日立が英国高速鉄道受注ほぼ確定。でかした!
1兆円が6000億まで値切られたようだが財政難の英国、ライバルも多い中、仕方ないだろう。何ならローンでも組んでやれ。低リスクで回収できる。ほぼ確実に儲かる。
評価された点が面白い。高速鉄道そのものよりも過去の実績のようだ。
・大寒波の際も唯一遅れが出なかった信頼性。
・ディーゼルとモーターのハイブリッド技術。
笑ってしまったのがハイブリッド技術。日本のディーゼル車は、電化されてない田舎のローカル線を走るディーゼル車でも、大昔からハイブリッド(もどき)なのだ。ディーゼルの出力を直接動力源として用いるのは難しい。スロットル、減速装置、クラッチなどが必要。要するにトラック・バスと同じ構成が必要になるが、重量や負荷が大きく、また変化もするので大がかりな装置と高度な運転技術が必要となる。
答えを言ってしまうと、ディーゼル車はエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動して動いている。HVというより発電機付きのEVと言った方がいいかな?
鉄道輸出は車体、インフラの輸出のみならず、メンテ、オペレーションの教育、部品の安定供給なども含まれる。安全・正確な運行のためには労働組合をいい状態に保つことも必要になる。日立はそこまでやれるし、そこまで出来る企業体は世界でもごく僅かだろう。
以下引用
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110303k0000m020099000c.html
日立:海外事業拡大に弾み 英高速鉄道受注へ
日立製作所などの共同事業会社が納入予定の高速鉄道車両のイメージ図=日立製作所提供 ロンドンと英国中部の主要都市マンチェスターなどを結ぶ高速鉄道の車両更新事業は1日、英運輸相が日立製作所を中心とするグループとの最終交渉入りを発表したことで、同グループの受注が有力になった。事業規模は当初より4割縮小されたものの、日立側の受注が事実上決まったことは、海外での鉄道事業拡大を成長の柱と位置づける日立にとって弾みになる。
日立は鉄道事業で、欧米や新興国での海外受注をてこに、10年度に1500億円の売上高を15年度に2倍超の3500億円にする計画を掲げる。英国でも05年に高速鉄道車両174両の納入と保守を計700億円で受注するなど実績を上げており、15年度には英国だけで1000億円の売り上げを目指している。
ただ、世界の鉄道事業はボンバルディア(加)、シーメンス(独)、アルストム(仏)の「ビッグ3」に加えて、中国や韓国の新興企業も成長している激戦市場。高速鉄道の車両更新事業は「ビッグ3の基盤である欧州市場で対抗していくため、非常に重要な案件」(日立首脳)と位置づけていた。今回、保守事業と合わせた契約金額は総額45億ポンド(約6000億円)と当初期待された1兆円規模からは縮小するものの、次にアピールする実績になる。【弘田恭子】
毎日新聞 2011年3月2日 21時48分(最終更新 3月2日 22時13分)
Posted at 2011/03/02 23:29:09 | |
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