創作活動縮小を検討中

　
　実は、結構前から考えていた。
　小説を書く時、色々と物凄く消耗するし、実際時間が取られる。手間隙、ことに時間が取られるのは創作活動全般に言える事なので、あまり愚痴ってもいけないのだが、そこはアマチュアの悲しさ、仕事しながらだとかなりきつい。

　小説創作について少し言うと、短編を抜きにすると、新人賞は大抵、400字詰原稿用紙200枚以上書かなくてはいけない。250枚くらいが下限の所が多いのかな？　公募はあまり知らないが。また、文庫本一冊の分量は400枚だと聞いた事がある。
　つまり、250×400＝100000字。実に十万字。
　もちろん行頭の一字下げや改行があるため、びっしり書き込む訳が無いが、50音を何度繰り返し書けば十万字に達するかを考えてもらうと、その量の膨大さが分かると思う。
　もちろんそれはたとえ話であって、実際、小説は話を考えて文字を書き込まなくてはいけない。それがいかに手間がかかるか、想像でも分かると思う。
　そして、平日でも時間を作れば作れる。だが、それで一体一日当り何枚書けるだろうか？　数枚だろう。平日は。
　つまり、一日平均一枚なら250日。2枚なら125日……まあ、たとえ話はともかく、俺は一年に一本書ければいいほうだ。空き時間のほとんどを創作に費やして。
　短編なら結構すらすら書けるのだが、長編はそうはいかない。内容の全てを俯瞰する能力が必要になってくる為に。
　
　しかしながら、それはそれでやりがいがあるというものだが、なかなか歳重ねると忙しくなってきて、ね。
　実際情報を詰め込まないと、レベルアップにも繋がらないし。他の事している暇、無いよ。
　思い切って活動を縮小しようと思う。そういう時間も必要だろう。趣味にも、自分にも。
　
　サボった末に何があるのか……それが怖かったのだが、ここは思い切ろう。
　色々な意味で、頭打ちなのだから。