
【特許番号】6597700
【登録日】2019年10月11日
【発行日】2019年10月30日
【発明の名称】車両の除電装置
少し前の特許情報ですでにたくさんの方々がブログや整備手帳にされて投稿しています。
あまり難しい事は分からないので、噛み砕いて自分でも分かりやすいようにまとめておこうと思います。
なおこの項目は「ホイール」(鉄、アルミ)とホイールキャップへの貼り付けに限られています。
タイヤには言及していますがそれをどうこうはまた別って事で。
前提となる条件ですが、まずは今までの除電と同じく
『自己放電式除電器は、コロナ放電を生じさせる鋭利もしくは尖った角部を有する導電性のテープであってよい』
たくさん放電するならギザギザに加工しましょう。
なんですが、、、
ホイールの場合
『前記導電性のテープは、一つの車輪当たりの総外周長が170〜185mmに形成されていてよい』
『前記自己放電式除電器は、前記コロナ放電を生じる突起部を有しかつ導電性材料を含有する放電塗料であってよい。
前記放電塗料は、一つの車輪当たりの総表面積が39.0〜42.5mm2に形成されていてよい』
という条件があります。
これは単純に測定結果に基づく燃費改善率によって定められていますが
具体的な数値で示されているのは珍しいかなと思います。
何故面積や総外周長が増えると燃費改善率が落ちるのか?
記述は下記の通りです
『一輪当たりのアルミ箔の総外周長が、所定値(約178mm)になるまでは、アルミ箔の総外周長が長くなるほど、燃費の改善率が向上する。一方、アルミ箔の総外周長が、所定値を超えると(約185mm~)、アルミ箔の総外周長が長くなるほど、燃費の改善率が低下する。これは、アルミ箔の総外周長が長くなるほど、車輪の外表面を流動する空気流の剥離を抑制することができるものの、その効果が大きすぎると、ホイールハウス内に空気が流れ込んでしまうためと考えられる』
バランスが大事だと言う事ですね。
しかしながらこの特許にはホイールのサイズ指定がありません。
スポークを要するという記載はあるのでフィンタイプやディッシュタイプでは試験していないのだろうとは思いますが。
とにもかくにも総外周長が185mmを越えなければいいとして、次は貼り付け場所ですが
図におけるa~dの地点それぞれに単独で貼り付けての試験結果です。
比較例は貼り付けなしの状態。
という事でa点への貼り付けは改善が見られず、b.c.dとスポーク外側で中心から離れていく毎に改善率が上がります。
自己放電除電器が長い軌跡を描く方が良いという事になると思います。
以下ホイールとキャップへの貼り付け推奨位置です(12というのが自己放電除電器)
貼り付け①
貼り付け②
デザインを見るにプリウスの15インチホイールだと思われます。
②の画像ではタイヤにも貼り付けているのがわかりますね。
総外周長が変わらなければ1枚でも分割でも効果は同じらしいです。
そうは言っても
1枚でもこんなサイズだし
分割するとこのサイズ×4です。
面積ではなく外周長なので、分割するほど小さくなっていきます。
これまで貼りまくってきた量を思うとこんなに少なくていいの?!
と感じてしまいますが、ホイールについては他の場所と異なり自己放電除電器が常に動いているので広範囲を除電できます。
なので固定物に比べて少なくていい訳ですね。
貼ってみたら物足りなくなること請け合いですな☆
もちろんギザギザ加工してしまうと外周長が長くなりますのでこの場合は長方形が良いでしょう。
すでに施工されている方々の投稿を見ていつやろういつやろうとモンモンしていましたが、お掃除して等間隔で貼り付けなくてはいけないのでしばらくは時間が取れなさそうです。
冬タイヤに履き替えてからゆっくりやってみようかなと思います☆
今のうちにスタッドレスについてる鉄チンに貼ってもいいし。
文章中に出てくる導電性高分子を含む塗料っていうのも凄く気になるところですが、それはまた別の機会に調べてみようと思います。
アルミテープ貼りすぎによる放電ラグについても追求してみたいです。
いやーしかしこういう情報を秒で見つける人もいるしメーカーより先にやってる人もいるし皆さんスゲェですね~☆
いつも後追いですが、置いていかれないように除電道を突き進んで参ります
(*^^*)
ちゃんちゃん☆
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2020/10/15 18:59:24