程度の面積が焼ける火事も起こるという。
原因は自然発火であったり、人災であったりと様々だ。
そしてノースリムへ到着。

一般的にグランドキャニオン観光といえばサウスリムというだけあって
ノースリムは見晴らしがあまり良くない。

とはいえロッジなんかもあり、観光客も少ないので
家族でほのぼのとグランドキャニオンを楽しむにはちょうど良いかもしれない。
しばしグランドキャニオンを眺めた後は
時間がないので
せっかくのザイオン国立公園を軽く通過して・・

400km先の今晩の宿泊地、ラスベガスへ向かう。
この間にあるハイウェイは速度制限が時速80マイル(128キロ)と非常に高くて
想像よりも早く進む事ができた。
日本でも新東名高速道路を120km/hや140km/h制限に変更するという案があったが
早く採用した方が良いと思う。
今回通ったハイウェイI-15よりも新東名高速道路の方が幅も広く、カーブも少ない。
そもそも設計速度を140km/hで作っているのだから100km/hで運用するのであれば
ハイスペックに作った分税金の無駄であるし、
3車線でつくった道路を2車線に減らすなんて言語道断。
必要以上に制限速度が遅いのはハイウェイヒプノーシスを起こすリスクが上がるだけである。
「遅ければ安全という神話」がまかり通っている日本ではなかなか難しい事かもしれないが
100km/hが適正という根拠はないのだから国にはしっかりと考えてもらいたい。
そして今回の旅を通して分かった事が
制限速度が実態に即して高く設定されている所では速度違反をする人が少ないという事である。
逆に、同じ様な道で制限速度が低く設定されている所では速度違反をしている人の割合が高かった。
つまりは人にとって“適度な速度”というものがあるという事である。
現状の10km/h~20km/hの速度違反が当然となっている日本の法定速度は“適度な速度”なのだろうか?
もう一度言うが、国にはしっかりと考えてもらいたい。
と、激しく話が逸れた所で、段々とラスベガスに近づいてきた。
街が近付くにつれてハイウェイの法定速度は落ち、
車は増え、道が複雑になり、マナーの悪い車が増えてきた。
しかし、初日のロサンゼルスと違って地図もあり、道馴れもしてきたので、
余裕でラスベガスのメインストリート、ストリップに到着。

目的のハンバーガーショップ、ハートアタックグリルで食事をする。
店内に入るとセクシー(?)なナースに手術着を着させられ、席へ案内される。
ここが中々にイカレてる店で
スパンキングナースが客から希望を受けると
スパンキング台へ客を連れて行き、
スパンキング棒でスパンキングをする。
店に響くスパンキング音と客の歓声、
そんな空間でアメリカらしいハンバーガーをいただく。
私が食べたのはトリプルバイパスバーガーのベーコンスライス15枚トッピング。
味はなんだかもう、アメリカの一言。
この店のイカレた感じは
↓公式サイトを見ると凄くよく伝わると思う。
http://www.heartattackgrill.com/heart-attack-grill-menu.html
お腹が一杯になったので
アウトレットモールに向かうが、見事に迷い。
気が付いたらラスベガスモータースピードウェイの前まで来ていた。
図らずもナスカーの本場に辿り着いたが時間も遅いので
ホテル探しにストリップへ戻る事にした。
ストリップに戻るとすっかり夜になっていて、
メインストリート上ではサーキット帰りの
コルベットC1、C2、C5、ポルシェ911、アウディR8、
カマロ、マスタング、ピックアップトラック、GTR、DC2等々
ジャンルを問わないサーキット仕様の車がラスベガスの街を賑わしていた。
肝心なホテル探しだが、殆どのホテルが満室な上に

ガイドブックの倍以上の料金を提示されたので断念してINNに宿泊する事にした。
宿に荷物を置いたら軍資金を持参して、夜の街に繰り出す。
街中にはネオンが溢れ、

車が排気音を響かせて

歌う人、踊る人、派手な人、怖い人が交錯して
見事に欲望と金の渦巻く街を形作っている。
土産物屋も夜まで開いているので
おみやげを買いつつ、旅行前からチェックしていたお店

LOBSTER MEに到着。

ロブスターを串に刺したとても贅沢なジャンクフード。
抜群に美味しいが1本14ドルはちと高い。
その後、Bellagioの噴水を眺めてカジノ選定へ。
決戦の地には茨城でお馴染みの(?)MGMをチョイス。

ちなみにこれは茨城のMGM
そう、私はラスベガスで最大40億円以上が当たるという
Megabucksスロットマシーンに挑戦に来たのだ。
現在のキャリーオーバー金額を見ると
・・・残念!14億円しかない!
(14億円でもいいか…)
と、いう訳でチャレンジ!
結果は・・
想像通りうんともすんとも言わずに💲50が流れていきましたとさ。
やはり人間、堅実でないといけない。
コツコツ稼ごうとルーレットテーブルにつく。
すると・・
神様は謙虚な者に微笑む。
あっという間に💲500勝つ。
小心者なので(?)💲500を握りしめて早々に退却。
本日の宿に向かいながら
(あっさり儲かったなぁ…)
と上機嫌にラスベガスの街を歩いていると。
宿の近くで、目に入るフーターズホテル。

なんとなく“あのフクロウ”に引き寄せられて
カジノに入っていく。
ブラックジャックのテーブルにつき
フーターズガールとしばし戯れるが、
“あのフクロウ”が鳴かず飛ばずであっという間に💲100が消える。
幸運は深追いしてはいけない。
ちょっと凹みながら宿に辿り着き、就寝。
明日はデスバレーへ行こう!
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宿泊場所:Americas Best Value Inn
住所:167 E. Tropicana Avenue Las Vegas , NV
料金:2名 100ドル
感想:ホテルに行ったら💲191と言われたので断念してこちらに宿泊。
何故かベッドルームが二つあった。
シャワールームは石鹸はあるがシャンプーはない。
隣の部屋の音が無茶苦茶よく聞こえて、ラスベガスという立地から
一晩中、人々の喧騒とパトカーのサイレン音が聞こえていた。
やっぱり都会の宿泊はホテルがいいなぁ・・
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出発時ODO:6,127mile(9,858km)
到着時ODO:6,700mile(10,780km)
当日走行距離:573mile(922km)
当日の給油量:15.398ガロン(58.29L)
給油時走行距離:588.3mile(947km)
当日燃費:16.2km/L