ぱわつよのブログ一覧

今と違って、一昔前までは初年度登録～10年を経過した車は1年車検だった。ビートルの車検を通せる民間の整備工場は県庁所在地でも何件も無く、やはり外車の中古車を取り扱っている店に限られていた。整備代にお金がかかっていたらしく、店頭に並べて置いていたジェッタを特別に代車として用意してくれたらしい。この車はサイズの割にトランクルームがウルトラビッグで評判だった。ハンドルの重さやドア開閉の質感はドイツ車特有の感覚があったみたいだけど、何せ外観デザインがビートルに比べて個性的じゃなかったのでそんなに気に入った様子は無かったようだ。

父車シリーズをやってる時は自分の車ネタでも番外編。
栃木の格闘技仲間の忘年会に呼ばれたので満タンにしてから家の前の外環道戸田東インターから北関東道に向かった。特に燃費を意識していないで、エアコンもかけっぱなしだし、法定速度+αで走行。いつもよりガソリン減るペースが遅いと思いつつシャッターを切る。174.4㎞で17リットル（タンク1/4）なら10㎞走っている計算。エコランしても11㎞以上の好成績を残したことは無いから…でも10モード10㎞だから10年落ちでも優秀だと思う。

中学2年になる直前に父の仕事の関係で春休み中に転向が決まってしまい、友達とロクに別れの挨拶もできないまま新学期からは山形第三中学校に通うハメに…。銀行社宅がＪＲ山形駅西口から徒歩2分という街中で、駐車場も高いと言うのでアコードは処分してしばらく車無しの生活が続いていたけど特に不便は感じなかった。でも元来、車好きの父にとっては我慢できなかったのだろう。学校の部活から戻ったら誰かと（中古車屋の社長）と話しながら「バタバタバタ」とエンジン音をとどろかせながら、家の東側の空き地に停まっていたビートル1302Ｓ。「ちょうど駐車場が空いたとこだったから」と相変わらずのご都合主義（笑）。母も少し困ったような顔をしていたけど、諦めていたようだった。聞けば、僕が産まれた秋田県湯沢市の産婦人科の先生が乗っていたのを見て一目ぼれした車だったらしい。母曰く「一生大切にするから」と拝み倒して買った車だが父の性格からして半信半疑だったみたい。果たして父の言ったことは本当だったのだろうか？
正解は本当であり、本当でなかったりする。
事の成り行きはあまりにも長すぎるので、これからの父車ネタで紹介していきますね。

昭和50年代に突入すると「所得倍増計画」の恩恵のタイムラグが北東北にも波及してきてマイカーを所有する事はそんなに贅沢なことではなくなった。どういう訳か、昔から秋田と言う土地柄は自動車メーカー工場も無いのに日産が天下だった時代が続き、ホンダやスバル・マツダ・三菱も他県の割合よりあのトヨタでも販売面では苦戦していた。父がかわいがっていた部下が東京支店に転勤が決まり、急遽引き受けることになったホンダアコードが次の父の愛車になった。当時のホンダではレジェンドが誕生する昭和60年まで「最高級車」の看板を張っていた。グレードは上から2番目の1600ＥＸだったと思う。これがＥＸ－Ｌなら憧れのパワーウィンドウが付いていた一番いいグレード。当時秋田県内には高速道路がなくて、一番近くて東北道の碇ヶ関～大鰐弘前の1区間だけ。350円を払って速度警告装置を鳴らして楽しんでいた。たしか105～108㎞ぐらいに達すると「ピンコンピンコン」とアラームで知らせてくれる装置。1度だけ日光方面にドライブ来た時はかなりなりまくっていたような？。諸沢ホンダから新型アコードの内覧に呼ばれて見に行ったら、次期型はハイテクの塊になっていた。油圧式のオートレベライザーや、クルーズコントロールが装備されていて、デモを脇でみながら親子で目を丸くしていたはず…。昭和50年中盤からはハイソカークラスまで充実装備戦争が勃発してきた時代だと思う。まだボタン引きのフカフカシートにパワーウィンドウを眺めながらドキドキしていた小学6年～中学1年の頃。

珍しく家でカタログを眺めていた父。ダイハツの初代シャレードという1000㏄カーで、確か日本初の3気筒エンジン。下から2番目か3番目のグレードが父にとって3台目の愛車となった。子供心に「装備充実している一番いいグレード買えばいいのに…」と思ってたっけ。爺ちゃん婆ちゃん家が全部弘前にあって、能代～片道90㎞の国道7号線を何度往復した事か。県境の矢立峠の上り道を「ウンウンノロノロ」うなっていてスピードが出なかったライフに比べて随分楽そうに走ってたのを覚えている。この後、モデルチェンジを繰り返して名車「シャレードデトマソ」が生まれる。今でもかっこいいなって思う。