
久々にブログで失礼します。
写真は慣らし中にきた秋吉台です(笑
オーバーホールが完了したエイトですが、今回はそこに至った経緯等を書かせて頂こうと思います。
新車購入後、もうすぐ17年目を迎えるエイトの走行距離は現在81000kmを超えたくらい。
通勤に使用せず、サーキットメインの車両とした事もあり、そこそこの低走行車です。
特に調子が悪いわけでもなく、温間時のエンジン始動も良好で一発始動。
サーキットで全開走行を繰り返しても、オイルキャッチタンクにブローバイが全く溜る事もありません。
恥ずかしながら圧縮測定はした事がないので、あくまで私の感覚ですが…
『このままもう10年くらい走れちゃうんじゃね??』
…なんて事を思ったりしてました。
コロナ渦の影響でサーキットに全く行かなくなってしまった現在、エイトを動かす頻度は極端に低く、コンディション維持の為に月に数回程度の街乗りがメインというような状態。
今後もあまり走行距離が伸びないとはいえ、内部にシール類の多いエンジンなので、17年目という年月からくる経年劣化とは必ず向き合う事になりそう。
そう考えると、エイトを降りる選択肢がない自分にはオーバーホールを行う日は必ずやってくるわけです。
このままだと…
『毎年実施される純正部品の値上げを指をくわえて見てるだけ』
という現実を受け入れるしかありません。
こんな思いが頭の中をぐるぐると駆け巡る中、やはり早期実行が確実に費用を抑えられて良いに違いないと決心したのが昨年末。
11月ぐらいから再三LEGさんをお伺いし、いろいろ相談させて頂きました。
そして今年に入り、オーバーホールが始まります。
詳しい事は整備手帳に書いていますが、早期実行は吉と出ました。
ハウジングの摩耗度も全く問題なく、メタルも綺麗だとの事。
写真のように排気ポートにはカーボン溜まりもありません。
自分のオイル管理ですが、参考までに以下に紹介しておきます。
【交換距離または周期】
●3000kmまたは半年のどちらか早い方
●サーキット走行する場合は走りに行く直前、もしくはサーキット(現地)で交換
【この16年半の間で使用したオイル】
●RE雨宮 0W-30 (NAロータリー専用)
●RE雨宮 10W-40 (ロータリー専用)
●スピードマスター 5W-35 (NAロータリー専用)
●スピードマスター 0W-30 (ロータリー専用ではないが適合車種にRX8の記載あり)
※これらのオイルはパーツレビューに載せていますので、詳しくはそちらを参照お願いします。
距離的には雨宮の0W-30、期間的にはスピードマスターの0W-30、続いて5W-35が長いです。
雨宮の10W-40については自分の中で、真夏のサーキット走行用という位置付けでした。
使用するオイルの話の中でロータリーエンジンの場合、シール類への攻撃性という観点で『鉱物油』なのか『化学合成油』なのかという、ちょっとした論争っぽい事が起こったりもしますが、自分は特に気にせず化学合成油を入れ続けています。
使用したオイルは全て4リットルで1万円くらいするようなハイグレードの物ばかりでしたが、自分の場合…
●エイトの使用用途上あまり動かす事がない
●走行距離が伸びない
…こんな流れになるので、走行距離よりも半年という期間での交換がメインとなります。
サーキット走行頻度が高いとあれですが、最低だと年間2回の交換で済むので、オイル交換コストには恵まれていたのが救い。
何より、嫁さんがMAZDA2を足車として提供してくれたからこそのコストなので、そこは只々嫁さんに感謝したいと思います。
だた逆に言えば、普段から通勤等でエイトを使用する場合、これらを実現しようとすると、相当なオイル交換コストになるとも言えます。
かと言って、オイルのグレードを極端に下げてしまう等して、高温時に油膜切れを起こすような事があれば、その時点でオイルの意味をなくしてしまうわけで、良い状態を保とうとすれば、やはり必然的に維持費は高くなるのではないでしょうか。
高温時の油膜の強さやカーボンの出にくさ等、ある程度のハイグレードオイルはエイトに必須だと自分は思っています…というか、そういう意見を信じています。
オイルの話はこのくらいにして、自分がやっていたその他の色々な事も載せておきます。
●純正のイリジウムプラグを10000km前後で交換。
●クーラントは1~2年に一回交換。
●朝一のエンジン始動後、純正水温計の針が動き出すまで待機。
プラグの早期交換もロータリーの基本メンテだと思います。
イリジウムで10000kmはかなり早いとは思いますが、昔乗っていたFCやFDの頃はロータリー用のイリジウムプラグなんて無かったので、普通の純正プラグを使用していました。
その交換サイクルがオイル交換とほぼ同時というビックリ周期。
そんな経験のある自分としては、これは相当なロングライフなのですよ…こんな考えの自分はかなりヤバイかも。
まあ、REと共に23年も過ごせば、みんなこんな感じの人間に仕上がっちゃいます…たぶん(笑
クーラントに関しては無交換という方もいらっしゃるかと思い、自分は普通に換えてますって程度に見て頂ければ。
純正の水温計が動き出すまで待機というのは、確かエイトを買った時に付属していたDVDで見た記憶があります。
※間違ってたらごめんなさい。
この純正水温計の針が動き出す温度というのが、大体46~47度くらい。
メーカーが作ったDVDなので、儀式的に今も必ずやってますね。
その後走り出しても、サーモが開く(水温82度を超える)までは踏まずにソフトな運転(暖気運転)。
これは暖気せずにがんがん踏む、そんな事を長期的に続けるとアペックスシールの偏摩耗や反り等、エンジンにとっては重大な『圧縮に関しての不具合』が後々起こる的な認識です。
ただ朝早く出たりする時等、暖気が近所迷惑になりそうな時は、エンジン始動後に速攻で発進。
純正水温計の針が動き出すまでは2500回転縛りのようなソフトな運転で切り抜けています。
他にも各種温度(水温、油温)が安定するまでは踏まない、安定しても油温が低い状態の時もやはり踏まない等、細かく挙げれば色々あります。
その色々やっている中でも全てが正解ではなく、過保護なだけで意味が無かった事、逆に効果が確実にあった事、それぞれあるとは思います。
車への考え方、接し方も人それぞれですが、とにかく車にとって悪いことをしていなければいい、自分はそんな考えなので、今までやってきた事はたとえ過保護なだけな事であったとしても続けていくつもりです。
そんな感じでオーバーホールを決めたあの日、自分はエイトに乗り続けるともう一度深く心に誓いました。
にしても…

…親バカ状態ですが、このレーシーで上品なエンジンルームにうっとりです(笑
LEGさん、本当にありがとうございました!
今の自分とエイトがあるのは、LEGさんのおかげといっても過言ではありません。
これからもまた末永く宜しくお願い致します。
最後に…
長文で失礼しましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。